みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- ニュージーランドで規制緩和
- 3年債入札で金利上昇
- 米株3指数は揃って史上最高値を更新
ニュージーランドではコロナ感染拡大から行動規制がかかっていましたが、アーダーンNZ首相がNZ最大都市であるオークランドの規制緩和を認める方針を発表したことでNZドルの下支えとなっています。
本日の注目経済指標
11月9日(火曜日)
EU財務相会合
16:45 EUR パネッタECB専務理事、レーン・フィンランド中銀総裁発言
19:00 EUR ドイツZEW景況感指数
19:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数
21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
22:00 EUR ラガルドECB総裁発言
22:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
23:00 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
23:00 USD パウエルFRB議長、ブラード・セントルイス連銀総裁(22年投票権)発言
11月10日(水曜日)
00:30 GBP ブロードベントBOE副総裁発言
01:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
01:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
01:35 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
03:00 USD 米10年債入札
03:30 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(23年投票権)発言
08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ユーロドル | 下落 | レンジ | 底堅い |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | レンジ | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)要人発言
中銀の方向性を確認
- FRB要人の発言に注目!
- BOE要人の発言に注目!
- ECB要人の発言に注目!
今週は大きなイベントがないので要人発言の影響が大きくなるのではないかと見ています。
本日は米・英・欧の3中銀の要人発言が予定されているので注目。
各中銀の注目ポイントは以下の通りです。
✔️FRB
9日23:00 パウエルFRB議長
9日23:00 ブラード・セントルイス連銀総裁(22年投票権)
10日03:30 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(23年投票権)
ポイント:来年の利上げ期待に繋がる発言
- ここから利上げ期待が高まれば金利は上昇し、米ドルが買われる
- ここから利上げ期待が後退すると金利は低下し、米ドル売りが進む
だから、利上げ期待はFRB理事や投票権を持っている地区連銀総裁の発言で変化しやすいから重要になってくるよ!
✔️BOE
10日00:30 ブロードベントBOE副総裁
10日01:00 ベイリーBOE総裁
ポイント:利上げの可能性と時期
まだ利上げの可能性が残っているか気になるね!
英中銀(BOE)MPCメンバーはBOE総裁・副総裁・主席エコノミストの5人と外部理事4人で構成され、9名での多数決で決定されます。
各メンバーの発言から利上げ期待の可能性と時期についてヒントがないかに注目です!
英中銀(BOE)は資産購入の減額よりも先に利上げをすると言っています。
物価が上昇が続くようであれば利上げは避けられないのではないかという状況です。
物価上昇が続くのか、それによって利上げ時期がいつになるのか注目しましょう。
利上げ期待が進むようであれば… | ポンド買い |
利上げ期待が後退するようであれば… | ポンド売り |
あと、英国と欧州の間では離脱協議で対立が続いています。
対立が金融政策に影響するのか、このポイントも併せて注目しておきましょう。
✔️ECB
9日22:00 ラガルドECB総裁
ポイント:PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)見直しのヒント
- PEPPを見直し、継続するのか?
- それともPEPPに替わるものを発表するのか?
- 単純にPEPPを終了するのか?
ECBは12月の理事会で見直す可能性が高くなっています!
継続や替わる政策が出てくるようであればユーロの頭を抑える展開が予想されます💦
逆に終了するようであればユーロ買いが出てくるのではないかと考えています!
注目の要人はラガルドECB総裁は当然ですが、影の総裁と言われているレーンECB専務理事兼主席エコノミストの発言にも注目しておきましょう!
2)米金利
対して、PPI(生産者物価指数)とは製品を製造する企業などが仕入れるときの物価を指数化したもので、原材料価格・仕入れ価格といってもいいのではないかと思います。
米国ではボトルネック・供給制限などから物価上昇に繋がっています💦
PPI(生産者物価指数)が上昇していると
コストが増える→商品価格が上昇する→CPI(消費者物価指数)が上昇する
上記の様な連鎖反応が予想できます💦
CPI(消費者物価指数)の上昇は利上げ期待に繋がるので注目しておきましょう!
✔️03:00 10年債入札
注目ポイント:入札結果と金利の動き
昨日は3年債の入札が低調な結果なり、米金利は上昇しました。
本日は10年債の入札があるので、入札結果に注目です。
入札と利回りの関係
- 入札応募多数→ 需要が多いことから債券価格は上昇→ 利回り低下
- 入札に応募が少ない→ 需要が少ないことから債券価格は下落→ 利回り上昇
※債券価格と利回りは逆の関係で、需要が少ないと利回りは上昇します
昨日は米金利と米ドル、ゴールドの相関性が崩れています。
このような時には、相関崩れが一過性で終わり元通りになるか、利回り・米ドル・ゴールドなど相関があったもののどれかに方向性が出始めることが多いです。
今日も金利が動いたときに、相関が崩れるようであれば米ドルやゴールドに方向性が出る可能性があるので注目です。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利と米ドルの相関性
中長期で日本の貿易赤字からくる円安目線は変わっていませんが、ドル安が進みドル円下落の可能性を考えています。
昨日、米金利が上昇したにもかかわらずドル円は下落、ドル安が進みました。
このような時は金利上昇によるドル上昇要因よりも、その他のドル安圧力のほうが強いのではないかと思われます。
この圧力が続くようであれば、ドル安トレンドが出てくる可能性が出てくる可能性があり、ドル円のレンジをブレイクする可能性に繋がります。
相関性崩れたままなのか、少し様子をみたいと思っています。
ユーロドル
売り目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ユーロドルは売り目線は変わっていませんが、ドル円同様にドル安要因でユーロドル上昇が考えられます。
相関崩れがポイントとなってきそうなので、金利と米ドルの動きを確認していきたいと思います。
こちらもドル円同様に様子を見て、確認したいと思います。
ポンド円
買い目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:北アイルランド議定書・英仏漁業権問題
基本は買い目線でいます!
英中銀の利上げ路線は変わらないと考えていて、後は時期の問題だけだと思っています。
利上げ時期に関する発言が出てくるとポンドは買われやすいのではないかと考えています。
ただ、懸念材料として北アイルランド議定書や英仏漁業権問題が出てくると、ポンド売りに繋がります。
ヘッドラインに気をつけながら、ポンド買いを進めていきたいと考えています。
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
米金利が上昇してもゴールドは上昇しています。
相関性が崩れています。
このような時には相関性よりもゴールド上昇圧力が強い可能性が高いと思われます。
米金利の上昇が終わり、低下し始めたときにゴールド上昇の追い風になる可能性があるので、金利との相関に注目です。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い
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