みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- トルコCPI(消費者物価指数)が発表
- 中国恒大集団が香港市場で再取引停止
- 株価・金利が上昇
昨日、トルコではCPI(消費者物価指数)が発表され、前年比36.08%(予想30.6%)前月比13.58%(予想9.0%)と予想を大きく上回り物価上昇が進みました。
トルコリラ安による物価高が進んでいると思われ、前年比36%の上昇はハイパーインフレの可能性が懸念される状況です。
このままインフレが進み続けるとトルコ経済を圧迫するのではないかと考えられます。
新たな発表があるとの事ですが、昨年12月から年末にかけて何度もデフォルトを繰り返している中国恒大集団はもうもたないのではないかとの懸念が広がっています。
昨日の香港ハンセン指数は高値スタートから一気に下落、マイナス圏で引けています。
米国ではアップルは資産価格が一時3兆ドルを突破するなど株価は上昇、ダウ平均とS&P500は史上最高値を更新しています。
リスク資産である株式市場に資金が流れる一方で、安全資産である債券市場からは資金が流出、米国債券利回りは上昇し10年債利回りは1.6%台まで上昇しています。
米金利の上昇に引っ張られるようにドルも買われ、ドル円は115.36円まで上昇し、ユーロドルは1.1280ドルまで下落しています。
本日の注目経済指標
1月4日(火曜日)
ニュージーランド休場
OPECプラス閣僚級会合
10:45 CNY 財新製造業PMI
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
17:55 EUR ドイツ失業率
18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
1月5日(水曜日)
00:00 USD ISM製造業景況指数
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオン | リスクオン |
ドル円 | レンジ | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | レンジ | 下落 | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 底堅い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)ISM製造業景況指数
米国経済の見通しは?
- ISM製造業景況指数に注目!
- 米株価3指数に注目!
- 米金利に注目!
00:00 ISM製造業景況指数
予想:60.0
ISM製造業景況指数とは
全米供給管理協会(ISM) が毎月月初めに公表している景況感を示す指数で、300を超える企業に対して「新規受注・生産・雇用・入荷状況・在庫」といった項目に関するアンケートを実施し、指数を計算しています。
指数は「50」を基準として、景気が良くなるとの結果が多いときは「50」を上回り、景気が減速するとの結果が多いときは「50」を下回ります。
指数は「50」を基準として、景気が良くなるとの結果が多いときは「50」を上回り、景気が減速するとの結果が多いときは「50」を下回ります。
新型コロナウイルス「オミクロン株」の感染拡大が進む中で、重症化リスクが低いとの事で株価が上昇しています。
本日発表のISM製造業景況指数が予想を上回るようであれば、米国経済は今後も堅調と受け止められ、株価上昇の支えとなり、金利は上昇、ドル買いの支えとなり、金利を生まないゴールドの上値を抑える要因となるのではないかと考えています。
2)OPECプラス閣僚級会合
原油価格は?
- 増産計画の内容に注目!
予想:増産計画の上乗せと現状維持で拮抗
-
- 原油価格が上昇
産油国であるカナダやノルウェーの追い風となり通貨高となる。
エネルギー資源価格の上昇から物価高が進む。
- 原油価格が下落
本日はOPEC加盟国とロシアなど非加盟国による閣僚級会合、OPECプラス閣僚級会合が開催されます。
・現行の日量40万バレルの増産目標を引き上げるとの見方
・増産目標は現状維持ではないかとの見方
など意見が分かれており原油価格は神経質な動きをしています。
本日のOPECプラス閣僚級会合でどのような結論が発表されるかによって、原油価格が大きく動くのではないかと考えています。
・増産目標の引き上げ→原油価格は下落し
・増産目標が現状維持→原油価格は上昇する
のではないかと予想しています。
原油価格は株価・債券利回り・ゴールドなどにも影響する可能性があるので注意しておきたいと思います。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオン
基本は買い目線。
利上げ期待と米国経済成長による米金利上昇と、日銀の緩和政策であるYCC(イールドカーブ・コントロール)による金利停滞で日米金利差が拡大し、ドル円は上昇するというのが基本の考え方です。
ただ、リスク要因が注目された場合、安全通貨として円が買われやすくなり円高が進むので注意しておきたい。
昨日もドル買いが進んだのでドル円は上昇しましたが、クロス円は下落しています。
中国・香港ハンセン指数が下落し、中国リスクが意識された可能性が考えられます。
本日、本当の意味でリスクオンとなれば円安となり、イッキにドル円が上昇する可能性はあると考えています。
ポイントとして115.50円・115.60円に溜まっているオプション売りオーダーをクリアすることができるかを注目しています。
抜けることができれば、イッキに116円チャレンジの可能性もあると考えています。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:ISM製造業景況指数・米金利
ユーロドルは売り目線。
昨日同様に米国経済は堅調に推移すると考えています。
その流れから米金利は底堅く推移し、米ドルも下支えされるのではないかと考えています。
このことからユーロドルの上値は重く、基本は戻り売り目線で考えています。
本日発表のISM製造業景況指数が予想を上回り、米金利が上昇するようであればユーロドルの1.1200へ向けた下落が進む可能性を考えています。
昨日の安値を更新すると、イッキに売りが進む可能性があるので、ISM製造業景況指数や米国市場に注目です。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオン
ポンドは買い目線で見ています。
利上げ期待が高まり、ポンドは底堅く推移しています。
昨日はクロス円の下落が影響して上値を抑えましたが、リスクオンが進み円安が進めばポンド円は上昇すると考えています。
欧州市場や米国市場で株価が堅調に推移し、リスクオンが進むのかに注目です。
ゴールド
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利
本日の東京~欧州市場では一旦上昇する可能性がありますが、米国市場で金利が上昇すると再度下落する可能性を考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い