ウクライナ情勢を巡るヘッドライン、マーケットの方向感は?

みなさん、おはようございます!

この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!

今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!

昨日の相場まとめ

昨日のポイント

 

  • トルコ政策金利は予想通り据え置き
  • ウクライナを巡る発言でリスクオフ
  • 地政学リスク警戒からゴールド上昇

昨日トルコ中銀は政策金利を予想通り14.00%に据え置くことを発表。
据え置きは市場予想通りだったのでトルコリラの動きは限定的でした。

ポンドマン
ウクライナを巡る発言やヘッドラインでマーケットは上下に奔走してる!
昨日、昼過ぎにロシアメディアがウクライナから攻撃を受けたと発表したことでリスクオフが一気に進みました。

その後ウクライナからの攻撃は否定されたものの、今度はウクライナ軍がロシアから攻撃を受けたと発表しリスクオフが進みました。
ロシア高官からはウクライナ侵攻を否定する発言が続き、欧米からはロシア軍がウクライナ国境付近に軍が集結していると発表、バイデン大統領はウクライナ侵攻は数日中と発言しています。
マーケットはウクライナに関するヘッドラインや発言に一喜一憂する展開が続いています。

ポンドマン
ゴールドが昨年6月以来の高値!
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりで安全資産であるゴールドに資金が集中し、ゴールドは上昇し昨年6月以来の1900ドル台を回復しています。

本日の注目経済指標

本日の指標

2月18日(金曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
16:00 GBP 英小売売上高
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
22:30 CAD カナダ小売売上高

2月19日(土曜日)
00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
00:00 USD 米中古住宅販売戸数
00:45 USD ウォラーFRB理事、エバンス・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
01:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
03:30 EUR パネッタECB専務理事発言
03:30 USD ブレイナードFRB理事(次期FRB副議長)発言

本日の相場見通し

まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。

項目 長期(1カ月〜3ヶ月) 中期(1週間〜1ヶ月) 短期(~1週間)
相場全体 リスクオフ リスクオフ リスクオフ
ドル円 上昇 レンジ 底堅い
ユーロドル 上昇 上昇 底堅い
ポンド円 上昇 上昇 底堅い
ゴールド 上昇 上昇 上昇
ダウ レンジ 下落 上値重い

それでは、本日のポイントについてみていきましょう!

本日のファンダメンタルズ注目点

本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!

1)リスク要因

ポイント!

ウクライナ進攻リスクは?
その他のリスク要因は?

  • ウクライナ情勢に注目!
  • 株価に注目!
  • 原油価格に注目!

ポンドマン
マーケットの中心はウクライナ情勢を巡る地政学リスクになってるね!!

昨日はロシア側、ウクライナ側、双方からお互いに迫撃砲を受けたと報道。
欧米はロシアのウクライナ侵攻は近日中にあると発表、ロシア軍が撤退しておらず軍は強化されているとも発表しています。
バイデン大統領は数日中にウクライナ侵攻が始まると発言しており、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクは高まっており、マーケットはヘッドラインや発言で一喜一憂し、ボラティリティが高くなっています。

注目したいポイント
・軍事衝突に関するヘッドライン
・ウクライナ東部の独立
・ウクライナのNATO加盟
・週末ポジション調整

昨日のように真偽は不明で砲撃を受けたなどのヘッドラインに注意したいと思います。
特に注目したいのが、マーケットの反応です。
昨日のように何度もヘッドラインが続くと、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と反応が薄くなってきます。

ポンドマン
反応が少なくなるとマーケットは織り込んだということで、材料視されなくなる可能性があるよ!
ヘッドラインとマーケットの反応は合わせて注目!

また、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが解決するにはウクライナ東部が独立するか、ウクライナのNATO加盟を諦めるかではないかと言われています。
このように、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが解決に向かうキッカケが見えた場合はイッキにリスクオフが後退する可能性があるので注目しています。

最後に週末のポジション調整に気をつけたいと考えています。

・週末の20日に北京冬季五輪の閉幕、閉幕後にウクライナ侵攻が起きると…
→週末にリスクオフが進む可能性

・ウクライナ東部を独立させて落ち着くパターン
・ウクライナのNATO加盟を保留(やめる)パターン
→軍事衝突が回避されリスクオフが後退する可能性

土日にこのような進展が見られた場合、週明けに大きく窓開けする可能性があるのでリスク管理しておきたいと思います。
また、リスク管理のためにポジション調整をする動きが出てくることにも注意したいと思います。

その他リスク要因の詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。

2)要人発言

ポイント!


FRBの政策方針は?

  • FOMCメンバーの要人発言に注目!

00:45 ウォラーFRB理事発言
00:45 エバンズ・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
01:00 ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
03:30 ブレイナードFRB理事(次期FRB副議長)発言

米国 要人発言

ポンドマン
3月利上げの利上げ幅に注目だね!
3月利上げ幅予想
0.25%利上げ 63.4%(昨日59.5%)
0.5%利上げ 36.6%(昨日40.5%)
先週までは3月の利上げ幅の予想は0.5%利上げのほうが確率が高い状況でしたが、FOMC議事要旨の発表で0.25%のほうが確率が高くなり、昨日はさらに0.5%利上げ期待は後退しました。
本日の要人発言で0.25%と0.5%のどちらの利上げ幅予想に傾くのか注目。
特に本日はエバンズ・シカゴ連銀総裁以外は、FRBの中核メンバーで金融政策の決定権を持つ要人です。
タカ派の発言が出てくるのか、それともハト派の発言が出てくるのか注目です。

本日の通貨毎の分析

本日も各通貨ペア毎に見ていきます!

ドル円

買い目線(2日〜1週間程度の目線)

ポイント:リスクオフ・要人発言

ポンドマン
リスク要因で手が出しづらいけど、大きく下げたところは長期用のポジションを仕込みたい!

基本は買い目線。
金融政策の違いが金利差拡大に繋がり、ドル円は上昇するのではないかと考えています。
ただ、ウクライナ情勢を巡るヘッドラインでマーケットは方向感なく上下を繰り返しています。
また、本日は週末ということを考えると、ポジションは作りにくいので様子を見たいと思います。

ただ、114円台ミドルから下は、長期で見たときにロングポジションを仕込みたい場所だと考えています。
114円台ミドルより下は買い下がっていきたいと考えています。

 

ユーロドル

買い目線(2日〜1週間程度の目線)

ポイント:リスク要因・要人発言

ポンドマン
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクはユーロ売りに繋がるから注目!

ユーロドルは買い目線。
ユーロは金融正常化から上昇圧力が強いと考えていましたが、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクで上値が重くなっています。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりでマーケットが敏感になっている為、少し様子を見たいと思います。
ヘッドラインにマーケットが反応しなくなってくるとリスクオフが後退し、ユーロが買えるのではないかと考えています。

ユーロを買う場合、ユーロドルだとFRBの引き締め期待による米ドル買いと、ECBの引き締め期待によるユーロ買いどちらも勢いを相殺してユーロドルはレンジになる可能性があります。
日銀は指値オペを通告するなど、緩和姿勢から円安が進む可能性が高いことから、ユーロを買う場合はユーロ円のほうが上昇しやすいのではないかと考えています。

ポンド円

買い目線2日〜1週間程度の目線

ポイント:リスク要因

ポンドマン
昨日の賃金上昇してたから物価も上昇してるかもね!

ポンドは追加利上げやQT(資産縮小)の可能性があることでポンドは底堅く推移すると思われます。
また、日銀の指値オペをはじめ緩和政策から円安が進むと考えています。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが落ち着けば買っていきたいと考えています。

ユーロ同様にヘッドラインとマーケットの反応を併せて見て、反応が薄くなってきたところでポンド円を買い始めたいと思います。

 

ゴールド

買い目線(2日〜1週間程度の目線)

ポイント:米金利・リスク要因

ポンドマン
インフレヘッジ+リスクオフでゴールドは買いだね!?
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクによるゴールド買いが進んでいます。
インフレヘッジとしてのゴールド買いも押し上げ要因となっていると考えています。
ただ、高値掴みになる可能性もあるので下げたところを買っていきたいと考えています。
リスクオフで上昇している分に関しては、リスクオフが後退すると売られると思われます。
なので、リスクオフの後退には注意しておきたい。
ヘッドラインが出てきたときに、マーケットの反応が薄くなってきたときは、マーケットが材料視しなくなってきている証拠。
マーケットが材料視しなくなるとリスクオフは後退するので、ヘッドラインとマーケットの反応を合わせて確認しておきましょう。
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