みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 豪雇用統計で予想を下回る結果
- 米国はベテランズデーで休場
昨日午前に発表された豪州の雇用統計は「失業率5.2%・予想4.8%、新規雇用者増減-4.63万人・
注目の労働参加率も64.7%・予想64.8%と予想を下回りました。
ロックダウン明けての雇用統計だっただけに期待が高かった半面、予想を下回ったことで豪ドル売りが進みました。
豪州のロックダウンは10月に入ってからの解除されたので、調査期間にロックダウンがかかってたのではないかと思われ、今回マイナスとなった分が来月の修正に反映されるのではないかと噂されています。
そのために豪ドル売りは限定的でした。
債券市場が休場だった為、NY時間以降は小動きで方向感のない相場となっています。
本日の注目経済指標
11月12日(金曜日)
22:50 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
23:00 GBP ハスケルBOE外部理事発言
11月13日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数
02:10 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | レンジ | 上値重い |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 下落 |
ゴールド | レンジ | レンジ | 上昇 |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)要人発言
金融政策に関する発言が出てくるか?
- FRB・BOE・ECB各要人に注目!
22:50 レーンECB専務理事兼主席エコノミスト
23:00 ハスケルBOE外部理事
02:10 ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁
本日はFRB・ECB・BOEの要人発言が予定されています。
3中銀とも政策変更が注目されていて、要人発言に注目が集まっています。
特に本日予定されている3名は、政策変更に大きく影響力を持つ人物なので金融政策に関する発言が出てこないか注目しましょう!
各中銀の注目ポイントは以下の通りです♪
✔️ECB レーンECB専務理事兼主席エコノミスト
ポイント:PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)見直しのヒント
- PEPPを見直し、継続するのか?
- それともPEPPに替わるものを発表するのか?
- 単純にPEPPを終了するのか?
ECBは12月の理事会で見直す可能性が高くなっています!
継続や替わる政策が出てくるようであればユーロの頭を抑える展開が予想されます💦
逆に終了するようであればユーロ買いが出てくるのではないかと考えています!
レーンECB専務理事兼主席エコノミストは金融出身で、弁護士出身のラガルドECB総裁よりも発言内容が注目されています。
✔️BOE ハスケルBOE外部理事
ポイント:利上げの可能性と時期
英中銀(BOE)MPCメンバーはBOE総裁・副総裁・主席エコノミストの5人と外部理事4人で構成され、9名での多数決で決定されます。
各メンバーの発言から利上げ期待の可能性と時期についてヒントがないかに注目です!
英中銀(BOE)は資産購入の減額よりも先に利上げをすると言っています。
物価が上昇が続くようであれば利上げは避けられないのではないかという状況です。
物価上昇が続くのか、それによって利上げ時期がいつになるのか注目しましょう!
- 利上げ期待が進むようであればポンド買い
- 利上げ期待が後退するようであればポンド売り
✔️FRB ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁
ポイント:来年の利上げ期待に繋がる発言
この高水準の物価上昇率を見て、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総がどのような発言をするのか?
利上げ期待に繋がる発言が出てくるか注目です。
- ここから利上げ期待が高まれば金利は上昇し、米ドルが買われる
- ここから利上げ期待が後退すると金利は低下し、米ドル売りが進む
2)リスク要因
どんなリスク要因があるのか?
- 英国と欧州の対立に注目!
- パウエルFRB議長の後任人事に注目!
- 中国リスクに注目!
本日は経済指標などイベントがないので、リスク要因でマーケットが動く可能性があります。
また、リスク要因は週末に出てくることもあり、来週の窓開けリスクに繋がる可能性もあります。
英国vs欧州
北アイルランド議定書・英仏漁業権問題
- 北アイルランド議定書問題
- 英仏漁業権問題
ボリス・ジョンソン英首相も、マクロン仏大統領も支持率が気になる状況で、漁業権を巡り譲ってしまうと支持率に影響します。
この政治的な問題でお互い引けない状況になっているだけに、いつ制裁合戦になってもおかしくない状況です。
離脱に関する協議をまとめたものの、北アイルランド(英国領)とアイルランド(EU加盟国)の国境に関する取り決めをまとめた北アイルランド議定書の改定について対立しています!
北アイルランド議定書に関する報道で、解決に向かえばポンド買い、決裂に関するような報道であればポンド売りに繋がると思うので、ヘッドラインに注目です。
欧州各国は離脱協議で英国領海での漁業権を主張し、対立を続けています。
(離脱協定の中で英国も譲歩して、一定数の漁業に関して認めています)
英仏の間で漁業権を巡り争いが勃発するリスクには注意しておきしょう!💦
先日報道でバイデン大統領とブレイナードFRB理事が面談していたとあり、ブレイナードFRB理事が次期FRB議長として有力候補となっています。
また、昨日は「米当局者はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議
ドル安を進めたいとの意向あり。
✔️ブレイナードFRB理事が次期FRB議長として指名された場合
- 利上げ期待が大きく後退し、米金利は大きく低下する
- 株価に対しても重しになる可能性あり
※金利が低下した場合は株価が上昇しやすいのですが、ブレイナードFRB理事は銀行規制などに積極的→株価に対してネガティブ要因
バイデン大統領は近々、次期FRB議長を発表すると言っているので、早ければ今日もしくは週末にでも発表される可能性があります!
中国リスク
- 中国不動産バブルの崩壊
- 米中貿易摩擦
中国不動産バブルの崩壊
中国では先週、保証した理財商品の支払いを
中国恒大集団の利払
ただ、デフォルトの可能性がなくなったわけではないので、デフォルトへの警戒はしておきましょう💦
不動産バブルの崩壊による中国景気後退に要注意です!
米中貿易摩擦
本来は10月中旬に発表される米国の為替報告書ですが未だに発表されていません!
先日の米国貿易収支では過去最大の貿易赤字となっており、中国との貿易不均衡が拡大しています。
この問題を解決するために、トランプ政権時に第1段階通商合意を結んだのですが順守されていない状況です。
米国から為替報告書が発表され、米中貿易戦争に再度火がつかないか注目です。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利
一昨日のCPI(消費者物価指数)は予想を大きく上回り、マーケットの様相を一変させました。
その後昨日は債券市場が休場だったので、債券市場が休み明けで米金利上昇を続けるのかに注目。
金利が上昇、もしくは高水準で推移するようであればドル円は上昇するのではないかと考えています。
ただ、米金利1.6%台では、ドル円115円を超えることは難しいと思うので、114円後半では早めに利確しておきたいと思います。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言と米金利
ユーロドルの売り目線です。
昨日発表されたECBの物価予想は一時的に上昇するものの、23年にはECBの目標とする2%を下回り1.4%となると予想されています。
このことから、ECBはハト派姿勢を継続するのではないかと予想しています。
米金利が上昇してドル買いが進み、ハト派姿勢を強調したユーロ売りが進めば、ユーロドルの下落に繋がると考えています。
レーンECB専務理事兼主席エコノミスト(ECB)とウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(FRB)の両発言に注目しておきましょう!
ポンド円
売り目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:北アイルランド議定書・英仏漁業権問題
昨日のGDPは予想を下回る結果となりましたが、内容は順調な経済回復が見れる内容でした。
あとは、利上げに繋がる発言が出てくるのか、利上げ期待が高まればポンド買いが進むのではないかと思われます。
短期的には、利上げ期待が高まる発言が出てこない限りはリスク要因によって上値を抑えられる可能性があります。
本日は売り目線で見ていますが、リスク要因に火がつかない限りは一時的な売りだと考えています。
いずれ利上げ期待が高まり、ポンド買いがでてくるでしょう。
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利とインフレ期待
休み明けの米債券市場で、米金利が上昇するのかに注目。
米金利が上昇してもゴールドが買われるという相関崩れが起きています。
この相関崩れが続くようであれば、本日もゴールド上昇圧力が強く続き、ゴールドが上昇するのではないかと考えます。
過去、インフレが進むときに、金利上昇とゴールド上昇が同時に起こっていたこともあるので、今回の上昇は先日発表されたCPI(消費者物価指数)の結果によるものだと思われます。
インフレ期待が進むようであれば、もう一段のゴールド上昇もあり得るのではないかと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い
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