みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- ECBメンバーのハト派発言でユーロ売り
- ロシアがウクライナ侵攻
- 原油価格が一時100ドル超え
ECB理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁が「ウクライナ紛争は金融緩和からの出口
引き締め政策に向かうと期待されユーロ買いが注目されていたところにハト発言が出てきたことでユーロ売りが進みました。
また、ホルツマン・オーストリア中銀総裁はかなりのタカ派と思われていた人物だったので、ハト発言はサプライズでユーロ売りが進みました。
ロシア軍がウクライナに侵攻したことが
ロシアのウクライナ侵攻でWTI原油先物価格は約7年7カ月ぶり
本日の注目経済指標
2月25日(金曜日)
ユーロ圏財務相会合
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)・10~12月期GDP(改定値)
22:30 USD 米PCEデフレーター・耐久財受注
23:00 EUR ラガルドECB総裁発言
2月26日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)ウクライナ情勢
ウクライナ侵攻はどこまで?
軍事衝突の可能性は?
追加の制裁は?
- ロシア軍の動きに注目!
- NATO軍の動きに注目!
- 欧米の制裁内容に注目!
ロシアがウクライナへ侵攻したことで、地政学リスクが高まりリスクオフが進みました。
欧米諸国も追加制裁を発表していますが、後手後手に回っているような気がします。
一旦、軍事侵攻したことでロシアが引くことは考えにくいのではないかと思います。
対してNATO軍がどこまで進攻するのかに注目。
ウクライナまで進攻するようであれば、軍事衝突に発展する可能性が出てきて、大きくリスクオフが進む可能性が出てきます。
また、今回の制裁でSWIFTからロシア除外は可能性にとどめています。
ドイツ・イタリア・ハンガリー・キプロスの4カ国が反対しています。
この4カ国がSWIFTからロシア除外を認めれば、ロシアをSWIFTから除外する可能性が高くなり、SWIFTから除外すとなるとロシアが国際送金や国際決済ができなず、ロシアとの取引ができなくなりマーケットに大きな影響が出てくると思われます。
本日もウクライナ情勢に関するヘッドラインに注目です。
ウクライナ情勢について詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。
2)経済指標・要人発言
注目の経済指標は?
注目の要人発言は?
- PCEデフレーターに注目!
- ラガルドECB総裁発言に注目!
22:30 PCEデフレーター
FRBが最も注目している物価指標がPCEデフレーターです。
先日のCPI(消費者物価指数)は7.5%と1982年以来の40年ぶりの高水準が記録されていて、今週発表のPCEデフレーターも予想を上回り記録的な高水準の結果となるのではないかと注目されています。
PCEデフレーターの結果を受けて、FRBの3月利上げ幅が0.25%になるのか、それとも0.5%になるのか、マーケットは注目しており、利上げ観測でドル買いが進むのか後退するのかが注目されています。
23:30 ラガルドECB総裁発言
ECB非公開会合の内容や年内の利上げ、APP(資産購入プログラム)の終了について発言が出てこないか注目です。
また、ウクライナ情勢が金融政策にどのような影響があるのかにも注目しておきたいと思います。
昨日、タカ派のホルツマン・オーストリア中銀総裁が、ウクライナ情勢が影響した場合は緩和終了を遅らせる可能性があると発言したことでユーロ売りが進みました。
ラガルドECB総裁もホルツマン・オーストリア中銀総裁に続き、ハト派姿勢を強調するのかに注目です。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオフ
基本は買い目線。
金融政策の方針だけ見れば、ドル円は買いなのですが、地政学リスクが高まりリスクオフが進んでいる現状ではドル買いと円買いが拮抗しており、ドル円は方向感が出にくい状況となっています。
週末にウクライナ情勢が急変するリスクがあり、ノーポジションで様子を見たいと考えています。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:ECB非公式会合・リスク要因・要人発言
ユーロドルは売り目線。
リスクオフのドル買い、地政学リスクのユーロ売り、ホルツマン・オーストリア中銀総裁のハト派発言などから、ユーロは売りたいと考えています。
現状で取引できそうな通貨ペアはユーロドルくらいだと考えています。
ただ、週末でウクライナ情勢が急変する可能性があるのでリスクは限定的にしておきたいと思います。
ポンド円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言
最大の金融取引市場であるロンドン市場で、ロシアに関する取引が規制されています。
英国はロシアに対して厳しい姿勢をとっています。
地理的にも欧州についで英国は近いことからポンドは上値が重くなっています。
ウクライナ情勢が週末に急変する可能性から、ポンド円はノーポジで様子を見たいと思います。
ゴールド
買い目線
ポイント:リスク要因
インフレヘッジとしてのゴールド買いも押し上げ要因となっていると考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い