みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 日経平均は27,000円割れ
- 米10~12月期GDPが予想を大きく上回る
- 天然ガス価格が一時72%上昇
FOMCでFRBの引き締め政策を懸念して株価の上値を重くしています。
日経平均は節目の27,000円を割り込み、一時960円超の下げ幅となり26,000円付近まで下落しました。
26,000円の節目が迫ると押し目買いが入り反発し引けにかけて戻し841円安で取引を終了しました。
ただ、発表後の値動きはほぼ無反応、マーケットにあまり材料視されていないようです。
材料視されなかった背景には12月PMIが「57.0」とかなりの景気だったものが、1月PMIは「50.8」と好不況の分岐点「50」にイッキに近づきました。
このことで10~12月期の好調なGDPも1∼3期は大きく下落するだろうとの思惑が進んでいることが、10~12月期GDPが材料視されなかった背景のようです。
昨日米国商品先物市場で、天然ガス価格が一時78%上昇する事態となっています。
ショートスクイーズ(踏み上げ)とみられることから、上昇した天然ガス価格は往って来いでほとんど値を戻してます。
ただ、それでも天然ガス価格は上昇しておりエネルギー価格上昇のリスクになっています。
原油価格も一時88.50ドルまで上昇しています。
原油や天然ガスの価格が上昇すると燃料価格が上昇し運搬コスト増に繋がり、燃料価格の上昇は発電コスト増に繋がり電気代は上昇、コスト増は商品価格に転嫁され物価上昇に繋がります。
物価上昇が問題視されている現在、エネルギー価格の上昇による物価上昇はリスクに繋がってしまいます。
本日の注目経済指標
1月28日(金曜日)
仏露首脳会談(電話会談)
22:30 USD PCEデフレーター
1月29日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
01:00 CAD カナダ経常収支
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
1月30日(日曜日)
ポルトガル総選挙
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | レンジ | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)米金利・米株価・米ドル
米金利は上昇・下落?
米株価は上昇・下落?
- PCEデフレーターに注目!
- 天然ガス・原油価格に注目!
昨日、思った以上にドル買いが進んでいます。米金利(10年債利回り)はあまり上昇していませんが、政策金利を反映されやすいとされている2年債利回りは大きく上昇し、ドル買いの後押しとなっているようです。
なので利上げ回数の追加が金利上昇に繋がり、ドル買いを進めているようです。
本日も米株・米金利・米ドルがマーケットの中心となるのではないかと考えて、以下に注目しています。
22:30 PCEデフレーター(予想:前年比5.8%)
米国では物価上昇が問題となっており、FRBは引き締めを急ごうとしています。
先日のCPI(消費者物価指数)はかなりの高水準でしたが、本日発表されPCEデフレーターがどこまでの高水準となるかに注目しています。
先日のFOMCではインフレが進むようであれば引き締めに動くと言っていることから、本日のPCEデフレーターが高水準となれば利上げ回数の上乗せに繋がり、QTの前倒しにも繋がる可能性を考えています。
利上げ回数の上乗せやQTの前倒しは株価の上値を重くする要因になるのではないか、株価が下落するとリスクオフが進む可能性があるので注目しています。
2)リスク要因
軍事衝突・制裁の可能性は?
エネルギー価格の上昇は?
- ウクライナに関するヘッドラインに注目!
マーケットの中心は米株や米ドルですが、米株や米ドルを動かす要因の一つとしてリスク要因に注目しています。
大きく分けてウクライナ情勢による直接的は要因と、間接的にエネルギー価格の上昇リスク要因です。
以下の点に注目しておきたいと思います。
ウクライナ情勢
現在のウクライナを巡る状況
・ロシア軍は国境付近に軍部隊を集結
・米国は駐ウクライナ大使館員の家族を帰国させる
・カタールなど天然ガス輸出国とガス供給について協議
・仏露電話会談の予定
ウクライナを巡る状況は逼迫しており、軍事衝突・制裁の可能性が高くなってきています。
ウクライナ情勢が悪化した場合、欧米はロシアへの経済制裁や製品の輸出停止などを実施するのではないかと言われています。
対してロシアは天然ガスなどの資源輸出を停止すると思われます。
エネルギー価格の上昇
原油や天然ガスの価格などエネルギー価格が上昇すると燃料の価格上に繋がりし運搬コストが増加します。
燃料の価格上昇は発電コスト増に繋がり電気代が上昇します。
このようにエネルギー価格の上昇は多くのコスト増に繋がり、増えたコストは商品価格に転嫁され物価上昇に繋がります。
物価上昇が問題視されている現在、行き過ぎた物価上昇は消費活動の低下に繋がり景気後退要因となります。
また中央銀行は物価を抑える為に引き締め政策に動き、株価の重しとなるなどリスクオフ要因となってしまいます。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線
ポイント:株価・リスク要因・PCEデフレーター
ドル円は買い目線ですが、高値更新してしまったために手が出しづらい状況。
一旦下げてくれるのを待ちたいと思います。
現在のドル円は買い方向が強いので、値ごろ感などで逆張りの売りはしないようにしたい。
しっかりと待ってから買い方向で取引したいと思います。
ユーロドル
売り目線(短期)
買い目線(長期)
ポイント:ウクライナ情勢・PCEデフレーター
FRBのタカ派スタンスで米金利が上昇しドル買いが進んでいます。
米金利が低下すると、ウクライナ情勢で頭の思いユーロが売られる展開が続くと考えています。
ただ、安値圏に張り付いているので、積極的に売っていくのは危険なので、上昇したところを短期売り回転で考えています。
リスク要因が織り込み済みとなるとユーロの買い戻しが出てくるのではないかと注目しています。
リスク要因が織り込み済みになると、ヘッドラインが出てもユーロが売られなくなります。
このようなタイミングで長期ユーロドルの買いポジションを作りたいと考えています。
ポンド円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・米株価
引き締め局面でポンドは底堅い状況を考えています。
ポンドは買い目線なのですが、リスクオフからクロス円が下落している状況。
なので、リスクオフが後退する局面でポンド円の買いを仕掛けたいと思います。
リスクオフ要因(ウクライナ情勢など)が出てきても円高が進まなくなってきた場合がチャンス。
リスク要因で売られなくなってきた場合は売り要因がなくなってきたと考えられ、上昇のキッカケとして注目しています。
ゴールド
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因
まだまだ金利に相関している状況なので買いづらい展開。
ただ、金利が上昇を続けた場合は株価が重くなり、リスクオフが進む可能性が高いと考えてチャンスを待っています。
金利と株価とリスク要因とゴールドの相関を確認していきたいと思います。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い