【初心者必見!】ジャクソンホール・シンポジウムとは?徹底解説します!!

皆さんはジャクソンホール・シンポジウムとはどんなイベントなのか知っていますか?!

知らない方は、かなり注目度が高く、重要なイベントなので必ず理解して相場に臨むことをおすすめします!

ジャクソンホールって何?

ジャクソンホール

ロイター

 

アメリカ・ワイオミング州にある北西部に位置する谷、または、谷に位置する唯一の観光地であるジャクソン市を指してジャクソンホールと呼ぶこともある。

英語の「Hall」ではなく「Hole」で、シンポジウムから想像する会場の意味でのホールではなく、山に囲まれた盆地のことを地形から穴という意味のホールが地名に使われました。

ポンドマン
ジャクソンホールとは地名のことです

ジャクソンホール・シンポジウムって何するの?

アメリカに12ある地区連銀の1つ、カンザスシティ連銀主催で開催される経済シンポジウムです。

ジャクソンホールという自然豊かな避暑地に世界の中銀関係者や首脳や経済学者が集まり、親睦を深め、経済について意見交換や学術発表をする場として、毎年8月末に開催されるようになりました。

実は話し合いの内容は公開されていません!

しかし、FRB議長などが会見を行う予定があり、世界中の中央銀行総裁の考え方や今後の金融政策についての意見を聞くことができると言われています。

なぜジャクソンホール・シンポジウムに注目が集まるの?

中央銀行の金融政策変更や政策変更に関するヒントなど、重要な公演をすることが増えてきたことから注目が高まりました。

また、夏休みをとっていたマーケット参加者が、ジャクソンホール・シンポジウムからマーケットに戻ってくることから、夏休み明け一発目のイベントとしても注目されるようになりました。

2021年のジャクソンホールシンポジウムが大きく注目されている理由として、テーパリング開始の示唆」があるのではないかと考えられています。

テーパリングとは
テーパリングとは、量的緩和策による金融資産の買い入れ額を減らしていくことを意味します。

要するに、今まで中央銀行が資金を大量に市場に注入して通貨の価値が下がり続けていたのが、供給を減らすため通貨の価値が下がりにくくなります。

では、なぜ今回のジャクソンホールシンポジウムで「テーパリング開始の示唆」があると予想されているのでしょう?
テーパータントラム

2013年5月にFRBのバーナンキ議長が、資産買入れ額の縮小を突然示唆しました。

その結果・・・

金融市場は大きく混乱し、新興国市場では米国からの投資資金が引き上げられるとの観測から、通貨安などが発生しました。

この様に、金融緩和の一部巻き戻しを急に示唆して金融市場がかんしゃくを起こし様に混乱することをテーパータントラムと言います。

今回は、テーパータントラムが発生するとは考えにくいですが、テーパリングを開始する場合、早めに市場に伝えるであろうと考えられています!

今年8月のジャクソンホールでテーパリングが示唆され、12月の今年最後のFOMCでテーパリングが開始される可能性が高いと考えられています!

過去のジャクソンホール・シンポジウム

過去にはジャクソンホール・シンポジウムでドル高について議論され、その1か月後にドル高を是正するプラザ合意が発表されました。

ジャクソンホールシンポジウムでは、この様に歴史的な大きな変化を生むような事も話されます!

プラザ合意

1985年9月22日
行き過ぎたドル高を是正するために、アメリカ、イギリス、西ドイツ、フランス、そして日本の先進5ヶ国が外国為替市場に協調介入することが合意されました。

大蔵相・中央銀行総裁会議がニューヨークの「プラザホテル」で開かれたことから、こう呼ばれています。

プラザ合意は、1980年代後半のバブル経済や、その後の長期間におよぶ景気低迷のきっかけともいわれています。

世界経済に大きな影響をおよぼす歴史的なものでしたが、ジャクソンホール・シンポジウムや事前に各国の実務者間で協議がおこなわれていたため、プラザホテルでの会議そのものはわずか20分程度で終了するという形式的なものでした。

引用元:投資の森

引用元:投資の森

 

プラザ合意によりドル円は、
プラザ合意前の1ドル240円台から年末には1ドル200円台へと大暴落しました。
(約3か月で40円下落、今のドル円に換算すると3か月で100円から80円まで20円下落したのと同じくらい)。

さらに1987年末には1ドル120円台(約2年で半分、2年後にドル円が50円になってるのと一緒)となり、日本経済は一時的に円高不況に陥りました。今となっては考えにくい下落です。

また、2010年には当時のFRB議長バーナンキ氏は以下の様な発言をしています。

バーナンキ氏
経済が減速すれば金融緩和を追加で行う

FRB議長バーナンキ氏が市場が予想していない追加緩和について発言し、マーケットは大きく反応しました。

FRBの資産の移り行き

2010年のジャクソンホールシンポジウムでのFRB議長の発言を境目に、FRBの資産額は急増していきました。

この様に、ジャクソンホールシンポジウムでは将来を大きく左右する様な指標が発表される可能性があります!

この2010年以降、金融政策に関して重要な発言があるのではないかと注目されるようになりました。

過去のジャクソンホールとドル円の値動き

開催年 内容 値動き
2010年 バーナンキFRB議長が金融緩和を追加で行う旨を発言 ドル円が80円台前半から200Pips程動いた
2014年 特段何もなし。 特段動きなし
2016年 イエレンFRB議長が利上げについて言及 ドル円が100円台から101.90円と2円近く上昇
2017年 特段何もなし。 動きなし
2021年 ??? ???

大体、ジャクソンホールシンポジウムでFRB議長が発言があると平均して1円くらい動くことが多いみたいです!

今回の注目ポイント

今回の注目ポイントとしては、毎日ポンドマンが買いている分析記事で解説していますので、そちらを確認してみてください!

ここまでで、なぜ今回のジャクソンホールシンポジウムが注目されているのか分かりましたでしょうか?
何か疑問点等ありましたら、なんでも聞いてください!

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