海外FXのロスカットを徹底解説!ロスカットの基礎知識や国内FXとの比較も説明!

皆さんは海外FXでトレードする際、ロスカットをどの程度考慮しているでしょうか?

FXで利益を出すため、または自分の身を守るために、ロスカットの考慮は重要ですよね。ロスカットを甘く見ていたせいで、大損したというケースも少なくありません。

この記事では、海外FXのロスカットについて詳しく解説していきます。その際、ロスカットの基礎知識や国内FXとも比較していこうと思います。

この記事を見てわかること
  • ロスカットとは何か

  • 海外FXのロスカット水準の特徴、計算方法について

  • 海外FXのロスカット水準のメリット、デメリットについて

  • ロスカット水準の観点から見たおすすめ海外FX業者について

  • 海外FXと国内FXのロスカット水準の違いについて

    ロスカットとは何か?

    白い人間がstopの看板を持って立っている様子

    そもそもロスカットとはどのようなものなのでしょうか?

    ロスカットとは、FXトレードにおいて、ある金融商品を購入し、保有状態の際、含み損が一定の水準に達した場合に取引ポジションを自動強制決済する制度を指します。

    ロスカットは損失の拡大を防ぎ、原則として最低限の資金が保障されることにつながります。ロスカットがないと、資産を全額失うばかりか、追加で損金を補填しなければならない場合もあります。

    例えば、レバレッジを掛けた際です。相場や為替レートが急激に変動し、想定の逆方向へと進んだ場合は、預けた資産以上の損失が発生する可能性があることにご注意ください。

    ロスカットと聞くとマイナスなイメージが強いですが、実はトレーダーの資産を守るための安全装置的な役割を果たしている大きなメリットともいえる観点なのです。

    ロスカット水準の仕組み

    ここではロスカット水準がどのように計算されているのか、ロスカット水準が高い・低い場合のメリット・デメリットについて解説してきます。参考程度にご確認ください。

    ロスカット水準とは

    ロスカット水準とは、設定した水準に達したところで強制的にロスカットが発動する基準を意味します。 ロスカット水準は各FX業者ごとに設定されており、それぞれの会社でその水準は異なります

    ロスカット水準の計算方法

    ロスカット水準は、保有している純資産と、保有ポジションにかかる必要証拠金(FX取引を行うためにFX会社に預け入ればければならない最低限の証拠金)の余力を示すための数字です。ロスカット水準の計算方法は以下のとおりです。

    取引する通貨ペアの為替レート×取引数量÷レバレッジ=必要証拠金

    有効証拠金÷必要証拠金×100=証拠金維持率(%)

    【例】

    1$=100円の為替レート時に、最大レバレッジ25倍、ロスカット水準50%のFX業者(A)で100万円分の金融商品を購入した際、ロスカットされる金額はいくらになるでしょうか?

    100万円÷25倍=4万円(必要証拠金)

    100万円÷4万円×100=2500%(証拠金維持率(%))

    つまり、このFX業者で100万円分の取引を行う場合、購入時は2500%の証拠金維持率を維持しているということになります。この証拠金維持率が各FX業者が設定するロスカット水準に達した場合、ロスカットが発生します。

    つまり、FX業者(A)においては、ロスカット水準50%のため、有効証拠金が2万円になるまで取引を続けることができるというわけです。

    ロスカット水準(証拠金維持率)が高い場合のメリット・デメリット

    では、ロスカット水準が高いと、一体どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

    メリット

    ①損失を減らせる

    ロスカット水準が高いと、損失が大きくなる前にロスカットを発動させ、損失を最小限に抑えることが可能です。万が一、さんらかのトラブルで、為替レートが急激に変動する際も、大損を防ぐことができます。

    デメリット

    ①柔軟なトレードに対応できない

    ロスカット水準が高いということは、強制ロスカットが早いことを意味します。つまり、比較的早いタイミングでロスカットされるため、長期的にポジションを持つことができません。一回一回の損失は小さいですが、積もり積もれば大きな負債に繋がりかねない点にも注意が必要です。また、ロスカット後に、為替レートが急激に変動し、取引ポジション保有し続けていれば、利益につながっていた場合でも、ロスカットという形で処理されてしまうので、悔しい思いをする場合があります。

    ロスカット水準が低い場合のメリット・デメリット

    では、ロスカット水準が低いと、一体どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

    メリット

    ①ポジションを保有し続けられる

    ロスカット水準が低いとギリギリまでロスカットを回避することができ、取引ポジションを保有し続けられます。そのため、万が一、自分の予想とは逆の方向に進んだレートに対しても、根気強く粘り、運が良ければ、レートが逆転し、再起することが可能です。

    デメリット

    ①損失が大きくなる可能性がある

    ポジションを長期的に保有し続けられる分、万が一ロスカットになった場合は、ほとんど手元に資金が残らない可能性があります。

    海外FX業者最大の魅力はロスカット水準が「低い点

    木の家の右側に徐々に積み上がっていくコイン。コインの最上には植物が植えられている

    実は、海外FX業者ではロスカット水準が低い業者が多いのです。

    ロスカット水準が低いとはつまり、ポジションを保有し続けられ、負けにくいというメリットの反面、ロスカット時の損失額が大きくなるということです。

    ロスカット水準が高い・低いのどちらがトレードしやすいかは各々の価値観にも左右されますので、一概には言えませんが、トレードで負けたくないと言う方は外FXの利用が圧倒的におすすめです。

    海外有名FX業者のロスカット水準を比較

    ここでは海外有名FX業者の7社のロスカット水準を独自に調査し、表にまとめてみました。参考程度にご確認ください。

    海外FX業者名 ロスカット水準 STP口座 ECN口座 レバレッジ制限
    iFOREX

    0%以下

    400倍 なし マイナー通貨による制限あり
    HotForex 20%以下(マイクロ口座だけ10%以下) 1000倍 400倍 ・75倍(3000万以上)
    GEMFOREX 20%以下 5000倍(※限定数) 1000倍 ・1000倍(5~200万円まで)
    ・500倍(200~2000万円まで)
    XM

    20%以下

    888倍 500倍 ・200倍(200~1000万円まで)
    ・100倍(1000万円~)
    LANDFX 30%以下 500倍 200倍 ・200倍(500~1000万円まで)
    ・100倍(1000万円~)
    IS6FX 50%以下 1000倍 1000倍 ・500倍(200~500万円まで)
    ・200倍(500~1000万円まで)
    ・100倍(1000万円~)
    Tradeview 100%以下 500倍 200倍 ・100倍(1000万円~)

    補足:ロスカット水準とレバレッジの関係

    レバレッジとは、「テコの原理」を意味する言葉で、FXにおいては投資をすることで利益率を高める方法を指します。テコの原理を使用すれば、小さな力でも重いものが持ち運べるように、レバレッジを利用すれば少ない資金でも大きな利益を生み出すことが可能です。

    では、レバレッジとロスカットには一体どのような相互関係があるのでしょうか?

    例えば、1$=100円のレートで100万円(10,000$)、レバレッジ25倍の取引を行うと、以下のようになりますよね。

    レバレッジ25倍の場合:100万円(10,000$)÷25倍=4万円→最低必要証拠金4万円

    では、ロスカット水準が20%、30%、50%の場合ではどのようになるのでしょうか?

    ロスカット水準が20%:100万円(10,000$)÷25倍×20%→8,000円

    ロスカット水準が30%:100万円(10,000$)÷25倍×30%→12,000円

    ロスカット水準が50%:100万円(10,000$)÷25倍×50%→2万円

    以上のように、ロスカット水準が高くなればなるほど、最低必要証拠金が増えていくのが分かります。ここまでは先ほども解説しました。

    次にレバレッジの倍率を変動させてみましょう。先ほどと同じ条件で以下のようになりますよね。

    レバレッジ25倍の場合:100万円(10,000$)÷25倍=4万円→最低必要証拠金4万円

    レバレッジ100倍の場合:100万円(10,000$)÷100倍=1万円→最低必要証拠金1万円

    それぞれの場合で、ロスカット水準が50%の場合、どのようになるのでしょうか?

    レバレッジ25倍の場合のロスカット水準:100万円(10,000$)÷25倍×50%→2万円

    レバレッジ100倍の場合のロスカット水準:100万円(10,000$)÷100倍×50%→5000円

    以上のように、レバレッジの倍率を上げることによって、最低必要証拠金を少なくできます。それが結果的に、ロスカット水準の金額を下げることにつながります。つまり、レバレッジが高ければ高いほど、ロスカットされにいということなのです

    ロスカット水準の観点から見たおすすめの海外FX業者3選

    ロスカット水準の観点から利益が出やすい&トレードしやすいオススメの海外FX業者について解説していきます。

    ①iFOREX

    iFOREXのロスカット水準は、破格の0%以下。ロスカット水準の観点だけで見れば、圧倒的におすすめできる海外FX業者です。しかし、難点として、他の海外FX業者に比べて、かけれるレバレッジ倍率が低いという点です。少ない資金を大金に増やしたい方にとっては少し、不満が残る部分ではありますが、それでも、負けにくいトレードと言う意味では、最もおすすめできる海外FX業者と言えるでしょう。

    【iFOREX:公式ホームページ

    ②HotForex

    HotForexのロスカット水準は、マイクロ口座は10%以下、その他の口座は20%以下とこれまた驚異的な数値です。この数値はかなり、ロスカットされにくい安心の数値と言えるでしょう。

    レバレッジをあげたとしても、非常にロスカットされにくく、少ない資金でも大きな利益を獲得できる可能性が高いため、こちらもおすすめの海外FX業者です

    【HotForex:公式ホームページ

    ③GEMFOREX

    GEMFOREXはHotForexと同じ、20%以下のロスカット水準を誇っています。

    また、GEMFOREXは圧倒的なハイレバレッジ取引を売りにしている海外FX業者であるため、通常は、口座残高5~200万円までは1,000倍、200万円以上だと500倍までという設定になります。さらに、低スプレッド口座でも口座残高200万円までなら1,000倍のレバレッジをかけられるのはGEMFOREXの強みといえるでしょう。

    ハイレバレッジ取引ができて、尚且つロスカット水準が低いので、海外FX口座で一番利益が出しやすく、負けにくい業者はGEMFOREXと言っても過言ではありません。

    【GEMFOREX:公式ホームページ

    参考:国内FX業者のロスカット水準

    ここでは、国内の有名FX業者のロスカット水準をいくつか表にまとめてみました。この表と先ほど紹介したおすすめ海外FX業者3社のロスカット水準比較表を比較するとわかる通り、国内FX業者に比べ、海外FX業者の方がロスカット水準は低い傾向にあることがわかります。

    【国内FX業者のロスカット水準比較表】

    国内FX業者 ロスカット水準
    外為オンライン 100%
    DMM FX 50%
    SBI FXトレード 50%
    GMOクリック証券 50%

    【海外FX業者のロスカット水準比較表】

    海外FX業者名 ロスカット水準 STP口座 ECN口座 レバレッジ制限
    iFOREX

    0%以下

    400倍 なし マイナー通貨による制限あり
    HotForex 20%以下(マイクロ口座だけ10%以下) 1000倍 400倍 ・75倍(3000万以上)
    GEMFOREX 20%以下 5000倍(※限定数) 1000倍 ・1000倍(5~200万円まで)
    ・500倍(200~2000万円まで)

    まとめ

    いかがでしたでしょうか?
    今回は、海外FXのロスカットについてやロスカットの基礎知識、国内FXとも比較し、海外FXのロスカット水準がどの程度優れているのかについて詳しく解説してきました。
    結論
    • ロスカットとは取引ポジションを自動強制決済する制度である
    • ロスカット水準は各FX業者によって異なる
    • 海外FXのロスカット水準が高いと、損失は出にくいが、柔軟なトレードに対応できず負けやすい
    • 海外FXのロスカット水準が低いと、取引ポジションを保有し続けられるためトレードに負けにくいが、損失が大きくなる可能性がある
    • 海外FX業者はロスカット水準が低い点が魅力的

    • ロスカット水準の観点から見たおすすめ海外FX業者はiFOREX、HotForex、GEMFOREX

    しかし、ロスカットされる金額はロスカット水準だけで決まるわけではありません。先ほど補足でも説明しましたが、レバレッジ倍率にも大きく関係しています。

    ロスカット水準が高い・低いのどちらが優れているかと言うことは、各々のトレードに関する考え方によっても違ってくるので、自分に一番合った最適なトレード方法を見つけてみてください。

    本記事が少しでも皆さんのお役に立てましたら幸いです。

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