みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 日経平均は続落、欧米は反発上昇
- パウエルFRB議長の公聴会はタカ派
- WTI原油先物市場は約2か月ぶりの高値
昨日の日経平均株価は、前日の米国株下落の流れを受けて続落。
一時450円安超下落し、終値では256円安の下落となりました。
対して欧米市場では株価は反発上昇し、リスクオフは後退しています。
ただ内容はタカ派だったものの、想定内のタカ派だったことで発言後は金利が低下しドル安が進みました。
内容については、雇用よりも物価を重視し、インフレが進むようであれば引き締めに動くという内容です。
WTI原油先物市場では約2か月ぶりの高値となる81ドル台を回復しています。
カザフスタンの反政府デモや、OPECプラスの増産計画が伸びないことで原油価格を下支えしており、リスク志向になったことから原油価格は上昇しています。
ゴールドはパウエルFRB議長の公聴会後の金利低下によるドル安から割安感から買いが入り上昇しています。
本日の注目経済指標
1月12日(水曜日)
北大西洋条約機構(NATO)・ロシア理事会(ブリュッセル)
14:00 JPY 日銀地域経済報告(さくらレポート)
22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)(予想:前月比0.4%/前年比7.0%)
23:15 GBP カンリフBOE副総裁発言
1月13日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
03:00 USD 米10年債入札
03:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
04:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ユーロドル | レンジ | 下落 | レンジ |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)米金利
米金利は上昇・下落?
金融政策の見通しは?
- CPI(消費者物価指数)に注目!
- 10年債入札に注目!
- 要人発言に注目!
22:30 CPI(消費者物価指数)
03:00 米10年債入札
03:00 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
米10年債入札
米金利を動かす要因として入札があります。
本日の10年債入札で、堅調であれば金利は低下しますが、低調な結果となれば金利は上昇します。
入札後の米金利に注目です。
要人発言
昨日のパウエルFRB議長の公聴会での発言に合わせるように、FOMCメンバーが3月利上げを肯定し始めています。
本日発言予定の中で最もハト派なカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が3月利上げを支持するのかに注目しています。
また、バランスシートの縮小に対してどのような考えを持っているのかにも注目しています。
3月利上げに関しては、8割織り込まれており、マーケットの関心はバランスシートの縮小時期に移っています。
バランスシートの縮小時期が前倒しとなるようであれば、金利の上昇に繋がるのではないかと注目しています。
2)ウクライナ情勢
ウクライナ情勢は?
欧米とロシアの関係は?
- ウクライナに関するヘッドラインに注目!
- 欧米・ロシアに関するヘッドラインに注目!
本日は北大西洋条約機構(NATO)・ロシア理事会(ブリュッセル)が予定され、ウクライナ情勢について話し合われるのではないかと注目しています。
先日ジュネーブでの米ロ会談では解決策が見つからず、決裂していることからマーケットはウクライナ情勢を懸念してリスクオフが進む場面がありました。
本日の北大西洋条約機構(NATO)・ロシア理事会でウクライナを巡る対立が深まるようであれば、経済制裁に繋がる可能性からリスクオフに傾く可能性があるので注意しておきたいと思います。
3)原油在庫量
原油価格は上昇する?
物価への影響は?
- 原油在庫量に注目!
昨日、WTI原油先物価格が一時4%超上昇
本日発表の原油在庫量が予想以上に在庫を取り崩しているようであれば、原油価格の上昇に繋がるのではないかと注目しています。
原油価格の上昇は燃料資源価格の上昇となり、物価上昇の要因となってしまいます。
物価上昇が注目されているだけに、原油価格の上昇は注目です。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:CPI(消費者物価指数)・要人発言・ウクライナ情勢
基本は買い目線。
利上げ期待と米国経済成長による米金利上昇と、日銀の緩和政策であるYCC(イールドカーブ・コントロール)による金利停滞で日米金利差が拡大し、ドル円は上昇するというのが基本の考え方です。
ただ、欧米とロシアの関係悪化によるリスクオフが心配です。
ウクライナ情勢が悪化し、制裁強化に繋がるなどのリスクオフになった場合、リスクオフの長期化が考えられます。
リスクオフが長期化した場合は大きく円高が進む可能性があるので、ドル円の買いは撤退しようと考えています。
ただ、長期化しない場合はドル円の押し目と考えて、定期的に買い下がっていきたいと考えています。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言・リスク要因・CPI(消費者物価指数)
ユーロドルは売り目線。
本日の米金利に注目しておきたいと思います。
CPI(消費者物価指数や要人発言などから米金利が上昇するようであれば、ドル買いが進みユーロドルは下落するのではないかと考えています。
また、ウクライナ情勢によるリスクオフはユーロの重しとなり、ユーロドルは下落しています。
昨日はリスクオフ後退による巻き戻しや、進みすぎたFRBタカ派期待が後退したことでユーロドルは上昇していますが、もう一時はユーロドルの戻り売り戦略で考えています。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・要人発言
ポンドは買い目線で見ています。
利上げ期待が高まり、ポンドは底堅く推移しています。
本日はカンリフBOE副総裁の発言が予定されています。
発言内容から2月の利上げ期待が高まるようであれば、ポンド買いに繋がりポンド円は上昇するのではないかと注目しています。
注意点としてはリスクオフの円高と、ジョンソン英首相の支持率低下です。
ジョンソン英首相は行動規制中のクリスマスパーティーで支持率を落とし、辞任要求まで出てきています。
政権崩壊などに繋がるようだとポンド売りが出始めるのでヘッドラインには注意しています。
ゴールド
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスクオフ
米金利が上昇するとゴールドは売られ、金利が低下するとゴールドは買われやすくなります。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い