みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- WHOがオミクロン株を世界的リスクとの見解
- 英国で利上げ期待後退でポンド売り
- 格付け会社S&Pがトルコを格下げ
- トルコ中銀は今月4回目の為替介入
昨日、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」について、「免疫回避を示す可能性が報告されてお
ただ、マーケットの反応は限定的でした。
行動規制により英国経済に影響が出るのではないかとの懸念は、今週発表される英中銀の利上げ期待の後退に繋がり、ポンド売りに繋がっています。
本日の注目経済指標
12月14日(火曜日)
16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
22:30 USD PPI(生産者物価指数)
12月15日(水曜日)
04:00 NZD オアRBNZ総裁発言
08:30 AUD Westpac消費者信頼感指数
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオン | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | 下落 | 上値重い |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)経済指標
英国の雇用状況は?
米国の物価は?
- 英雇用統計に注目!
- 米PPI(生産者物価指数)に注目!
16:00 英雇用統計・失業率・平均賃金
予想
雇用者数:22.8万人
失業率:4.2%
平均賃金:前年比4.6%
ポイント:人件費の高騰、平均賃金がどこまで上昇しているのか?
英国は人手不足が問題となっており、どこまで賃金が上昇しているのか注目しておきましょう。
人手不足なので求職者が少ないので失業率は低下傾向です。。
なので、失業率の低下よりもどこまで雇用者数が伸びているのかや賃金がどこまで上昇しているのかに注目が集まっています。
また、賃金が上昇している分は、企業の人件費コストに繋がり、結果的に商品価格に転嫁し物価上昇要因に繋がります。
物価高が英国でも問題となっているので、賃金上昇は良いことではなくリスクとして受け止められる可能性があります。
22:30 米PPI(生産者物価指数)
ポイント:物価上昇の要因に繋がる可能性がある指標
米PPI(生産者物価指数)が上昇すると物価上昇に繋がりやすくなります。
米国では物価上昇が問題となっており、物価上昇を抑える為にテーパリングの加速が議論されたり、利上げ期待の前倒し期待に繋がっています。
本日発表のPPI(生産者物価指数)が上昇していれば、物価上昇懸念に繋がり、テーパリングの加速や利上げの前倒し期待に繋がり、金利は上昇、ドル買いが進むことが考えられるので注目です。
2)リスク要因
現在のリスク要因は?
- 欧州リスク
- 英欧リスク
- 中国リスク
本日は、英国雇用統計や米国のPPI(生産者物価指数)が予定されていますが、それ以外はほとんど重要イベントがありません。
また、週後半には金融政策発表ラッシュが控えており、様子見ムードが強くなっています。
このような動きづらいときに材料視されるのがリスク要因なので、どのようなリスクがあるのか把握しておきましょう。
欧州リスク
欧州はロシア・ベラルーシリスクとポーランドリスクとトルコリスクがあります。
ロシアのウクライナ進攻について米国や欧州は批判しています。
バイデン大統領は先週プーチン大統領と会談しましたが、ウクライナ問題は解決せずバイデン大統領は欧州に対してノルドストリーム2の停止を要求しています。
欧州はロシアからの天然ガス供給用のパイプライン、ノルドストリーム2の認可作業を一時停止しています。
欧州では天然ガス不足問題があることから、ロシアに対する制裁を優先するのか、それとも天然ガス・経済を優勢するのか注目です。
また、ベラルーシとも欧州は対立しており、ロシアからのパイプライン遮断を人質にされていることから、ロシアやベラルーシと欧州の対立にも注意しておきたいと思います。
ポーランドとEUは司法権を巡り対立が続いており、ポーランドに対して罰金の支払いを命じています
ポーランドは罰金の支払いを拒否していることから、EUはポーランドに対して支払うEU加盟国の分配金などの支払いを停止しています。
このことからポーランド国内ではEUからの離脱の声が高まっており、ハンガリーも同調してきている状況にあります。
ポーランドでEUからの離脱が本格的に進み始めないか、ポーランドと欧州の対立に関するヘッドラインに注目です。
トルコは格下げされたことでリラは売られ、昨日も最安値を更新しています。
また、トルコは今週の金融政策発表で利下げをするのではないかと注目が集まっています。
利下げをすればさらにリラ安が進み、トルコリラがクラッシュするのではないかと注目が集まっているため注意しておきましょう。
為替介入には限界があることから、限界を迎えたときにリラ安が進み、暴落するのか?それとも政策金利の利上げに踏み切るのか注目です。
トルコリラ安が進めば、トルコ国債の償還・利払い額が増え、デフォルト懸念に繋がります。
トルコがデフォルトした場合、トルコ国債を多く抱えている欧州の銀行に飛び火→欧州リスクに繋がってしまうので要注意です。
英欧リスク
英国と欧州の間では、現在も離脱協議が続いています!
欧州は離脱協議の一旦のゴールをクリスマスと考えていて、それまでに離脱協議が合意に至らなかった場合は合意なき離脱(離脱協定の破棄)の可能性が出てきます💦
合意なき離脱(離脱協定の破棄)はユーロにとってもポンドにとっても売り要因となり、世界的なリスク要因に繋がる可能性があります。
特に以下の2点には注目です!
北アイルランド(英国領)とアイルランド(EU加盟国)の間には物理的な国境を設けず、関税や物の移動などについて取り決めたものです。
現在の取り決め内容に英国も欧州も納得しておらず、内容の改定について協議が続いています。
ただ、英国がEUから離脱することで、英国は欧州各国による英国領海での漁業を禁止しました。
欧州各国は離脱協議で英国領海での漁業権を主張し、対立を続けています。
(離脱協定の中で英国も譲歩して、一定数の漁業に関して認めています)
なかでもフランスは英国領海での漁業権を主張しており、英国がこのまま拒否を続けるなら制裁措置を発動すると言っています。
中国リスク
中国リスクは主に2つあります!
1つが中国と世界の対立リスク、2つ目が中国の景気後退リスクです。
中国と世界の対立
中国は人権問題で各国から批判されており、北京冬季五輪をボイコットする国が増えています。
その事に中国は反発しており、中国の報復行動がある可能性があります!
中国の景気後退リスク
- 強いロックダウンによる景気後退
ポンドマン中国は北京冬季五輪を開催するために新型コロナウイルスの抑え込みに必死になってるんだよね〜だから強いロックダウンを実施してる!
- 中国恒大集団のデフォルトによる連鎖倒産
ポンドマン中国恒大集団のデフォルトが確実だから、連鎖倒産が起きて景気後退するリスクがある💦
中国の対立と景気後退には今週も注目しておきましょう!
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米PPI(生産者物価指数)・リスク要因
基本は買い目線です。
ただ、FOMCを控えて動きづらい展開が続いていて、本日も動きづらい展開が続くのではないかと考えています。
その中で、リスク要因が材料視されれば、円高が進み、押し目買いのチャンスが出るのではないかと考えています。
また、PPI(生産者物価指数)が予想を上回る数字が出てくれば、CPI(消費者物価指数)の上昇に繋がり、引き締め期待に繋がり、ドルが買われるのではないかと考えています。
もしPPI(生産者物価指数)が予想を下回り、ドルが売られるようなことがあれば、こちらも押し目買いのチャンスに繋がるのではないかと考えています。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米指標・東欧リスク
ユーロドルは売り目線です。
ユーロドルが上昇したところを戻り売りで考えています。
トルコリラ下落など、東欧リスクに注目しながらユーロ売りポイントを探していきたいと思います。
また、米PPI(生産者物価指数)が予想を下回ってドルが売られたときもチャンスだと考えています。
ポンド円
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポンドは売り目線に変更したいと思います。
英国はコロナ感染者数が拡大したことで行動規制を実施しています。
このことで今週の英中銀(BOE)の利上げ確率を、多くの銀行が引き下げ始めました。
行動規制が続く限り、利上げ期待には繋がらないように考えています。
ただ、本日発表の雇用統計で平均賃金が予想を大きく上回り、人件費の高騰が見えれば、物価上昇の要因として受け止められて利上げ期待に繋がるかもしれません。
平均賃金と利上げ期待に注目して、ポンドの売りがを探したいと思います。
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・米指標
リスク要因が表に出てきたときはゴールドが買われやすいことを考えると、どこで買うか買い場を探したいと思います。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り