みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- RBNZ理事会で利上げを発表
- 地政学リスクが意識されリスクオフ
- ダウ平均が5日続落
RBNZ(ニュージーランド準備銀行)理事会は市場予想通り0.25%引き上げ、政策金利を0.75%から1.00%に引き上げました。
オアRBNZ総裁は記者会見で「
「
「ロシア軍が48時間以内に本格的な侵攻を
など、ロシアの侵攻懸念が高まり、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが意識されリスクオフに傾きました。
地理的に近いユーロは売られ、安全資産としてゴールドは上昇しています。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが意識されリスクオフが進んだことが株価下落の要因となっていますが、それだけでなく資源価格の上昇などインフレ懸念も株価の重しとなっているようです。
本日の注目経済指標
2月24日(木曜日)
ECB非公式会合
緊急EUサミット
G7首脳会談
18:30 GBP ベイリーBOE総裁発言
22:30 USD 米10∼12月期GDP(改定値)・失業保険申請件数
23:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
2月25日(金曜日)
00:00 USD 米新築住宅販売戸数
00:30 USD 原油在庫量
01:00 GBP ブロードベントBOE副総裁発言
01:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
01:10 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
02:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(22年投票権)
03:00 USD 米7年債入札
03:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
04:45 NZD オアRBNZ総裁発言
06:45 NZD NZ四半期小売売上高
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)ウクライナ情勢
欧米諸国の制裁は?
軍事衝突の可能性は?
- 欧米の制裁内容に注目!
- ロシア軍の動きに注目!
- NATO軍の動きに注目!
ロシアがウクライナ東部の親ロシア派地域「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を独立国として承認したことでウクライナ情勢を巡る緊張感がかなり高まっています。
ウクライナ情勢は膠着状態に入っています。
ロシアが親ロシア派地域を独立国家として承認し、平和維持活動を名目として派兵して侵攻したことで制裁を受けています。
ただ、決定的な制裁は発表されていません。
このままの状況が続くようであればマーケットは地政学リスクを織り込み、リスクオフは徐々に後退していくと思います。
ただ、ロシアがさらに進行するような動きを見せたり、ウクライナがウクライナ東部の親ロシア派地域へ進軍するような事があれば、再度大きくリスクオフに傾くのではないかと注目しています。
本日午前にブリンケン米国務長官が「ロシアが24日夜明けまでにウクライナに進攻する」とに見解を示したことで警戒感が高まっています。
本日本当に侵攻するような事があれば、一気にリスクオフが進む可能性があるので要注目です。
・親ロシア派地域やロシア産の輸入制限
・親ロシア派地域やロシアへの輸出制限
・ロシアをSWIFTから外す
企業との取引制限であれば制裁としては弱いですが、マーケットへの影響は限定的ではないかと思います。
ロシア産の輸入制限となると天然ガスや原油価格などエネルギー資源の供給に影響が出てくる可能性もあります。
SWIFTから外すとなるとロシアが国際送金や国際決済ができなず、ロシアとの取引ができなくなりマーケットに大きな影響が出てくると思われます。
決定的な制裁が課されないのは、制裁が欧米諸国にも影響するからですが、その上で決定的な制裁が発表された場合は大きくリスクオフが進むのではないかと注目しています。
新たな発表があるのか?
それとも、新たなものは出てこないで、徐々に後退していくのか?
ウクライナ情勢に関するヘッドラインに注目です。
ウクライナ情勢について詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。
2)要人発言
欧州の金融政策は?
英国の金融政策は?
- ECB理事会メンバー発言に注目!
- 英中銀MPCメンバー発言に注目!
ECB理事会メンバー
01:00 シュナーベルECB専務理事発言
ECBは本日非公式会合を開催。
先日、ラガルドECB総裁が非公式会合についてわざわざツイートするなど、何か政策変更があるのではないかと注目を集めています。
予定されているシュナーベルECB専務理事だけでなく、非公式会合後に予定されていないメンバーから発言が出てくることがあるかもしれません。
引き締めを加速するような発言が出てくるようであればユーロ買いに繋がる可能性があるので要注目です。
英中銀MPCメンバー発言
18:30 ベイリーBOE総裁発言
01:00 ブロードベントBOE副総裁
03:00 ピルBOE主席エコノミスト発言
英中銀MPCメンバーは次回利上げについてやQT(資産縮小)について発言が出てこないかに注目しています。
2月の政策発表で9名中5名が0.25%利上げを支持、4名が0.5%利上げを支持しました。
本日発言が予定されている3名は0.25%利上げを支持していたメンバーです。
次回利上げに否定的な発言が出てくるようであればポンド売り、逆に0.5%利上げやQT(資産縮小)について前向きな発言が出てくるようであればポンドの下支えになるのではないかと注目しています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオフ
基本は買い目線。
地政学リスクが後退していくにつれて、日米の金融政策の違いからドル円は上昇すると考えています。
昨日の各国制裁を見ている限りでは、実効性のある制裁は出てきそうにないようなので、このままフェードアウトしながらリスクオフは後退すると考えています。
このことからドル円は買い下がっていきたいと考えています。
ただ、実効性のある制裁などが出てきた場合や、ブリンケン米国務長官が示したようにロシアが進攻するなど軍事衝突に発展した場合は買い下がるのを一旦様子見したいと思います。
ユーロドル
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:ECB非公式会合・リスク要因・要人発言
ユーロドルは買い目線。
ECBは引き締め方向に転換するとの見方からユーロ買いが進むのではないかと考えています。
本日予定されているECB非公式会合は、わざわざラガルドECB総裁がツイートするほどなので、政策変更があるのではないかと期待が高まっています。
物価上昇が予想を上回り、エネルギー価格が上昇している状況で、政策変更が発表された場合は緩和政策に舵をきるとは思えず引き締め政策に変更される可能性が高いと考えています。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが後退すれば上記の通りユーロが買われると思っていますが、地政学リスクが進んだ場合はユーロ売りが進む可能性があるのでヘッドラインには注意しておきたいと思います。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言
英中銀は引き締め方向に進んでいることからポンドは底堅く上昇すると考えています。
昨日同様に、英中銀MPCメンバーの発言からタカ派な内容が出てくるとポンドは買われるのではないでしょうか。
また、地政学リスクが後退すればクロス円が上昇、円安が進むのではないかと考えています。
ただ、地政学リスクが進むようであればクロス円が下落、円高が進みポンド円の上値を抑えると思われます。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクに関するヘッドラインに注目です。
ゴールド
買い目線(長期)
売り目線(短期)
ポイント:リスク要因
インフレヘッジとしてのゴールド買いも押し上げ要因となっていると考えています。
短期的にはゴールドが上昇したところの戻しを狙って、売ってみようかと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い