みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
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- カナダ中銀はテーパリング完了
- イランとEUで核合意に関する協議再開で合意
- 原油や銅、プラチナなど資源価格下落
昨日、カナダ中銀(BOC)は金融政策を発表し、政策金利は維持、資産購入額を20億カナダドル減額して資産購入の終了を発表しました。
予想では資産購入の終了と、資産購入額を10億カナダドル減額で意見が分かれていたため、カナダドルは買いで反応しました。
声明文や記者会見で気になった部分としては、利上げに関する部分で、今回は「現時点の予測では、政策金利維持は2022年半ばまで継続」前回は「現時点の予測では、政策金利維持は2022年後半まで継続」と2022年後半から2022年半ばに少し前倒しされていることです。
イランの核合意復帰にポジティブな報道は、イランの原油増産期待に繋がり、原油価格下落要因の一つになっています。
本日の注目経済指標
10月28日(木曜日)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合
15:30 JPY 黒田日銀総裁発言
16:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率
20:45 EUR ECB理事会・金融政策・声明文発表
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
21:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
21:30 USD 米GDP(速報値)・失業保険申請件数
23:00 USD 米中古住宅販売保留
10月29日(金曜日)
02:00 USD 米7年債入札
09:30 USD 豪小売売上高
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 上昇 |
ユーロドル | 下落 | 下落 | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | レンジ | 下落 | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | レンジ | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
(1)ECB理事会
資産購入額は?
12月理事会のヒントは?
- PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)に注目!
- 声明文・記者会見に注目!
(2)リスク要因
リスク要因でマーケットが動く?
- 中国リスク
- 燃料資源価格の上昇
- 月末要因
- 北アイルランド議定書
- パウエルFRB議長の再任
(3)米GDP(速報値)
利上げ期待は変わるのか?
- 米金利に注目!
- 値動きに注目!
それではここからは、上記の注目ポイントを詳しく解説していきます!
資産購入額は?
12月理事会のヒントは?
- PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)に注目!
- 声明文・記者会見に注目!
20:45 ECB理事会・金融政策・声明文発表
21:30 ラガルドECB総裁記者会見
注目度 | 高い |
織り込み度 | 現状維持8割、資産購入額を減額2割 |
バイアス | 特になし |
ポイント:PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額と見直しのヒント
金融政策
PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額がポイントです!
前回の理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の購入額を見直しました。
600億ユーロ(年初)→800億ユーロ(前々回)→600~700億ユーロ(前回)
これを今回の理事会で減額するのか注目が集まっています!
減額を予想する人の方が割合的に少ないことから、減額されるとユーロ買いに繋がる可能性が高いです💦
もう一つのポイントが12月理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の見直しについてのヒントです。
今回の理事会で現状維持、12月の理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の見直しというのが大方の予想です。
12月の理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)を終了させるのか、継続させるのか、それとも新たな緩和政策を始めるのか、12月の理事会のヒントに注目が集まっています。
声明文や記者会見でヒントが出てこないか注目しましょう!
2)リスク要因
リスク要因でマーケットが動く?
- 中国リスク
- 燃料資源価格の上昇
- 月末要因
- 北アイルランド議定書
- パウエルFRB議長の再任
本日もカナダ金融政策発表以外は様子見ムードが予想され、方向感なく動いていくと思います。
こんな時に注意しないといけないのがヘッドラインです。
こんな時にリスク要因を把握していると、対処しやすくなるのでどんなリスク要因があるのか把握しておきましょう!
中国リスク
中国のリスクは主に3つあります!
- 中国恒大集団のデフォルトリスク
- 電力不足
- 米中貿易摩擦
中国恒大集団は、先月末よりドル建て債の利払いなどを支払えなくて猶予期間に入っています。
先日(23日)が最初の猶予期間期限切れでしたが、何とか支払いは出来たようです。
ただ、利払いはまだまだ残っているので、いつデフォルトしてもおかしくない状況なので、リスク要因として注意しておきたい。
電力不足問題も続いており、中国の一部の都市では計画的に停電するなどしています。
電力不足により景気の後退などが注目されています。
また、中国の電力不足は石炭価格に影響しており、当局は石炭価格の上昇を抑える為に介入しているようです。
電力不足問題が続くようであれば、燃料資源価格の上昇に繋がりそうです。
貿易摩擦に関しては、トランプ政権時に合意した貿易協定を中国側が順守していない、米国からの輸入額が足りていないと米中で協議しています。
協議が難航するようであれば、再度米中貿易摩擦に繋がり、米中対立に繋がる可能性があるので注目です。
中国リスクが浮上してきたときは上海総合指数や香港ハンセン指数が下落すると思うので注意しておきたい。
燃料資源価格の上昇
燃料資源 | 上昇要因 |
石炭 | 中国の電力不足を起因とした燃料資源価格の上昇は、火力発電の燃料として石炭価格に影響しています |
天然ガス | 欧州では脱炭素(カーボンニュートラル)の為、二酸化炭素排出の少ない天然ガスにシフトすることで天然ガス価格に影響しています。 |
原油 | OPECプラスでは原油価格の増産要請を断っていることから、原油価格は下落しにくい状況となっています。 |
燃料資源価格の上昇は運搬コストや燃料コストなど、コスト増に繋がり企業収益を圧迫、株価下落の要因に繋がります。
コスト増は商品価格に転嫁され、物価上昇に繋がり、購買意欲の低下に繋がり、景気後退の可能性に繋がります。
燃料資源価格の上昇リスクに注目しておきましょう!💦
米国がシェールオイルの増産や、米戦略石油備蓄(SPR)の放出などを行えば原油価格の下落に繋がり、燃料資源価格の上昇が一服する可能性があるのでヘッドラインに注目しましょう!
為替報告書
例年であれば10月中旬に発表されている為替報告書が未だに発表されていません。
中国や日本は監視リスト入りは間違いないと思われますが、操作国に認定されるのか注目です。
特に中国は注目です。
月末要因
本日は月末週ということで、仲値やロンドンFIX前後の動きに注目です。
特に週後半のロンドンFIX前は要注意です!
北アイルランド議定書
北アイルランド議定書に関する報道で解決に向かえば… | ポンド買い |
決裂に関するような報道であれば… | ポンド売り |
以上のヘッドラインに注目です!
パウエルFRB議長は来年2月で任期満了となります。
バイデン大統領はパウエルFRB議長の再任に前向きですが、米議会ではパウエルFRB議長の再任に反対する声が上がってきています。
パウエルFRB議長が再任しないとなると次期FRB議長の有力候補はブレイナードFRBになります。
(3)米GDP(速報値)
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ドル円はドル高要因と円安要因の組み合わせになっています!
円安要因は燃料資源価格の上昇による貿易赤字が要因となっており、このような実需の動きはトレンドになりやすいと考えています!
燃料資源価格の上昇が続く限り、円安トレンドは継続すると考えています。
クロス円と燃料資源価格の相関性は高くなっています。
原油価格がどこまで下落するのか、下落が続くようであれば円安トレンドの見方を考え直す必要があるかも・・・
WTI原油価格で80ドルを割り込むのかを基準で考えたいと思います!
ドルの動きは米GDPに注目!特に弱い結果が出たときにどこまで下落するのかに注目しています!
弱い結果が出ても、米金利の低下や米ドルの売りが限定的だった場合は、金利上昇やドル高の調整は終わったと考え、押し目買いのチャンスだと思っています。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
今の所はユーロドルは売り目線。
ECB理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額や12月の理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の終了などが出てきた場合はユーロ買いに繋がる可能性があるので、その場合はユーロドル売りは撤回!!
逆に新たな緩和政策が発表される見通しなどが出てくるとユーロドル売りが加速する可能性があるので、その場合はユーロドル売りを継続したいと考えています。
また、米GDPの発表時はドルの動きでユーロドルが動くので、GDP発表時の動きは要注意です。
ポンド円
買い目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:北アイルランド議定書の問題
北アイルランド議定書の問題が再燃するとポンドが売られる可能性があります💦
※北アイルランド議定書の問題に関しては上記を参照ください!
またポンドは月末要因として売られやすい傾向にあります。ロンドンFIX前のポンド売りには気を付けておきたいと思います。
基本的に、クロス円は燃料資源価格の上昇による円安トレンドが出てくると考え、ポンド円は上昇と考えています。
ただ、ドル円でも書いたように、燃料資源価格の上昇が終わり、円安トレンドが終了した場合はポンド円の上昇も終わる可能性があるので注意しておきたいと思います。
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
昨日のマーケットはリスクオフに傾いています。
背景はこれと言って出てきていません。
月末要因で方向性が掴みにくいですが、米金利が低下し株価が下落している状況で、売りから入るのは危険かと考えて押し目買い方針で行きたいと思います。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇 → ゴールド売り
金利低下 → ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場 → ゴールド売り
リスクオフ相場 → ゴールド買い
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