みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 米国株式市場が大荒れ
- IMFが経済見通しを下方修正
昨日の米国株式市場も大荒れとなっています。
ダウ平均は一時800ドル超下落し、その後は反転上昇しプラス圏に浮上。
引けにかけては上値が重くジリジリと下げて、66ドル安で取引を終了してます。
1日の値動きが往復で約2000ドルも動くボラティリティの高い相場となっています。
先週の株価下落の要因となったのはNetfllixの決算発表、昨日の株価上昇の要因となったのはアメリカン・エキスプレスの決算発表。
今日以降もAppleはじめ、米企業の決算発表があるので、結果と影響が気になります。
国際通貨基金(IMF)は2022年の世界経済見通しを4.4%(前回4.9%)に下方修正しました。
中国などゼロコロナを目指す国は行動規制が長引くことで経済成長が下方修正され、米国はバイデン大統領の看板政策である大型歳出法案が議会を通過していないことも下方修正の要因にあげられています。
本日の注目経済指標
1月27日(木曜日)
00:00 CAD カナダ中銀金融政策・声明文発表
01:00 CAD マックレムBOC総裁記者会見
01:00 USD 原油在庫量
04:00 USD FOMC政策金利・声明文発表
04:30 USD パウエルFRB議長記者会見
06:45 NZD NZ四半期CPI(消費者物価指数)
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | レンジ | レンジ | 上値重い |
ユーロドル | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)金融政策発表
FRBの利上げはいつ、回数は?
FRBのバランスシート縮小は?
カナダは利上げするのか?
- FOMCに注目!
- カナダ中銀金融政策に注目!
FOMC
27日04:00 FOMC
27日04:30 パウエルFRB議長記者会見
注目度 | かなり高い |
織り込み度 | 据え置き9割(利上げの可能性が噂程度) |
バイアス | ややドル高 |
現在のマーケットは年4回(1.0%)(100bps)利上げを織り込んでいます。
ここからどのくらい追加されるかがポイント。
噂では年6回∼8回(1.5%∼2.0%)(150~200bps)の利上げが噂されています。
現在の織り込み回数から追加された回数分だけドル買いが進む可能性があるので、声明文や記者会見で年内の利上げ回数についてヒントが出てこないか注目。
パウエルFRB議長としても今まで物価上昇は一時的と言ってきただけに、FRBとしては何としても物価上昇を抑える為に思い切った行動を選択せざるを得ない状況ではないかと思われます。
注目度 | 高い |
織り込み度 | 利上げ1∼3割 |
バイアス | やや加ドル買い |
カナダは先日発表された物価指標で約30年ぶりの高い水準が発表され、イッキに利上げ期待が高まっています。
しかも主要産業である原油価格は上昇しており、さらに物価上昇の懸念もあることから、1月利上げの可能性が高まってきています。
今月利上げが発表されなかった場合は、3月利上げのヒントが出てくるのかに注目です。
カナダで利上げもしくは次回利上げが発表された場合はカナダドル買いに繋がる可能性が高いので注目です。
2)リスク要因
軍事衝突の可能性は?
制裁の可能性は?
- ウクライナに関するヘッドラインに注目!
ウクライナ情勢が意識されユーロの頭を重くしています。
また、マーケット全体的にリスク要因に敏感となっており、クロス円も下落しています。
ウクライナ情勢
現在のウクライナを巡る状況
・ロシア軍は国境付近に軍部隊を集結
・米国は駐ウクライナ大使館員の家族を帰国させる
・カタールなど天然ガス輸出国とガス供給について協議
ウクライナを巡る状況は逼迫しており、軍事衝突の可能性が高くなってきています。
軍事衝突ではなくても、制裁合戦の可能性は高くなっています。
制裁もしくは軍事衝突などが起きた場合は、さらにリスクオフが進む可能性があるので、ウクライナ情勢に関するヘッドラインに注目です。
3)NZ四半期CPI(消費者物価指数)
明日早朝にNZで四半期CPI(消費者物価指数)が発表されます。
欧米で物価上昇が問題となっており、英中銀やFRBは引き締めを急ぐ展開となっています。
また昨日発表された豪四半期CPI(消費者物価指数)は予想を上回る物価上昇が発表されています。
NZでも物価上昇が進んでいる可能性が高く、予想以上の物価上昇が進んでいた場合は引き締めを加速させる可能性があるので注目です。
RBNZ(ニュージー中銀)はすでに利上げを始めているので、追加利上げの可能性が高まればNZ買いが進む可能性はあると注目しています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
買い目線(長期)
ポイント:FOMC・株価・リスク要因
FOMCの結果を確認して、方向を決めたいと思います。
FOMCでタカ派(利上げ回数が5回以上やバランスシートの縮小が6月やそれよりも手前など)だった場合はドル買いが進むと考えて、ドル円は買い。
※ただ、発表直後に上昇している可能性はあるので、その時は様子見
FOMCで現在織り込んでいる結果となった場合は一旦ドル売りが進む可能性があるので、短期的には売り回転しながら、大きく下落したところをドル円買い。
FOMCでハッキリと答えが出なかった場合は、一旦売られる可能性が高く、その後は株価や金利に影響されて方向感を決めにくい。
大きく下落する場面があれば、長期保有で買いを入れたいと考えています。
ユーロドル
売り目線(短期)
買い目線(中長期)
ポイント:FOMC・ウクライナ情勢
FOMCの結果に関してはドル円を参照ください。
ユーロドルは短期は売り回転を考えています。
ウクライナが注目されユーロの重しとなっています。
FOMCでドルが一旦売られ、ユーロドルが上昇したところを短期売り仕掛けたいと考えています。
長期ではユーロドルを買いたいと思っているので、FOMCで大きくドル買いが進んだ場合はユーロドルの買いを入れたいと考えています。
ポンド円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・米株価
引き締め局面でポンドは底堅い状況を考えています。
ポンドは買い目線なのですが、リスクオフからクロス円が下落している状況。
なので、リスクオフを確認しながらポンド円の売りを短期で仕掛けていきたいと思います。
リスクオフ要因(ウクライナ情勢など)が出てきても円高が進まなくなってきた場合は底堅くなる可能性があるので、そのようなところでは売りを止めておきたいと思います。
ゴールド
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:FOMC・米金利
FOMC後に金利が上昇するとゴールド売り、金利が低下するとゴールド買いになると考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い