NATO軍の侵攻はどこまで?SWIFTに関する制裁の進展は?

みなさん、おはようございます!

この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!

今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!

昨日の相場まとめ

昨日のポイント

  • ECBメンバーのハト派発言でユーロ売り
  • ロシアがウクライナ侵攻
  • 原油価格が一時100ドル超え

ECB理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁が「ウクライナ紛争は金融緩和からの出口を遅らせる可能性がある」などと発言。
引き締め政策に向かうと期待されユーロ買いが注目されていたところにハト発言が出てきたことでユーロ売りが進みました。
また、ホルツマン・オーストリア中銀総裁はかなりのタカ派と思われていた人物だったので、ハト発言はサプライズでユーロ売りが進みました。

ポンドマン
とうとうロシアはウクライナに侵攻しちゃった💦
ロシアはウクライナへ本格侵攻、ウクライナ首都キエフでの爆発をきっかけに軍施設などを空爆、ウクライナ東部の親ロシア派地域だけでなくウクライナ全土に侵攻を始めました。
ロシア軍がウクライナに侵攻したことが伝わると安全資産とされるゴールドを買う動きが一気に強まり、時間外では1976ドル付近まで大きく上昇、ただNY勢が本格参入すると為替相場でドル高が急速に進み、ドル建てのゴールドには割高感が生じたことで一転し売り戻しが優勢になり引け後の時間外取引では1900ドルを割り込みました。
ロシアのウクライナ侵攻でWTI原油先物価格は約7年7カ月ぶりに節目の1バレル=100ドルを突破する場面もありました。

本日の注目経済指標

本日の指標

2月25日(金曜日)
ユーロ圏財務相会合
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)・10~12月期GDP(改定値)
22:30 USD 米PCEデフレーター・耐久財受注
23:00 EUR ラガルドECB総裁発言

2月26日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

本日の相場見通し

まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。

項目 長期(1カ月〜3ヶ月) 中期(1週間〜1ヶ月) 短期(~1週間)
相場全体 リスクオフ リスクオフ リスクオフ
ドル円 上昇  レンジ 底堅い
ユーロドル 上昇 上昇 上値重い
ポンド円 上昇 上昇 上値重い
ゴールド 上昇 上昇 底堅い
ダウ レンジ 下落 上値重い

それでは、本日のポイントについてみていきましょう!

本日のファンダメンタルズ注目点

本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!

1)ウクライナ情勢

ポイント!

ウクライナ侵攻はどこまで?
軍事衝突の可能性は?
追加の制裁は?

  • ロシア軍の動きに注目!
  • NATO軍の動きに注目!
  • 欧米の制裁内容に注目!

ロシアがウクライナへ侵攻したことで、地政学リスクが高まりリスクオフが進みました。
欧米諸国も追加制裁を発表していますが、後手後手に回っているような気がします。

一旦、軍事侵攻したことでロシアが引くことは考えにくいのではないかと思います。
対してNATO軍がどこまで進攻するのかに注目。
ウクライナまで進攻するようであれば、軍事衝突に発展する可能性が出てきて、大きくリスクオフが進む可能性が出てきます。

また、今回の制裁でSWIFTからロシア除外は可能性にとどめています。
ドイツ・イタリア・ハンガリー・キプロスの4カ国が反対しています。
この4カ国がSWIFTからロシア除外を認めれば、ロシアをSWIFTから除外する可能性が高くなり、SWIFTから除外すとなるとロシアが国際送金や国際決済ができなず、ロシアとの取引ができなくなりマーケットに大きな影響が出てくると思われます。

本日もウクライナ情勢に関するヘッドラインに注目です。

ウクライナ情勢について詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。

2)経済指標・要人発言

ポイント!


注目の経済指標は?
注目の要人発言は?

  • PCEデフレーターに注目!
  • ラガルドECB総裁発言に注目!

22:30 PCEデフレーター

FRBが最も注目している物価指標がPCEデフレーターです
先日のCPI(消費者物価指数)は7.5%と1982年以来の40年ぶりの高水準が記録されていて、今週発表のPCEデフレーターも予想を上回り記録的な高水準の結果となるのではないかと注目されています。
PCEデフレーターの結果を受けて、FRBの3月利上げ幅が0.25%になるのか、それとも0.5%になるのか、マーケットは注目しており、利上げ観測でドル買いが進むのか後退するのかが注目されています。

23:30 ラガルドECB総裁発言

ECB非公開会合の内容や年内の利上げ、APP(資産購入プログラム)の終了について発言が出てこないか注目です。
また、ウクライナ情勢が金融政策にどのような影響があるのかにも注目しておきたいと思います。
昨日、タカ派のホルツマン・オーストリア中銀総裁が、ウクライナ情勢が影響した場合は緩和終了を遅らせる可能性があると発言したことでユーロ売りが進みました。
ラガルドECB総裁もホルツマン・オーストリア中銀総裁に続き、ハト派姿勢を強調するのかに注目です。

本日の通貨毎の分析

本日も各通貨ペア毎に見ていきます!

ドル円

買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)

ポイント:リスクオフ

ポンドマン
リスクオフの円買いとドル買いが拮抗して方向性がわからない!!

基本は買い目線。
金融政策の方針だけ見れば、ドル円は買いなのですが、地政学リスクが高まりリスクオフが進んでいる現状ではドル買いと円買いが拮抗しており、ドル円は方向感が出にくい状況となっています。
週末にウクライナ情勢が急変するリスクがあり、ノーポジションで様子を見たいと考えています。

 

ユーロドル

売り目線(2日〜1週間程度の目線)

ポイント:ECB非公式会合・リスク要因・要人発言

ポンドマン
ECBはまたハト姿勢に戻るのかな!?

ユーロドルは売り目線。
リスクオフのドル買い、地政学リスクのユーロ売り、ホルツマン・オーストリア中銀総裁のハト派発言などから、ユーロは売りたいと考えています。
現状で取引できそうな通貨ペアはユーロドルくらいだと考えています。

ただ、週末でウクライナ情勢が急変する可能性があるのでリスクは限定的にしておきたいと思います。

 

ポンド円

買い目線(様子見)2日〜1週間程度の目線

ポイント:要人発言

ポンドマン
英国はロシアに厳しい立場だからポンドは上値重いかな!?

最大の金融取引市場であるロンドン市場で、ロシアに関する取引が規制されています。
英国はロシアに対して厳しい姿勢をとっています。
地理的にも欧州についで英国は近いことからポンドは上値が重くなっています。

ウクライナ情勢が週末に急変する可能性から、ポンド円はノーポジで様子を見たいと思います。

 

ゴールド

買い目線

ポイント:リスク要因

ポンドマン
ゴールドは高値圏だから買いづらいよなぁ・・・!
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクによるゴールド買いが進んでいます。
インフレヘッジとしてのゴールド買いも押し上げ要因となっていると考えています。
中長期のポジションは買い目線で見ていますが、リスクオフでゴールドは上昇していることから高値掴みになる可能性もあるので、下げたところを買っていきたいと考えています。
今回のロシアのウクライナ侵攻で、レッドラインは引き上げられた可能性を考えています。
上値は軽くなった可能性がありますが、リスクオフでドル高が進んだ場合は割高感からゴールド売りが出てくる可能性があるので注意しておきたいと思います。
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