みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 日銀は現状維持を発表
- ウクライナ情勢悪化でユーロ売り
- 米金利が1.88%まで上昇
昨日の日銀金融政策決定会合はロイター通信が引き締めに方針転換するとの観測報道を出したことで注目され円高が進んでいましたが、結果は現状維持が発表され買われた円が売り戻されました。
記者会見で黒田日銀総裁は今までの緩和政策を継続することを強調しています。
ウクライナ情勢の悪化はユーロの重しとなっており、ユーロは大きく売られています。
昨日は米金利が大きく上昇し、米10年債利回りは1.88%をつけました。
一部では1月のFOMCで利上げが噂され、1月利上げがなかった場合には3月FOMCで0.5%の利上げが行われるのではないかと噂されています。
利上げ観測が進んだことで金利は上昇し、ドル買いが進んでいます。
本日の注目経済指標
1月19日(水曜日)
世界経済フォーラムオンライン会議(ダボス会議延期に伴う代替イベント)
16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
22:30 USD 米建築許可件数
22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
23:15 GBP ベイリーBOE総裁発言
1月20日(木曜日)
02:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
03:00 USD 米20年債入札
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ユーロドル | レンジ | 下落 | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)経済指標
英・カナダの物価上昇は?
豪州の雇用状況は?
- 英CPI(消費者物価指数)に注目!
- カナダCPI(消費者物価指数)に注目!
- 豪雇用統計に注目!
16:00 英CPI(消費者物価指数)
22:30 カナダCPI(消費者物価指数)
20日09:30 豪雇用統計・失業率
英CPI(消費者物価指数)
予想
CPI(消費者物価指数):(前月比0.3%/前年比
以下は前年比
コアCPI(消費者物価指数):(前年比3.9%)
本日発表のCPI(消費者物価指数)が予想を上回るようであれば、バランスシートの縮小観測も高まるのではないかと注目しています。
以下は前年比
また先日カナダ中銀が発表した企業景況感が過去最高水準となるなどカナダ景気も堅調で、主要産業である原油価格も上昇しており、利上げの準備は順調に進んでいます。
求職者が減っていることで失業率が低下しています。
なので、労働参加率が上昇してうえで失業率が低下する状況となれば、経済回復の兆しとなるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
ウクライナは本格リスク要因なのか?
その他のリスク要因は?
- ウクライナに関するヘッドラインに注目!
- 欧米・ロシアに関するヘッドラインに注目!
- 中東リスクに注目!
欧米市場では大きなイベントが少ないので、リスク要因が意識された場合は一方通行になる可能性があります。
今注目されているリスク要因はウクライナ情勢なのでしっかりと把握しておきましょう。
ウクライナ情勢
ウクライナを巡りロシアと欧米諸国は対立しておりリスク要因として注目されています。
ロシアがウクライナ侵攻した場合は欧米諸国が強い経済制裁を課すと警告しており、プーチン露大統領は「
先週はNATOや米国とロシアの協議は平行線で解決策が見つからない状況です。
ロシアはウクライナとの国境付近で軍事演習を行ったとの報道もあり、ロシアは強硬姿勢をとっています。
昨日はホワイトハウスが「ロシアのウクライナ攻撃はいつ起きてもおか
欧州では電力不足が問題となっており、天然ガスが足りない状況です。
欧州へ天然ガスを供給しているロシアは、欧州の天然ガスが不足している状況を分かっているので、ウクライナ情勢で強硬姿勢に出ているようです。
欧州天然ガス価格は大きく上昇して経済への影響が大きいことからユーロ売りが進んでいます。
本日もウクライナを巡るリスクが進むのか注目です。
中東リスク
イラクとトルコの間のパイプラインが爆発、原油価格の上昇要因となっています。
また、アラブ首長国連邦(UAE)に対するイラン・フーシ派によるドローン攻撃で、タンクローリーが爆発するなど石油輸出拠点の安全保障リスクが高くなっています。
このように中東でも地政学リスクが高くなっており、原油価格上昇要因となっています。
原油価格の上昇はインフレリスクに繋がり、世界的リスク要因となります。
中東に関するヘッドラインにも注目しておきたいと思います。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因
日銀は緩和政策を継続、日本の金利は低下したままです。
対して米金利は上昇しやすい状況で、日米金利差は拡大方向にあります。
なので、日米金利差拡大から、ドル円は上昇しやすいと考え、ドル円は買い目線を基本路線で考えています。
ただ、リスクオフによる円高には注意しておきたいと思います。
昨日米金利が一気に上昇したことで株価は急落しリスクオフに傾きました。
また、ウクライナや中東のリスク要因にも注目です。
リスクオフが進み円高が進んだところは、押し目のポイントとして買いを入れていきたいと思います。
ユーロドル
売り目線(短期)
買い目線(中長期)
ポイント:ウクライナ情勢・リスク要因
ユーロはリスク要因から上値が重くなっています。
ウクライナ情勢、トルコリラ、中東の地政学リスクなどがあります。
昨日からウクライナ情勢が意識されユーロ売りが進んでいます。
ただ、リスク要因が後退するとユーロの上値が軽くなり、今まで下落していたユーロが上昇に転じると考えています。
ユーロの反転ポイントはリスクオフが後退したところだと考えていて、リスク要因が後退し始めたポイントでユーロドル買いを始めたいと思っています。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:英CPI(消費者物価指数)
引き締め局面でポンドは底堅い状況です。
本日のCPI(消費者物価指数)が予想を上回るようであれば引き締め期待が進み、ポンド買いが進むのではないかと考えています。
注目はバランスシートの縮小観測で、観測記事だけでなく具体性がある内容が聞こえてくるようであれば、もう一段のポンド買いが進む可能性があります。
ただ、気をつけたいのは株価の下落です。
バランスシートの縮小が進んだ場合、流通資金量が減ることで株式市場から資金流出の可能性に繋がり、株価下落に繋がることがあります。
株価が下落した場合はポンドが売られる可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、世界的リスクオフが進んだ場合はクロス円が下落する可能性があるので、併せて注意しておきたいと思います。
先週の動きから米金利の上昇は限定的と思っていましたが、金利は高値更新しました。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い