みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 米10年債の入札結果は堅調
- 米国の原油在庫量は大幅取り崩し
- 米CPI(消費者物価指数)発表を控えて様子見ムード
昨日、米国の10年債入札は堅調な結果となりました。
堅調な入札結果を受けて米10年債利回りは低下し一時1.908%まで低下しました。
ただ、FRBの引き締め観測から金利の低下は限定的で1.94%まで戻しています。
原油在庫が予想以上に取り崩されていたことから原油価格は上昇、昨日90ドル割れした原油価格は90ドル台を回復しています。
物価が大きく上昇していた場合はFRBの引き締めに影響するのではないかと、本日のCPI(消費者物価指数)発表を控えて様子見ムードが強い展開でした。
本日の注目経済指標
2月10日(木曜日)
21:00 EUR デギントスECB副総裁発言
21:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
22:15 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)・失業保険申請件数
2月11日(金曜日)
東京市場休場(建国記念日)
02:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
03:00 USD 米30年債入札
07:30 AUD ロウRBA総裁発言
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)米CPI(消費者物価指数)
物価上昇が予想以上に進んでいた場合は、FRBの3月0.5%利上げの可能性やQT(資産縮小)の前倒しの可能性が進むのではないかとマーケットの注目度が高くなっています。
また、原油価格は2014年9月以来の高値まで上昇するなど、エネルギー価格が上昇しています。
人件費やエネルギー価格の上昇は、コストとして商品価格に転嫁されるため物価上昇の要因となります。
本日発表の物価指標であるCPI(消費者物価指数)が予想を上回る可能性に繋がっており、注目度が高まっています。
2)要人発言
各中銀の政策のヒントは?
- ECB要人発言に注目!
- 英中銀総裁の要人発言に注目!
- RBA総裁の発言に注目!
21:00 デギントスECB副総裁発言
21:30 ビルロワ・フランス中銀総裁発言
22:15 レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
02:00 ベイリーBOE総裁発言
07:30 ロウRBA総裁発言
本日も要人発言が多数予定されています。
特に注目しているのがレーンECB専務理事兼主席エコノミストの発言です。
レーンECB専務理事兼主席エコノミストは影のECB総裁と言われることもあり、発言が重要視されているようです。
先週のラガルドECB総裁の記者会見で急上昇したユーロは、その後のECBメンバーの火消し発言でもみ合いが続いています。
レーンECB専務理事兼主席エコノミストの発言がECBメンバーと同様に火消し発言が出てくるようであればユーロの上値を重くするのではないかと思います。
逆にラガルドECB総裁の記者会見のようにタカ派な発言が出てくるようであればユーロの上昇が再開するのではないかと注目しています。
その他にも、英中銀にベイリーBOE総裁や豪中銀のロウRBA総裁の発言なども予定されています。
英中銀は追加利上げの回数やQT(資産縮小)について注目。
豪中銀は利上げ開始時期について注目を集めています。
それぞれから、どのような発言が出てくるかにも注目です。
3)リスク要因
現在のリスク要因は?
- ウクライナ情勢に注目!
- 株価に注目!
- 原油価格に注目!
ウクライナ情勢に関する情報が日々更新されています。
昨日はウクライナが高高度防衛ミサイル(THAAD)を要請したとロシアが報道し、ロシアはこれは挑発だと緊張感を高めています。
また、ロシアはベラルーシとの合同軍事演習を10日から始める予定で、武力衝突の可能性も高くなってきています。
マーケットの注目を集めているだけに、経済制裁や武力衝突など一線を越えた報道が出てきた場合には大きくリスクオフが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
リスク要因の詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:CPI(消費者物価指数)・米金利・日本10年債利回り
基本は買い目線。
物価上昇が問題となり利上げを急ぐと思われるFRBと、緩和姿勢を継続くする日銀の金利差拡大から円安が進む可能性が高いと考えています。
日本の10年債利回りが0.2%に達したときに日銀が指値オペをするようであれば、さらに日米金利差が拡大しドル円は上昇するのではないかと考えます。
本日発表のCPI(消費者物価指数)は物価上昇を織り込まれているので、予想以下もしくは予想通りだった場合は一旦ドル売りが進むのではないかと考えています。
予想以上の結果だった場合は金利上昇、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
予想通りでドル売りが進んだ場合でも、ドル高円安は変わらないと思うので、押し目と思って買ってみたいと考えています。
注意しておきたいポイントはリスクオフです。
ウクライナ情勢や金利上昇による株価下落など、リスクオフが進んだ場合は円高が進む可能性があるので注意しておきたい。
ただ、円高が進んだ場合はドル円の買いチャンスとして買い下がっていきたいと考えています。
ユーロドル
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米CPI(消費者物価指数)・要人発言・リスク要因
ユーロドルは買い目線。
先週のラガルドECB総裁の記者会見からユーロの潮目が変わったように感じます。
引き締め方針に期待が集まり、今まで売られていたユーロ売りポジションを踏み台にして上昇しています。
FRBの引き締め期待による米ドル買いと、ECBの引き締め期待によるユーロ買いどちらも勢いを相殺してユーロドルの上昇ペースが遅くなる可能性があります。
また、日銀の緩和姿勢から円安が進む可能性が高いことから、ユーロを買う場合はユーロ円のほうが上昇が早いのではないかと考えています。
基本方針はこのようにユーロ買いですが、本日のCPI(消費者物価指数)の結果でドル買いが強くなる可能性があるので注意しておきたいと思っています。
リスク要因でウクライナ情勢がユーロの重しになっています。
ウクライナ情勢に関するヘッドラインに注目です。
また、先週の大きな上昇から調整が入っていないので、調整下落の可能性には注意しています。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言・リスク要因・ボリス政権
ポンドは追加利上げやQT(資産縮小)の可能性があることでポンドは底堅く推移すると思われます。
なので、円安が進むことでポンド円は上昇すると考えています。
本日のベイリーBOE総裁の発言には注目しておきたい。
先日の政策発表では0.25%利上げ票だったベイリーBOE総裁からタカ派発言が出てくるようであればポンド買いに繋がるのではないかと考えています。
また、もう一つ注目しているのがボリス政権の行方です。
ボリス政権が終わった際、ポンド売りに繋がるのか、それともポンド買いに繋がるのか注目。
虫の息のボリス政権が続くよりも、新政権になったほうが良いと考える人が多ければポンド買いに繋がるのではないかと考えています。
このような考えのもと、下げたところを買っていきたいと思います。
ゴールド
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い