ウクライナ情勢リスクで武力衝突の可能性が急増!?リスク要因を確認しよう。

みなさん、お疲れ様です!
この記事では、先週の相場分析と今週の相場のポイントをファンダメンタルズテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。

みなさんの今週のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
なにか疑問点や質問等がありましたら、無料で入れる「Poundman Trade Information」にて聞いて頂ければお答えします!

先週の相場まとめ

先週のポイント

・米原油在庫量が2018年10月以来の水準まで減少
・米CPI(消費者物価指数)は予想以上の高水準

・日銀が指値オペを通告
・ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回る
・ウクライナ情勢緊迫化でリスクオフ

米原油在庫量が2018年10月以来の水準まで減少
先週水曜日に米エネルギー省(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫が2018年10月以来の水準まで減少。
また、地政学リスクにより原油価格は上昇し、原油先物価格は2014年9月以来の高値となる94.66ドルまで買われました。
米CPI(消費者物価指数)は予想以上の高水準
注目されていた米CPI(消費者物価指数)は前月比0.6%(予想0.5%)/前年比7.5%(予想7.3%)と、市場予想を上回る結果となりました。
変動の激しいエネルギーや食品を除いたコアCPI(消費者物価指数)も予想を上回る数字となり、米金利は上昇しドル買いで反応しています。
米10年債利回りは一時2.0451%前後と節目の2%を突破し、2019年8月以来2年半ぶりの高水準を更新。
週末に臨時FOMCが開催され、緊急利上げがあるのではないかとの噂に繋がり、警戒感から株価下落に繋がっています。
日銀が指値オペを通告
世界的に金利が上昇する中で、日本の10年債利回りも上昇し日銀がYCC(イールドカーブ・コントロール)のターゲット上限にしている0.2%を超えました。
木曜の東京市場クローズ後(金曜は祝日で休場)、日銀は14日(月曜日)に0.25%で無制限に国債買入れする「指値オペ」の実施を通告しました。
指値オペをすることで日本の金利上昇は抑制され、上昇を続ける米国との金利差が拡大するとの思惑から円安が進みました。
ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回る
ミシガン大学が発表する消費者信頼感指数は予想を大きく下回る結果となりました。
物価上昇による消費者の消費意欲の低下による景況感の悪化が大きな要因のようです。
物価上昇が続く中で、消費者の消費意欲が低下し景気後退に繋がるのではないかとの懸念、スタグフレーションの懸念が出てきています。
ウクライナ情勢緊迫化でリスクオフ
先週土曜の早朝(日本時間)に米国報道官が北京冬季五輪の開催期間中にもロシアによるウクライナ侵攻の可能性があると発表。
日英米はウクライナに滞在中の大使館員や家族、滞在中の自国民に対して退去命令を発表しています。
このことで一気に地政学リスクが意識されてリスクオフが進み、円買い・フラン買い・金利は低下・株価は下落しました。

今週の相場見通し

まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。

長期(1カ月〜3ヶ月) 中期(~1ヶ月) 短期(~1週間)
相場全体 リスクオフ リスクオフ リスクオフ
ドル円 上昇 レンジ 底堅い
ユーロドル 上昇 上昇 底堅い
ポンド円 上昇 上昇 上昇
ゴールド 上昇 上昇 上昇
ダウ レンジ 下落 下落

それでは、今週のポイントについてみていきましょう!

今週のファンダメンタルズ注目点

今週の注目指標

2月14日(月曜日)
22:30 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)

2月15日(火曜日)
01:00 EUR ラガルドECB総裁発言
08:50 JPY 日本10~12月期GDP(速報値)
09:30 AUD RBA理事会議事要旨
16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
19:00 EUR ドイツZEW景況感指数
19:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数・10~12月期GDP(改定値)
22:30 USD 米PPI(生産者物価指数)・ニューヨーク連銀製造業景況指数

2月16日(水曜日)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
22:30 USD 米小売売上高
22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)

2月17日(木曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
00:30 USD 原油在庫量
03:00 USD 米20年債入札
04:00 USD FOMC議事要旨(1月26日分)
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
20:00 TRY トルコ政策金利発表
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景況指数・失業保険申請件数・建築許可件数
23:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

2月18日(金曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
01:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)
07:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(22年投票権)
08:50 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
16:00 GBP 英小売売上高
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
22:30 CAD カナダ小売売上高

2月19日(土曜日)
00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
00:00 USD 米中古住宅販売戸数
00:45 USD ウォラーFRB理事、エバンス・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
01:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

今週のファンダ分析のポイント

1)中央銀行の政策

ポイント!

FRBの政策は?
日銀の政策は?
トルコは利下げする?

  • 臨時FOMC・緊急利上げに注目!
  • 指値オペに注目!
  • トルコ政策金利発表に注目!

臨時FOMC・緊急利上げ

ポンドマン
臨時FOMC・緊急利上げが実施されるかよりも噂が広がるかの方が重要!
FRBによる臨時FOMC・緊急利上げ・緊急QT(資産縮小)に注目。
先週の米CPI(消費者物価指数)が前年比7.5%と予想以上の数字となったことで、FRBが緊急利上げを実施するのではないかとの噂が広がり、米金利は上昇し株価は下落しました。
噂のもとは本日予定されていたFRBの非公開会合ではないかと言われています。
また、サマーズ元財務長官が臨時のFOMCを開催し、QE(量的緩和)の即時終了するべきだと発言したことも臨時FOMCの噂に繋がったのではないかと思われます。
ただ、事実がどうであれ、噂が広がればマーケットは反応してしまいます。
実際に物価上昇率は7.5%とかなりの高水準になっており、マーケットも臨時でFOMCが開催され政策変更があるのではないかと注目しています。
今週も要人発言や経済指標などから臨時のFOMC・緊急利上げ・緊急QT(資産縮小)など噂が出てくる可能性があります。
事実かどうかよりも、マーケットが噂に肯定的なのか、反応しているのかに注目していきたいと思います。
ちなみに事実ではない噂でマーケットが反応している場合は、往って来いになる可能性が高いので、その上で戦略を考えたいと思います。

指値オペ

ポンドマン
14日の指値オペは反応薄だったけど今後は!?
今後の指値オペに注目。
14日10:10に実施された指値オペは、告知を受けて日本の10年債利回りは0.2%まで低下していたため反応は限定的
ウクライナ情勢による地政学リスクが高まり、安全資産として国債が買われたことで金利が低下していたことも反応が限定的だった要因。
ただ、リスクオフが後退すると金利の上昇が再開し、日本の10年債利回りが再度0.25%に近づくようであれば、再度指値オペが実施される可能性があります。
その時は大きく円安が進む可能性があるので注意しておきたい。
そのためにも日本の10年債利回りには注目しておきたいと思います。

トルコ政策金利発表

ポンドマン
トルコは利下げの可能性ゼロではないよね!
サプライズ利下げが実施されたらトルコリラはクラッシュする可能性があるので注意。
今週のトルコ金融政策発表は、据え置きが予想されていることから、トルコの物価は高水準をキープし続けるとの予想が出ています。
据え置きを続ける限り、トルコリラは現状の水準をキープし、物価上昇は抑えられないと思います。
サプライズ利上げが発表されればトルコリラは上昇、逆にサプライズ利下げが発表されればトルコリラは下落しクラッシュの可能性があります。
また、声明文で今後の物価見通しと政策見通しをどのように見ているのかに注目
今後、利上げの可能性が示されればトルコリラは買われるのではないかと注目しています。
トルコリラを取引していない人も多いかもしれませんが、トルコリラの暴落はトルコの経済に大きく影響し、トルコのデフォルトは欧州経済に影響する可能性があるので注意が必要です。
また、トルコの経済規模は大きく、トルコがデフォルトすると世界的なリスクオフに繋がる可能性があり、商品市場や債券市場に影響を及ぼす可能性があるので一応注意しておきたいと思います。

2)リスク要因

ポイント!

現在のリスク要因は?
リスク要因による影響は?
日本は緩和政策を継続するのか?

  • 東欧・中東に注目!
  • 米株・米金利・コモディティに注目!
  • 日本の金利に注目!

米ドル・米金利が中心のマーケットですが、それ以外でもリスク要因に左右される展開を予想しています。
リスク要因の中でも以下の2点に注目しています。

ポンドマン
リスク要因は影響し合っているから一通り把握しておこう!

ウクライナ情勢リスク

先週、米国報道官が「北京冬季五輪の開催期間中でも、ロシアによるウクライナ侵攻の可能性がある」と発表し、日米英の政府はウクライナに滞在中の自国民に対し退避勧告を発表しました。
このことで武力衝突の可能性が一気に高まり、地政学リスクの高まりからリスクオフが進みました。

今週は、
・本当にロシアによるウクライナ侵攻があるのか?
・西側諸国による経済制裁が実施されるのか?
・ドイツやフランスなど、その他の国が日米英に続き自国民に対し避難勧告を発表するのか?
など、リスクオフが進むのかに注目。

現状のままであった場合は、リスク要因を織り込み、リスクオフは後退していく可能性があるので、新たなヘッドラインが出続けるかにも注目です。
お互いに牽制しあう、アピールしあうだけで、本当に武力衝突はないなと思われるようであれば、リスクオフはイッキに後退すると考えています。

 

エネルギー価格の上昇

ウクライナ情勢で天然ガスは高騰、中東リスクとOPECプラス閣僚級会合で増産計画の維持が発表され、産油国は増産計画を順守できていない(産油量が足りていない)状況から原油価格が上昇しています。
世界的に物価上昇が問題となりスタグフレーションも懸念される状況で、物価上昇の大きな要因となっているエネルギー価格の上昇に注目です。
天然ガス価格や原油価格がさらに上昇するようであれば物価高に繋がり、スタグフレーションの可能性が高まり、リスクオフに繋がる可能性があります。
エネルギー価格の上昇はリスク要因だと考えて、注目しておきたいと思います。

 

株価下落

世界的に引き締め観測が強くなり金利が上昇。
金利の上昇は株価の重しとなり、株価下落に繋がる可能性が高いです。
FRBの臨時FOMCや、緊急利下げ・緊急QT(資産縮小)などの観測も株価下落の要因となります。
ウクライナ情勢の悪化も株価下落の要因になります。
引き締め政策と地政学リスクの両方に注意しながら、株価の動向をチェックしておきたいと思います。

 

今週の通貨毎の分析

本日も各通貨ペア毎に見ていきます!

ドル円

スタンス:買い目線

ポイント
・FRBの政策観測
・日銀指値オペ

ポンドマン
FRBの臨時FOMCの噂が広がるようであればドル買いが進むかもね!

基本は買い目線。
物価上昇が問題となりFRBの緊急利上げ・緊急QT(資産縮小)の噂が広がり上昇する米金利と、緩和姿勢を継続し指値オペを実施する日本の金利差拡大から円安が進む可能性が高いと考えています。
特に、FRBの臨時FOMCの噂が広がればドル買いが進み、ドル円は上昇するのではないかと考えます。
経済指標や要人発言から臨時FOMCの噂が広がるか要注目です。

注意しておきたいポイントはリスクオフです。
ウクライナ情勢や金利上昇による株価下落など、リスクオフが進んだ場合は円高が進む可能性があるので注意しておきたい。
ただ、円高が進んだ場合はドル円の買いチャンスとして買い下がっていきたいと考えています。
※本格的に軍事衝突に発展した場合は、一旦撤退を検討

ユーロドル

スタンス:買い目線

ポイント
・欧州金利
・ウクライナ情勢

ポンドマン
ウクライナ侵攻が本格的に始まったらユーロは上値抑えられるかも!?

ユーロドルは買い目線。
引き締め方針に期待が集まり、今まで売られていたユーロ売りポジションを踏み台にしてユーロドルは上昇。

ただ、FRBの引き締め期待による米ドル買いと、ECBの引き締め期待によるユーロ買いどちらも勢いを相殺してユーロドルの上昇ペースが遅くなる可能性があります。
なので、ユーロを買う場合はユーロ円のほうが上昇が早いのではないかと考えています。

注意点としてはウクライナ情勢です。
ウクライナ侵攻が本格的に始まった場合はロシアに対して制裁を実施することになり、ロシアからの天然ガス供給が無くなります。
このことで欧州のガス代は高騰、電気代は高騰、経済活動は低下してしまいます。
ウクライナリスクはそのままユーロの重しに繋がりそうです。

 

ポンド円

スタンス:買い目線

ポイント
・要人発言
・雇用統計
・CPI(消費者物価指数)

ポンド円は買い目線で考えます。
英中銀の追加利上げの期待感は強く、ポンドを下支えしています。
主要中銀でスイスと日本だけが緩和姿勢を継続しており、地政学リスク(特にウクライナ情勢)で地理的に買われやすいスイスフランを除くと、日本だけが緩和政策をとっていて売り通貨の受け皿となり、円安が進む可能性が高いと考えます。
この2点から、ポンド円は買い目線の方が優勢ではないかと考えています。

特に今週は雇用統計とCPI(消費者物価指数)の発表が予定されていることから、まずは雇用統計の発表で平均賃金がどこまで上昇しているかに注目
平均賃金の上昇は人件費の高騰に繋がり、人件費の高騰はコスト増から商品価格に転嫁され、物価上昇要因となります。
そして次の日に発表されるCPI(消費者物価指数)に注目し、物価上昇が予想以上に上昇しているようであれば追加利上げや、引き締めの加速に繋がり、ポンド上昇要因になるのではないかと注目しています。

注意点としてはリスクオフです。
リスクオフが進んだ場合は円高が進みポンド円は下落する可能性が高い
金利上昇による株価下落のようなリスクオフであれば買い下がってもいいかと考えますが、ウクライナにロシアが進攻するなど直接的軍事衝突よるリスクオフは長続きする可能性があるので撤退を検討しようかと考えています。

ゴールド

スタンス:買い目線

ポイント:リスク要因・インフレ

ポンドマン
ウクライナ情勢によるリスクオフでゴールド上昇!
ウクライナ情勢による地政学リスクの高まりから、安全資産であるゴールドに資金が集まっています。
今週はウクライナ情勢によるリスクオフが進むのか、それとも後退するのかでゴールドの上下が決まってくるのではないかと注目しています。
リスクオフは同じ状況が続くと織り込みが進み、リスクオフが後退するので新たなヘッドラインが出てこないか注目です。
また、先週の動きから金利の上昇に対してゴールドの相関が崩れ始めています。
今までは金利が上昇すると金利のつかないゴールドは売られていましたが、直近は金利上昇に対してインフレヘッジとしてゴールドが買われる展開となっています。
なので、金利よりはリスク要因やインフレに関する指標や発言に注目です。
ゴールドの相関性
✔️金利との相関性
金利上昇 → ゴールド売り

金利低下 → ゴールド買い

✔️リスク要因との相関性
リスクオン相場 → ゴールド売り
リスクオフ相場 → ゴールド買い

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