みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 日銀の指値オペは買入れ額ゼロ
- ウクライナ情勢でリスクオフ
先週木曜日に通告されていた日銀の指値オペは、事前に告知されていたことと、リスクオフによる日本の金利低下から、10年債利回りは日銀のターゲットを下回り、指値オペによる国債購入額はゼロという結果になりました。
国債買い入れ額ゼロということでマーケットの反応は限定的でした。
ロシアによるウクライナ侵攻を懸念してリスクオフが進んでいましたが、ラブロフ露外相が対話による解決の可能性に触れたことでリスクオフは一旦後退しました。
ただ、その後CNNがロシアのウクライナ侵攻6日にも起こりえると報道するなど、ウクライナを巡る地政学リスクはまだまだ注目されています。
本日の注目経済指標
2月15日(火曜日)
09:30 AUD RBA理事会議事要旨
16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
19:00 EUR ドイツZEW景況感指数
19:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数・10~12月期GDP(改定値)
22:30 USD 米PPI(生産者物価指数)・ニューヨーク連銀製造業景況指数
2月16日(水曜日)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ダウ | レンジ | 下落 | 下落 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)経済指標
英国の人件費高騰はどこまで進んだ?
米国の物価上昇懸念は?
- 英雇用統計に注目!
- 米PPI(生産者物価指数)に注目!
英雇用統計
16:00 英雇用統計・失業率・平均賃金
雇用者数:-6.5万人
失業率:4.1%
本日の英国の雇用統計のポイントは平均賃金です。
英国でも問題となっている物価上昇。
物価上昇の要因となっている人件費の高騰がどこまで進んでいるのかに注目が集まっています。
平均賃金が予想を上回る上昇を見せた場合は、明日発表されるCPI(消費者物価指数)も予想を上回るのではないかとの期待に繋がり、英中銀の引き締め加速の可能性が高まり、ポンド買いが出てくるのではないかと注目しています。
米PPI(生産者物価指数)
22:30 米PPI(生産者物価指数)
当然、製品や原材料は企業が仕入れます。
PPI(生産者物価指数)の上昇は仕入れ価格の上昇に繋がり、仕入れ価格が上昇すると企業は商品価格に転嫁します。
そのためPPI(生産者物価指数)が上昇すると商品価格の上昇に繋がり、CPI(消費者物価指数)の上昇に繋がる可能性が高いと考えられます。
米国では物価上昇が問題となり、FRBが一生懸命に物価を抑えようと引き締め方向に動いています。
本日のPPI(生産者物価指数)が予想を上回るようであれば、FRBの引き締め加速に繋がるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
ウクライナ進攻リスクは?
その他のリスク要因は?
- ウクライナ情勢に注目!
- 株価に注目!
- 原油価格に注目!
昨日はラブロフ露外相が発言したことで一旦リスクオフが後退していますが、ただその後CNNがロシアによるウクライナ侵攻は16日にも行われると報道するなど、ウクライナ情勢を巡る緊張感は高いままとなっています。
ポイントはNATOと制裁、軍事衝突です。
ウクライナはNATOに加盟したいと考えており、ロシアはウクライナのNATO加盟は断固阻止したい。
欧州や米国はロシアに経済制裁の準備を進めています。
ロシアのウクライナ侵攻や軍事衝突、欧米の経済制裁などのヘッドラインが出てくるようであればリスクオフが加速。
対して、ウクライナがNATO加盟を諦め、代案が出てくるなどすると解決の可能性が出てきて、リスクオフが後退するのではないかと考え注目しています。
その他リスク要因の詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオフ・PPI(生産者物価指数)
基本は買い目線。
日本は指値オペを通告し金利を低下させています。
対して米国の金利は上昇しており、日米金利差が拡大しています。
この金融政策の違いが金利差拡大に繋がり、ドル円は上昇するのではないかと考えています。
ただ、注意しておきたいポイントはリスクオフです。
現在はウクライナ情勢による地政学リスクが意識され、リスクオフが進み円高が進んでいます。
リスクオフ要因が織り込まれ、リスクオフが後退すれば上記の通りドル円は上昇すると考えています。
ユーロドル
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・PPI(生産者物価指数)
ユーロドルは買い目線。
ユーロは金融正常化から上昇圧力が強いと考えていましたが、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクで上値が重くなっています。
ヘッドラインによる売りはリスクが高いので、リスクオフが後退することで上昇を始めるユーロを狙いたいと思います。
ポイントはヘッドラインや発言とマーケットの反応です。
ヘッドラインや発言に対して、マーケットの反応は少しづつ小さくなってきます。
反応が小さくなってきた場合は、リスク要因が織り込まれリスクオフが後退するタイミングです。
ヘッドラインとマーケットの反応に注目です。
短期的には米PPI(生産者物価指数)の発表で、予想を上回ればFRBの引き締め観測に繋がりドル買いがする無可能性があります。
PPI(生産者物価指数)発表後の米金利とドル買いに注目しておきたいと思います。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・英雇用統計
ポンドは追加利上げやQT(資産縮小)の可能性があることでポンドは底堅く推移すると思われます。
なので、円安が進むことでポンド円は上昇すると考えています。
また、本日の雇用統計で平均賃金が予想以上に上昇していた場合は英中銀の引き締め観測に繋がり、ポンドの上昇に繋がるのではないかと考えています。
あとはリスクオフが進んでいる間は円が買われる可能性があるのでリスク要因に注目。
リスクオフによる円高が一服すれば再度ポンド円は上昇すると考えて、円高が一服したところは買っていきたいと思います。
ゴールド
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因
ただ、一気に上昇しており、買いづらい状況です。
リスクオフが後退し、一旦下落してきたタイミングでゴールド買いを仕掛けたいと考えています。
なので、リスクオフ後退によるゴールド下落は押し目買いのチャンスだと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い