みなさん、お疲れ様です!
この記事では、先週の相場分析と今週の相場のポイントをファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの今週のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
なにか疑問点や質問等がありましたら、無料で入れる「Poundman Trade Information」にて聞いて頂ければお答えします!
先週の相場まとめ
・英地方議会選挙で与党大敗
・米CPI(消費者物価指数)が予想を上回る
・フィンランドへのガス供給停止
・株価下落でリスクオフ相場
減速は昨年8月以来で、市場では「インフレはピーク
当然ロシアも反発し、ブルガリアとポーランドに加え、N
米国株式市場ではダウ平均が6日続落し、昨年3月5
今週の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(~1ヶ月) | 短期(~1週間) | |
相場全体 | リスクオフ | リスクオン | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ユーロドル | レンジ | 上値 | 上値重い |
ポンド円 | レンジ | 上値重い | 下落 |
ゴールド | 上昇 | 底堅い | 上値重い |
ダウ | レンジ | 上値重い | 下落 |
それでは、今週のポイントについてみていきましょう!
今週のファンダメンタルズ注目点
5月16日(月曜日)
17:20 EUR パネッタECB専務理事発言
17:40 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
21:55 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
23:15 GBP ベイリーBOE総裁、ラムズデンBOE副総裁、ハスケルBOE外部理事発言
5月17日(火曜日)
10:30 AUD RBA理事会議事要旨
15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
18:00 EUR ユーロ圏GDP(改定値)
19:05 GBP カンリフBOE副総裁発言
21:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)
21:30 USD 米小売売上高
22:15 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言(23年投票権)
5月18日(水曜日)
G7財務相・中央銀行総裁会議
00:05 GBP カンリフBOE副総裁
02:00 EUR ラガルドECB総裁発言
03:00 USD パウエルFRB議長発言
03:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(22年投票権)
07:45 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
08:50 JPY 日本1∼3月期GDP(速報値)
10:30 AUD 豪1∼3月期賃金指数
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
21:30 USD 米建築許可件数
23:30 USD 原油在庫量
5月19日(木曜日)
G7財務相・中央銀行総裁会議
08:50 JPY 日本貿易収支
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
20:30 EUR ECB理事会議事要旨
21:30 EUR デギントスECB副総裁発言
21:30 USD 米失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
23:00 USD 米中古住宅販売戸数
5月20日(金曜日)
G7財務相・中央銀行総裁会議
07:45 NZD NZ貿易収支
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
15:00 GBP 英小売売上高
16:30 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
5月21日(土曜日)
オーストラリア議会総選挙
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
今週のファンダ分析のポイント
1)豪ドル
RBAが重要視するポイントは?
豪州の雇用状況は?
豪ドルのリスク要因は?
- RBA理事会議事要旨に注目!
- 賃金指数・雇用統計に注目!
- 議会選挙に注目!
今週は豪ドルに関するイベントが多数予定されています。
豪ドル売りが加速するのか、それとも反転し豪ドル買いが進むのか、ポイントをまとめたいと思います。
RBA理事会議事要旨
今月3日の理事会でサプライズ利上げを発表し、今後の理事会でも利上げの可能性も示唆しました。
今週発表の議事要旨で、今後の利上げ回数やペース、引き締めの条件などに注目、内容次第では豪ドルが底堅くなるのではないかと注目しています。
賃金指数・雇用統計
RBAは利上げの条件として物価と雇用状況を重要視しているようです。
物価に関してはRBAがターゲットとしている物価上昇率を超えています。
なので、もう一つの条件である雇用状況がクリアされれば利上げを進めると考えています。
RBAは賃金の状況を重要視しているようで、四半期ごとに発表している賃金指数が注目されています。
予想以上の賃金指数が出てきた場合は、雇用状況が堅調と受け止められ利上げ期待に繋がるのではないかと思います。
また、雇用統計はRBAが重要視している雇用状況を確認するために賃金指数と併せて注目されています。
コロナ明けて労働市場に人が戻ってきたうえで失業率が改善していることが重要なので、失業率と同時に労働参加率も重要です。
賃金指数同様に予想以上の結果が出てくると利上げ期待に繋がり、豪ドルが買われるのではないかと注目しています。
議会選挙
20
政権交代となり、労働党
また、現政権は脱中国を掲げ、米国と対中政策をとってきました。
政権交代が起きた場合は対中政策も変更される可能性があります。
対中政策が変更された場合は再度豪州経済に影響が出る可能性があるので注目です。
2)要人発言
注目の経済指標は?
- FRB要人発言に注目!
- ECB要人発言に注目!
- BOE要人発言に注目!
FRB要人発言
FRBは先日のFOMCで0.5%利上げを発表し、6月からQT(資産縮小)スタートも発表しました。
パウエルFRB議長は記者会見で0.75%利上げの可能性を否定し今後2会合で0.5%利上げを示唆、市場では0.75%の利上げを予想する部分もあり一時はドル売りが進みました。
今後2会合で0.5%利上げなのか、0.75%利上げの可能性はないのか、QT(資産縮小)の加速はないのか、発言内容に注目です。
再度0.75%の利上げを織り込むようであればドル買いが進む可能性が高いのではないかと注目しています。
ECB要人発言
ECBも7月に利上げに踏み切るのではないかと注目が集まっています。
ECB要人発言からどのくらいタカ派が増えているのか、利上げ時期や利上げペースをどのように考えているのか発言内容に注目です。
利上げ期待が高まればユーロが底堅くなるのではないかと注目しています。
BOE要人発言
英国では物価上昇と景気後退が注目されています。
物価上昇を抑える為の利上げを優先させるのか、利上げをすることで景気を冷やす可能性があることから景気を優先させて物価上昇を放置するのか、英中銀がどちらに進むのか発言内容に注目しています。
今週は雇用統計やCPI(消費者物価指数)の発表もあり、結果を受けて英中銀要人からどのような発言が出てくるのかにも注目です。
3)リスク要因
今のリスク要因は?
- 株安リスクに注目!
- ウクライナ情勢に注目!
- 中国リスクに注目!
- ジョンソン政権リスクに注目!
何事もなければマーケットに影響はありませんが、急な変動に繋がるリスクがあるので一応注意しておきたいところを以下にまとめました。
株安リスク
世界的な物価高と、物価高を抑える為に主要中銀による引き締め政策から株価が大きく下落しています。
株価下落によるリスクオフが進む可能性あるので注目。
特に今週は物価に関する指標があるので物価高が進んでいると引き締め加速の可能性やスタグフレーションの懸念が出てくるので、株価下落の可能性が高くなります。
指標発表後や要人発言後の株価の動きに注目です。
ウクライナ情勢
ロシアへの制裁による物価上昇がリスクオフ要因となっています。
対してロシアもポーランドやブルガリアへのガス供給を停止、さらにNATOへの加盟を申請しているスウェーデンやフィンランドへのガス供給停止をほのめかしています。
ロシアのウクライナ侵攻が次のステップに進む可能性にも注意しておきたい。
化学兵器や生物兵器、核兵器などを使用した場合は欧米の反応も変わり、リスクオフが進む可能性もあるので注意しておきたいと思います。
中国リスク
世界2位の経済大国である中国がロックダウンを継続・拡大させることで世界的なリスクオフに繋がっています。
ロックダウンを継続すると中国の景気が後退し輸出入に影響することと、サプライチェーンの混乱に繋がり世界的な製造業に影響することが問題のようです。
ゼロコロナ政策をいつまで続けるのか、中国での感染拡大が続いているのかに注目です。
ロックダウンを拡大させるようなヘッドラインが出てくるとリスクオフが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
ジョンソン政権リスク
英国ではジョンソン政権崩壊リスクが注目されています。
ジョンソン首相の辞任や総選挙などのヘッドラインが出てくるとポンド売りが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、今週は雇用統計や物価指標が発表され、物価が上昇していた場合はジョンソン政権の責任を問われ、さらに支持率が低下する可能性があるので注目しておきたいと思います。
今週の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
スタンス:買い目線
ポイント
・要人発言
・株価
基本は買い目線。
ドル高円安の要因は以下の2点。
・FRBの利上げ(引締め)政策によるドル高
・日銀の緩和政策継続と貿易赤字による円安
先週のドル円下落はイイ押し目だったと思います。
今週、130円超えて更に上昇するようであれば決済を考えようと思います。
ユーロドル
スタンス:売り目線
ポイント
・NATO加盟
・要人発言
・ECB理事会議事要旨
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、中立を保ってきたフィンランドとスウェーデンはNATO加盟申請を決めました。
ロシアはポーランドやブルガリアに続き、フィンランドへのガス供給停止を警告しています。
ガス供給が停止となると欧州のエネルギー価格は上昇し、欧州の経済は大きく影響するのではないかと考えています。
ロシアがガス供給を停止するなどのヘッドラインが出てくるとユーロを売りたいと思います。
また、ECBは7月利上げが噂されています。
ECB理事会議事要旨で7月利上げに繋がるような内容が出てくれば利上げ期待が高まり、ユーロ買いが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
ポンド円
スタンス:売り目線
ポイント
・政治不安
・英指標
・要人発言
ポンドは政治不安から売られやすくなっています。
また、ロシアへの制裁の影響も出ていると思われます。
ただ円安が進んでいることでポンド円はレンジを形成しています。
ここから円安がどこまで進むかによりますが、ポンド円の上値重い展開、下落の可能性も高くなると考えています。
また、今週は英国雇用統計とCPI(消費者物価指数)が発表されます。
物価上昇が進んでいるようであれば、追加の利上げ期待に繋がりポンド買いが進む可能性があります。
反対に物価上昇がピークアウトするようであれば、景気を冷やす可能性から利上げの後退に繋がりポンド売りが進む可能性があります。
CPI(消費者物価指数)と平均賃金に注目しておきたいと思います。
ゴールド
スタンス:売り目線
ポイント:リスク要因
このままドル高トレンドが続くようであればゴールドの上値が重たいのではないかと考えています。
インフレヘッジに関しては、先週のCPI(消費者物価指数)発表で、一旦物価上昇はピークアウトしたのではないかとの声が聞こえていることから、インフレヘッジとしてのゴールド買いは落ち着くと考えています。
あとは、金利上昇と株安から米国景気の後退懸念が出てきています。
スタグフレーションの懸念が出てきた場合はドル売りが進み、リスクオフと併せてゴールドが上昇する可能性があるので、毛部下はチェックしておきたいと思います。
通常は短いものほど利回りは低く、中長期になるほど利回りは高く、右肩上がりの二次曲線を描きます。
これが短いものと長いものの利回りが逆転して、右肩下がりになったり山型になったりすることを逆イールドと言い、景気後退のサインだと言われています。
金利上昇 → ゴールド売り
金利低下 → ゴールド買い
✔️リスク要因との相関性
リスクオン相場 → ゴールド売り
リスクオフ相場 → ゴールド買い
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