みなさん、お疲れ様です!
この記事では、先週の相場分析と今週の相場のポイントをファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの今週のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
なにか疑問点や質問等がありましたら、無料で入れる「Poundman Trade Information」にて聞いて頂ければお答えします!
先週の相場まとめ
・RBA理事会で予想通り利上げ発表
・ユーロ安が進み19年半ぶりの安値
・ジョンソン英首相が辞任
・安倍元首相が銃撃される
・予想を上回る米雇用統計
今週の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(~1ヶ月) | 短期(~1週間) | |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 底堅い | 底堅い | 上昇 |
ユーロドル | 上値重い | 上値重い | 上値重い |
ポンド円 | レンジ | レンジ | 上昇 |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ダウ | レンジ | 上値重い | 上値重い |
それでは、今週のポイントについてみていきましょう!
今週のファンダメンタルズ注目点
7月11日(月曜日)
ユーロ圏財務相会合
11:00 JPY 黒田日銀総裁発言
14:00 JPY 日銀地域経済報告(さくらレポート)
23:15 GBP ベイリーBOE総裁発言
7月12日(火曜日)
01:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
02:00 USD 米3年債入札
03:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
18:00 EUR ドイツZEW景況感指数
18:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数
18:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
19:15 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
7月13日(水曜日)
01:30 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
02:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
02:00 USD 米10年債入札
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
15:00 GBP 英GDP
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(改定値)
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
23:00 CAD カナダ(BOC)政策金利・声明文発表
23:00 USD 原油在庫量
7月14日(木曜日)
00:00 CAD マックレムBOC総裁記者会見
02:00 USD 米30年債入札
03:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
21:30 USD 失業保険申請件数・PPI(生産者物価指数)
23:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
7月15日(金曜日)
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議
11:00 CNY 中国GDP
19:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
21:30 USD 米小売売上高・NY連銀製造業景況指数
21:45 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
7月16日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
今週のファンダ分析のポイント
1)金融政策
ニュージーランドの政策は?
カナダの政策は?
- RBNZ理事会に注目!
- カナダ中銀(BOC)に注目!
13日11:00 RBNZ理事会
注目度 | 高い |
織り込み度 | 0.5%利上げを7~8割織り込み済み |
バイアス | NZドルやや上値重い |
ポイント:利上げ幅と今後の利上げ見通し
前回のRBNZ理事会に続き今回の理事会でも0.5%の利上げを進めるのではないかと予想されています。
- 0.25%利上げだった場合はNZドル売り。
- 声明文で追加利上げの終わりが見えるようであれば材料出尽くしでNZドル売り。
- 0.5%利上げでも、声明文がハト派な内容であればNZドル売り。
- 引き締めの影響でニュージーランド景気後退が懸念される内容が出てくるとNZドル売り。
このように利上げを織り込んでいるため発表後はNZドル売りが出やすい状況になるのではないかと考えています。
追加利上げ幅の拡大などタカ派な内容や、引き締めによる景気後退も少なく「ソフトランディング」できるといった内容となればNZドル買いに繋がるのではないかと注目しています。
23日23:00 カナダ中銀(BOC)
注目度 | 高い |
織り込み度 | 0.5%∼0.75%の利上げを織り込み済み |
バイアス | カナダドルの上値重い |
ポイント:利上げ幅と追加利上げ幅
声明文やマックレムBOC総裁記者会見から追加利上げ幅の見通しに注目です。
米国が大幅利上げを実施し、7月のFOMCでも大幅利上げが見込まれている状況で、カナダも米国同様に大幅利上げを進めるとされており、今回の政策発表で0.5%~0.75%の利上げがあるのではないかと予想されています。
大幅利上げや、追加利上げの可能性が示唆されればカナダドルは底堅く推移すると思いますが、市場予想の3%程度の政策金利だった場合は材料出尽くしとなりカナダドルの上値が重くなるのではないかと思っています。
2)経済指標
今週の注目の経済指標は?
- 英GDPに注目!
- 米CPI(消費者物価指数)に注目!
- ベージュブックに注目!
- 豪雇用統計に注目!
- 米小売売上高に注目!
- ミシガン大学消費者信頼感指数に注目!
13日15:00 英GDP
英国は物価高や人手不足、英中銀による引き締め政策によって景気後退が懸念されています。
英国のGDPが予想を下回るようであれば、今後の引き締め・利上げに影響が出るのではないかと注目です。
GDPが予想を下回った場合、物価抑制を優先させるのか、景気を優先させるのか、今後の英中銀メンバーの発言に注目です。
7日21:15 米CPI(消費者物価指数)
今週の経済指標で最も注目度の高い指標です。
パウエルFRB議長は物価抑制を優先させると言っていることから、予想を上回る物価が確認された場合は7月のFOMCで1.00%の利上げの可能性が高まるのではないかと注目しています。
その場合は金利が上昇し、金利の上昇は株価下落に繋がり、リスクオフが進みドル買いが進むのではないかと考えています。
8日21:30 ベージュブック
FRBが引き締めを進める中でスタグフレーション・リセッション(景気後退)が懸念されています。
FRBによる急な引き締めの影響が米国経済に出てきていないか、ベージュブック(地区連銀経済報告)の内容に注目です。
ベージュブックの内容から景気後退が見えてきた場合でも、FRBは物価抑制を優先させる為に引き締めを進めると思うので、さらに景気後退が進み株価下落に繋がるのではないかと注目しています。
8日21:30 豪雇用統計
豪州では政権交代・中国のロックダウンによる景気後退・RBAによる引き締めなどの影響から豪州経済の後退が懸念されています。
豪州の経済状況を計るため、雇用状況が堅調なのか注目されています。
雇用者数の増加や失業率の低下だけでなく、特に労働参加率が上昇したうえで失業率が改善していることが重要で、労働参加率と併せて失業率にも注目です。
8日21:30 米小売売上高
米国はFRBによる引き締めや物価高による景気後退が懸念されています。
米国経済の中で大きなウエイト占める消費が落ち込むようであれば、リセッション(景気後退)が意識されるようになります。
消費が落ちていないか確認するため、小売売上高に注目です。
8日21:30 ミシガン大学消費者信頼感指数
米国経済で大きなウエイトを占める消費が落ち込むとイッキにリセッション(景気後退)が意識されます。
米国の消費意欲が低下していないのか、景況感を確認するミシガン大学消費者信頼感指数に注目です。
特に今回は速報値なので、予想を結果が大きく乖離する可能性があり、注目されている指標なので大きく動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
3)リスク要因
注意したいリスク要因は?
- 株安リスクに注目!
- 英政治リスクに注目!
- 要人発言
株安リスク
世界的に景気後退・スタグフレーション・リセッションが注目されています。
中銀が引き締めを加速させる可能性が出てくると株価下落に繋がります。
その他にも原油価格や天然ガスなどによる物価上昇も株価下落に繋がります。
株価下落の連鎖からリスクオフが進む可能性があるので株価と金利には注目しておきたいと思います。
英政治リスク
先週はボリス・ジョンソン首相が辞任を決めたことで一旦はポンドが上昇しました。
ただ、次の首相を巡り候補者が乱立しています。
それぞれの候補がどのような政策を考えているのか、北アイルランド議定書に関してどのような考えを持っているのか、どの候補者が優勢なのか、次期首相の思惑でポンドが乱高下する可能性に注意しておきたいと思います。
また、地政学的にユーロにも影響するのではないかとユーロにも注目しています。
要人発言
今週は週末にG20財務相・中央銀行総裁会議が予定されています。
どの国でも物価上昇が問題となっており、中銀総裁や財務相からどのような発言が出てくるのか・引き締めを進めているのかが注目です。
また、来週からFOMC前のブラックアウト期間に入るので、今週のFOMCメンバーの発言には要注目です。
7月FOMCで0.75%利上げなのか、それとも1.00%利上げがあるのか、それとも0.5%利上げにとどめるのか見極める1週間になるのではないかと注目しています。
今週の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
スタンス:買い目線
ポイント
・CPI(消費者物価指数)
・経済指標
基本は買い目線。
貿易赤字と日米金融政策の違いによる円安目線は継続です。
今週は米国の指標が多数あり、7月FOMCの利上げ幅が1.00%の可能性が高まるとドル買いが進むと考えています。
注目のポイントは137円の壁で、137円を超えることができれば一気にストップを巻き込み上昇するのではないかと考えています。
逆に137円の壁に抑えられた場合は、再度の調整下落に入るので注意しておきたいと思います。
ただ、下落したところは押し目買いしておきたいと思います。
ユーロドル
スタンス:売り目線
ポイント
・米CPI(消費者物価指数)
・米指標
ユーロは売り目線。
ロシアによるエネルギー輸出抑制をはじめ欧州でのエネルギー価格上昇が景気後退懸念に繋がっています。
引き締めを進め、金利上昇によるユーロ買いよりも景気後退によるユーロ売りの方が強い。
その他にも英国とEU間の離脱問題・北アイルランド議定書問題などがユーロの重しとなっています。
米指標の発表によるドル買いが進めば、パリティ(ユーロドル=1.0000ドル)を試す展開、パリティ割れの攻防に繋がるのではないかと考えています。
ポンド円
スタンス:買い目線(円安要因で買い)
ポイント
・政治リスク
ポンドの方向感に乏しい展開。
ジョンソン首相の辞任により、次期首相選に候補者が乱立する状況。
どの候補者が優位に立ってくるのか、優位に立った候補者がどのような政治信念を持っているのか、首相選に関するヘッドラインでポンドが動くのではないかと考えています。
ただ、ジョンソン首相の支持率低下というリスクがなくなり、次期首相に対する期待感が高まることでポンドは買われやすくなるのではないかと注目。
ヘッドラインとポンドの方向性に気を付けておきたいと思います。
ゴールド
スタンス:売り目線(様子見)
ポイント
・ドル高
・株価下落
・米CPI(消費者物価指数)
- 株価下落によるリスクオフ
- インフレヘッジとして
- ドル高一服
- ドル高
- リスクオフ後退
ドル買いが進むとゴールドが下落しやすいので一旦は短期的に売り目線で見ています。
金利上昇 → ゴールド売り
金利低下 → ゴールド買い
✔️リスク要因との相関性
リスクオン相場 → ゴールド売り
リスクオフ相場 → ゴールド買い
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