みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- ロシアがウクライナ東部の親ロシア派地域を独立国として承認
- ウクライナ侵攻・ロシア制裁警戒からゴールド・原油価格が上昇
プーチン大統領はウクライナ東部の親ロシア派地域を独立国として承認。
一部報道ではプーチン大統領は「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の2つの地域を独立国として平和維持活動を支持したと報道されています。
その後、独立国承認の報道でイッキにリスクオフが進んでいます。
欧米諸国はプーチン大統領の独立国承認に対して非難声明を出しています。
また、リスクオフが進み、安全資産としてゴールドの需要が高まり価格は上昇しています。
本日の注目経済指標
2月22日(火曜日)
18:00 EUR ドイツIFO景況感指数
19:45 GBP ラムズデンBOE副総裁発言
23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
2月23日(水曜日)
東京市場休場(天皇誕生日)
ロシア休場(祖国防衛の日)
00:00 USD 米消費者信頼感指数
03:00 USD 米2年債入札
05:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
09:30 AUD 豪四半期賃金物価指数
10:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
11:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ユーロドル | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)ウクライナ情勢
欧米諸国の制裁は?
軍事衝突の可能性は?
- 欧米の制裁内容に注目!
- ロシア軍の動きに注目!
- NATO軍の動きに注目!
ロシアがウクライナ東部の親ロシア派地域「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を独立国として承認したことでウクライナ情勢を巡る緊張感がかなり高まっています。
欧米はロシアに対して制裁を課す可能性が出ており、制裁内容によってはマーケットに大きな影響が出てきます。
本日は制裁内容に注目しておきたいと思います。
・親ロシア派地域やロシア産の輸入制限
・親ロシア派地域やロシアへの輸出制限
・ロシアをSWIFTから外す
企業との取引制限であれば制裁としては弱いですが、マーケットへの影響は限定的ではないかと思います。
ロシア産の輸入制限となると天然ガスや原油価格などエネルギー資源の供給に影響が出てくる可能性もあります。
また、SWIFTから外すとなるとロシアが国際送金や国際決済ができなず、ロシアとの取引ができなくなりマーケットに大きな影響が出てくると思われます。
ただ、制裁に関しては米国や英国、欧州で温度差があることから、どのような制裁になるのか注目です。
一部報道ではプーチン大統領がウクライナ東部の親ロシア派地域の平和維持活動を指示したとの報道もあり、ロシア軍が「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」に派遣されているとの報道も出てきています。
NATO軍がどこまでロシア軍の侵攻を許容するのか、NATO軍がどこまで進攻するのか、軍事衝突の可能性があるのかにも注目です。
ウクライナ情勢について詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。
2)経済指標
ニュージーランドの金融政策は?
豪州の引き締めの可能性は?
- RBNZ理事会に注目!
- 豪賃金物価指数に注目!
RBNZ理事会
23日10:00 RBNZ理事会・政策金利・声明文
23日11:00 オアRBNZ総裁記者会見
注目度 | やや高い |
織り込み度 | 0.25%利上げ織り込み済み |
バイアス | NZドル安 |
ポイント:声明文や記者会見で利上げ回数とインフレ見通し
ニュージーランドでも物価高は問題となっており、物価上昇を抑える為にRBNZは利上げを実施すると予想されています。
市場予想では025%の利上げ、0.75%→1.00%に引き上げが予想されています。
注目は今後のインフレ見通しと利上げ回数で、インフレ見通しが上方修正されるようであれば利上げ回数も追加され、ニュージードルの買いが出てくるのではないかと注目しています。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりや、北京冬季五輪が閉幕し景気後退が懸念される中国など、NZドルの上値は重くなっているので、予想通りの結果が出てくるようであればNZドル売りが進む可能性があるので注目しておきたいと思います。
豪四半期賃金物価指数
23日09:30 豪四半期賃金物価指数
RBA(オーストラリア準備銀行)は雇用状況の中でも賃金の上昇率に注目しています。
特に今週発表される賃金物価指数に注目していて、予想を上回るようであればRBAの金融引き締めに繋がる要因となるのではないかと注目しています。
引き締め期待が高まれば、豪ドル買いが進むのではないかと考えています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオフ
基本は買い目線。
ただ、ロシアによる「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立国承認はウクライナ侵攻と同義。
どこまでリスクオフが進むのか、一旦様子見に変更。
大きくリスクオフが進むようであれば一旦撤退を検討したいと考えています。
ただ、軍事衝突など戦争が起きた場合は、開戦時に大きく下落して、その後は材料出尽くしでマーケットは反発することが多い。
ドル円も大きく下げ、材料出尽くしと見えた場面で買いを入れていきたいと考えています。
ユーロドル
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
ユーロドルは買い目線。
ECBは引き締め方向に転換するとの見方からユーロ買いが進むのではないかと考えています。
ただ、ウクライナ侵攻は地理的にユーロの重しとなります。
特にロシアに対して制裁を課すとなれば、欧州への天然ガス供給に影響が出て、ユーロ圏経済に大きな打撃となります。
ドル円でも書いたように軍事衝突など最悪の状況まで進んでしまえば、そこからは織り込みが進み材料視されなくなります。
そうなるとECBの政策転換によるユーロ買いが再開するのではないかと考えています。
そこまでは様子を見たいと思います。
ポンド円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言
英中銀は引き締め方向に進んでいることからポンドは底堅く上昇すると考えています。
このことからポンド円は上昇すると考えていますが、ウクライナ侵攻によるリスクオフの円高で当面は上値が重くなると考えています。
ただ、ドル円同様に材料出尽くしとなればポンド円は上昇すると考えています。
そのため、一旦様子見し、リスクオフが後退し始めたポイントで買いたいと考えています。
ゴールド
買い目線(長期)
売り目線(短期)
ポイント:リスク要因
インフレヘッジとしてのゴールド買いも押し上げ要因となっていると考えています。
ただ、高値掴みになる可能性もあるので下げたところを買っていきたいと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い