みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- ウクライナ情勢を巡り米ロ会談
- FRBの引締め観測で米金利上昇
- ダウ平均は一時590ドル下落
昨日スイス・ジュネーブで米露による「戦略安保対話」が開催され、ウクライナを中心とする欧州の安全保障に関する協議が行われました。結果は双方の溝は埋まらず再び会合を開くことだけ一致、マーケットは米露の関係悪化を懸念してリスクオフに傾いています。
金利の上昇は株価の重しとなり、ダウ平均は一時590ドル下落するなど株価下落に繋がりました。
金利が上昇することでゴールドの上値が抑えられますが、株価下落やウクライナ情勢などのリスクオフから安全資産としてのゴールド買いが強く、ゴールドはやや上昇しています。
本日の注目経済指標
1月11日(火曜日)
09:30 AUD 豪小売売上高
23:12 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(22年投票権)
23:30 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言(22年投票権)
1月12日(水曜日)
00:00 USD パウエルFRB議長発言(上院議会で議長就任公聴会)
03:00 USD 米3年債入札
06:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ユーロドル | レンジ | 下落 | レンジ |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)要人発言
今後の金融政策は?
今後の景気・物価見通しは?
- パウエルFRB議長の公聴会に注目!
- 投票権を持つ要人発言に注目!
23:12 メスター・クリーブランド連銀総裁
23:30 ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
00:00 パウエルFRB議長の公聴会
昨日、FRBの引き締めの加速を予想して金利が上昇、米10年債利回りは2020年1月以来約2年ぶりとなる1.8064%まで上昇しています。
金利が上昇したことで株価は下落し、マーケットに大きく影響しています。
本日はパウエルFRB議長の議長就任公聴会と、今年のFOMCでの投票権を持つメスター・クリーブランド連銀総裁やジョージ・カンザスシティ連銀総裁の発言が予定されています。
今年のFRBの金融政策決定に影響力を持つメンバーなので、今後の景気や政策の見通しについて発言が出てこないか注目しています。
金融政策の引き締めが加速するような発言が出てくれば金利が上昇し、ドル高、株安が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
ニューヨークを除く11の地区連銀総裁は、投票権を持ち回りしており、上記のようになっています。
FOMCで金融政策を決定する際は、投票権を持つメンバーで多数決で決定することから、投票権を持つメンバーがどのように金融政策・経済を見通しているのかに注目です。
2)リスク要因
ウクライナ情勢は?
欧米とロシアの関係は?
株価下落は続く?
- ウクライナに関するヘッドラインに注目!
- 欧米・ロシアに関するヘッドラインに注目!
- 金利と株価動向に注目!
昨日ウクライナを巡り米露協議が行われましたが、問題解決できずに終了し、マーケットは欧米とロシアの関係悪化を警戒しリスクオフに傾いています。
次回会合は12日とされていますが、ロシアと欧米諸国の経済制裁を警戒する展開が続くのではないかと考えています。
本日も欧米・ロシア・ウクライナ情勢に関するヘッドラインに注目です。
米金利の急な上昇による株価下落も要注意です。
昨日はダウ平均が一時590ドル下落するなど、金利上昇により株価が下落しています。
米株の下落は東京や欧州市場に連鎖する可能性があり、金利上昇による株価下落リスクに繋がる可能性があります。
今後も株価が下落するのか、引き締め政策に関する発言や金利動向に要注目です。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言・リスクオフ
基本は買い目線。
利上げ期待と米国経済成長による米金利上昇と、日銀の緩和政策であるYCC(イールドカーブ・コントロール)による金利停滞で日米金利差が拡大し、ドル円は上昇するというのが基本の考え方です。
ただ、欧米とロシアの関係や、急な金利上昇による株価下落などからリスクオフに傾いています。
リスクオフによる円高が強く、ドル円は下落しています。
本日もリスクオフの円高が進むかがポイントですが、今のリスクオフは長続きしないと考えています。
なので、下落したドル円は押し目と考えて、定期的に買い下がっていきたいと考えています。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言・リスク要因
ユーロドルは売り目線。
ウクライナ情勢などのリスクオフ要因はユーロ売り要因となっています。
また、米金利上昇によるドル高もユーロドルの上値を抑える要因となっています。
このことから上昇したユーロドルを売っていく、戻り売り戦略を考えています。
リスクオフがイッキに後退した場合は、調整でユーロドルが上昇する可能性があるので、リスク要因や株価に注目しておきたいと思います。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
ポンドは買い目線で見ています。
利上げ期待が高まり、ポンドは底堅く推移しています。
ただ、リスクオフによる円高でポンド円の上値を重くしています。
本日も株価下落の連鎖などからリスクオフが進み、ポンド円の上値を重くするのではないかと予想しています。
買い目線なので、ドル円同様に下げたところを買っておきたいと思います。
ゴールド
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスクオフ
本日のマーケットで金利が上昇するようであればゴールド売りが強くなり、リスクオフが進むようであればゴールド買いが強くなっていくと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い