【FX手法】エリオット波動を学べばあなたのトレード成功率は格段にアップ!?

今回はよく耳にはするけど使いかたがわからないという声が多いエリオット波動について説明していきます!

チャートをみていてエリオット波動が効いてるなと感じる場面も多く、有名で利用している方も多いテクニカル手法です。

FX初心者の方でもわかりやすいように、MT4で使えるインジケーターの設定方法からエリオット波動の使い方まで詳しく解説していきますね!

この記事を読めば、すぐに「エリオット波動分析」を使ってMT4でトレードを行うことができるようになりますよ。

そもそもエリオット波動とは?

そもそもエリオット波動とはエリオット波動原理もしくはエリオット波動理論のことで、(以下エリオット波動)1930年代にアメリカのラルフ・ネルソン・エリオットが発見した株価の変動に規則性を見出したものがルーツです。

現在エリオット波動は株価だけに留まらず、仮想通貨の相場予測、FXの相場予測などにも使われています!

波動というだけに、エリオット波動は相場の中に現れれる「波」によって形成されます!エリオット波動は相場が現在どのような段階にあり、今後どのようにしてトレンドを形成していくかを判断するために有用なツールとなっています。

 

一般的なエリオット波動を紹介する画像

エリオット波動を学ぶ上での知っておきたい前提知識!

エリオット波動をただしく理解する前に頭に入れておきたい前提知識というものが存在します。

「エリオット波動 FX 手法」などでGoogle検索すると、「エリオット波動は上昇トレンドしか存在せず、下降トレンドは調整のみ」という記述や「推進波、修正波とアクション波、リアクション波の使い分けができていない、もしくは誤用している」など不確かな情報を載せた記事を見かけます。

このようなことで正しい情報が手に入らず、「何が正しいかわからない」「理解するのが難しい」「使いたいけどよく分からない」という声をよく聞くことに繋がっていると思います。

ここではエリオット波動について全くの知識がない方でも、エリオット波動を理解する上で必要な知識を分かりやすく、できるだけ簡単な表現を使って正確に伝えていきたいと思います!

エリオット波動を理解するための前提知識①「波の大きさ」

エリオット波動分析で大切なポイントは形であり、波の大きさです!その理由は以下で説明しますが、ここではエリオット波動におけ「波の大きさ」とは何なのかをハッキリさせておきたいと思います!

まず皆さんは「波の大きさ」というとどの部分を想像するでしょうか?

エリオット波動の波の大きさを説明するための画像

相場が上の図のように動いてるとします。

①は価格、②は時間、③は価格+時間です。

皆さんは一般的にエリオット波動の波の大きさをイメージしたとき③の長さを波の大きさと捉えるのではないでしょうか?

しかしエリオット波動理論において「波の大きさ」とは価格の変動である①を指します。さらにエリオット波動理論においてこの価格の変動の大きさとは、値幅ではなく、変化率の大きさを指します。

ここを勘違いされている方が大変多くいると感じてます!つまりエリオット波動理論においては「100pips上昇して上昇率は1%」より「90pips上昇して上昇率2%」のほうが「波の大きさ」は大きいと捉えます。

この「波の大きさ」というのはMT4を開いたときにみている波形がエリオット波動であるか否かを判断するときに、非常に重要な知識となりますので頭に入れておきましょう!

 

エリオット波動を理解すための前提知識②「フラクタル構造」

エリオット波動は5波動で上昇し、3波動で下降するという基本パターンを形成すると上記で述べました。

エリオット波動では先ほど話した基本形の1波の中に小さい5波動の推進があり、2波の中にも小さい3波動の修正があります。

同じく小さい5波動のうちの1つの波の中にも同じくさらに小さな5波動があります。

 

エリオット波動におけるフラクタル構造を説明するための画像

上の図のようにひとつエリオット波動の中にさらに小さなエリオット波動があり、さらに小さなエリオット波動があり・・・

このように波形が入れ子構造になってるもの、これがフラクタル構造です!

フラクタル構造と聞くと難しく考えてしまう方もいると思いますが、いわゆるマトリョーシカや雪の結晶のように、「大きなものの中に同様の形の小さなものが、連続して存在している構造のこと」をフラクタル構造といいます。

これがエリオット波動!エリオット波動を基本から分かりやすく解説!

ここからは「エリオット波動」がどういう手法なのかわかりやすく解説してきますね!

「エリオット波動」は数あるテクニカル分析の中でも難しいとされる手法のうちの1つです。

ここでは上で説明した前提知識を元に、初心者の方でもわかりやすく、かみ砕いて「エリオット波動」について解説していくので、安心してください!

基本波形は1~5波動は推進、3波動で修正

エリオット波動には基本波形という、基本的な形が存在します!

それは「1~5波動の間で推進し、3波動で修正する」というものです。

エリオット波動では以下の画像のように、チャートにでてくる順番に1波、2波、3波、4波、5波、というように数字を使って名前を付けていきます!

1~5波までで価格が上昇する推進、a,b,cという波で下降し3波動で修正を形成しているのが以下の画像からわかると思います。

これがエリオット波動の基本形です!

エリオット波動の基本波形を説明するための画像

これはあくまで基本的な形の説明です。エリオット波動の中にいくつものパターンと原則があるのですが、まずはこの基本的な形を頭に入れておいてください。

この基本的な形を覚えることと、波動にはある程度規則性があるので、そのルールを覚えることでエリオット波動とは何なのかを理解できます!

波動にはルールがある!絶対抑えておくべきエリオット波動のルール!

上で説明した形をチャート上にみつけた!これをエリオット波動だと判断するにはまだ早いです...

画像で説明した基本形と同じ形に見えるからといって、それが必ずしもエリオットだとは限りません。

エリオットには絶対に抑えておくべきルールが存在します!

つまり以下の条件を満たしていないと、いくら上で説明したエリオット波動の基本形と形が類似しているといってもエリオット波動とは認められません!

エリオット波動のルールは大きく分けて3つあります。

① 2波動は1波動を下回ることはない。

 エリオット波動の基本原則その1

上の画像2波動が1波動の起点を下回っています。

この時点でエリオット波動は成立しません。こうなるとエリオット波動の起点がさらに前にあるか、もしくは1波動目ではなく3波動目の起点である可能性が考えられます。

これが1つ目の基本原則「2波動は1波動を下回ることがない」です!

② 3波動は一番小さくなることはない。

3波動目が1番小さくなることは、基本的にはないです。

ここで大切なのは一番小さくはならないということです。

つまり2番目に小さくなることはあるということです。

ここで上で説明した前知識である「波の大きさ」が必要になります!!

波の大きさは値幅ではなく、変化率の大きさでしたよね?

以下の図がエリオット波動として認められる一例とその名称になります。

 

1波動延長型推進波動 1>>3>>5

エリオット波動の基本原則その2-1

3波動延長型推進波動 3>>5>>1 もしくは 3>>1>>5

エリオット波動の基本原則その2-2

5波動延長型推進波動 5>>3>>1

エリオット波動の基本原則その2-3

 

以上の3つのパターンはエリオット波動である条件を満たしています。

この様に、3波動が一番小さくなることはないです。

これが2つ目の基本原則「3波動が一番小さくなることはない」です!

③ 1波動と4波動は重ならない。

 

エリオット波動の基本原則その3

 

上の画像を見てください1波動の終点と4波動の始点の価格が重なっていることが分かります。

こうなるとエリオット波動の原則から外れてしまうことになります。

これが最後の3つ目の基本原則「1波動と4波動は重ならない」です!

チャートの中にエリオット波動を描いていると思われる形が見つかれば、以上の3つの基本原則を満たしているかどうかを確認することが初めに行う作業となります。

MT4で使えるエリオット波動のためのインジケーター設定方法!

上ではエリオット波動とは何かの説明を行いました!

ここではMT4にディフォルトで入っているインジケーターの「Zigzag」を紹介していきます!

「Zigzag」を使うことでチャートからエリオット波動をチャート上から見つけやすくすることができます!

以下の画像を見てください。これはMT4でドル円(USD/JPY)の一時間足に「Zigzag」を設定した画面です。

エリオット波動用インジケーターZigzag

上で説明したエリオット波動を確認しやすいのがよくわかると思います!

「Zigzag」は直近の高値安値を直線で結ぶインジケーターです。

下の方ではこの「Zigzag」のMT4での設定方法を画像付きでわかりやすく説明していきますね!

 

Zigzagの導入方法
手順.1    Zigzagをチャートに導入
手順.2    Zigzazgの詳細設定

手順1.Zigzagをチャートに導入

画面上部にある「挿入」→「インジケータ」→「カスタム」→「Zigzag」と開きます!

ちなみにカスタムを開いて一番下あたりにあります「Zigzag」をクリック! 

エリオット波動インジケーターZigzag導入方法

チャートに「Zigzag」を設定すると別のウインドウが開きます!

そこから詳細設定のタブがウインドウ上部から選択できます。続いては詳細設定についても説明していきますね!

手順2. Zigzagの詳細設定

Zigzagの詳細設定はウインドウタブの「パラメーターの入力」のタブで設定を行います!

以下の方法では「Depth」「Deviation」「Backstep」の3つのパラメータの設定を変更できます。

Depth→Zigzagの山の大きさを設定することができる

Deviation→転換率(どれくらいの確率で線が転換するか)を設定することができる

Backstep→インジケーターがどのあたりで転換するかを設定することできる

zigzag設定における詳細設定画面

以下では3つのパラメーターの設定の解説とおすすめの設定数値をそれぞれわけて解説していきます!

Dpthの設定と解説
Zigzagの山の細かさを設定するパラメータです。

数値をおおきくするほど波が大きくなり、波動のカウントがやりやすくなります。

オススメの設定はデフォルトに設定されている12です!

Deviationの設定方法と解説
転換率を設定できるパラメータです。

この数値は変更しても「Zigzag」に大きな影響はありません。

デフォルトの5のままで問題ありません。

Backstepの設定方法と解説
インジケーターがどの辺りで転換するかを設定する数値です。

数値を大きくすると転換する頻度が下がり、小さくするとと転換する頻度が上がります。

転換する頻度が多いと感じる、転換する頻度が少ない場合は少しずつ数値を変更していきましょう。

以上がインジケーターZigzagの設定方法と解説でした。

このインジケーターを利用するで注意する点があります!

あくまでこのインジケーターはエリオット波動をみつけやすくするための補助ツールであり、Zigzagが示した波形通りにエリオット波動が機能することは必ずしもありません。

Zigzagを利用してエリオット波動の原則に順じている波形を見つけ出し、トレードに活用することが大切です。

【利用するメリット】エリオット波動はこういう時に使える!

エリオット波動は上昇トレンドの場合、上昇の「推進」と下降の「修正」で構成され、波動の形から今後の値動きを予測することが可能です。

エリオット波動の基本形を元にして説明すると、2波の修正で買いポジションを持ちます。エリオット波動の基本原則その①である2波は1波を下回らないという原則から、損切りラインを1波とみた価格の始点に置くことによって、予測通りエリオット波動が機能した場合大きく利益を得ることが可能となります!

エリオット波動のトレード例1

 

エリオット波動を利用したトレード手法を解説!

下のチャートはドル円(USD/JPY)1時間足のZigzagインジケーターにMT4のオブジェクト機能を使いカウントをチャート上に表示させたものです!

エリオット波動の法則から「1波動と4波動は重ならない」という原則から黄色のラインを損切りラインとすることができます!

エリオット波動のカウント画像

仮に下のラインを割る場合はエリオット波動とは認められません。仮にこの相場がエリオット波動の法則が適用される場合、大きく利益を得ることができます。

しかしこの手法には注意点があります!

損切りラインが明確でありますが利確ラインがはっきりしないというデメリットがあります!

また多くの方が誤解されてるのが第5波が3波を確実に上回れると勘違いされてる方が多く見受けられます。

そのような法則は存在しません。

第5波が第3波を超えない可能性もなくはありません!

第4波の途中で買い、ストップ①を第1波の終点に置きます。

そして3波を超えたことを確認してから3波の終点にストップ②を入れるというトレード方法をオススメします!
エリオット波動トレード例画像

こうすることでエリオット波動が機能した相場において確実に利益を伸ばし損切りを最低限に行うことが可能になります!

現在あなたが使っている手法に今回紹介したエリオット波動という判断材料を増やすことでトレードの勝率を確実に上げることができます!

これが本記事のタイトルにもあったトレードの成功率が格段にアップさせるということです!

 

まとめ

いかがだったでしょうか?エリオット波動は非常に奥が深いテクニカル手法の一つです。

ここでは紹介しきれなかった修正波の様々なパターンなど無数に存在しますが、まずは本記事で紹介した法則をしっかり押さえましょう!

紹介したエリオット波動理論をうまく使ってあなたのトレードの勝率を確実にアップさせましょう!

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