みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 英国の物価は予想を上回る
- ウクライナを巡る発言でリスクオフ
- 米小売売上高は予想を大きく上回る
- FOMC議事要旨が発表でドル安
昨日発表された英国のCPI(消費者物価指数)は5.5%(予想5.4%)、コアCPI(消費者物価指数)は4.4%(予想4.3%)と予想を上回る結果となりました。英国の物価上昇は1992年3月以来約30年ぶりの伸びを記録し、英中銀は物価を抑える為に引き締めを急ぐのではないかとポンド買いが優勢となりました。
欧米がロシア軍の撤退を否定したことでリスクオフが進み、円高が進む場面がありました。
物価上昇が問題となっている米国では、物価上昇を嫌気して消費が落ち込んでいるのではないかとの懸念がありましたが、昨日発表された小売売上高は懸念を払拭する結果となりました。
ただ、一部では物価上昇を懸念して、物価が上昇する前に買っておこうと消費の前倒しが小売売上高の結果に繋がったのではないかとの見方が出ています。
来月以降の小売売上高も要注意です。
本日の注目経済指標
2月17日(木曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
17:45 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
20:00 TRY トルコ政策金利発表
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景況指数・失業保険申請件数・建築許可件数
23:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
2月18日(金曜日)
01:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)
07:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(22年投票権)
08:50 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)要人発言
ECBの政策方針は?
FRBの政策方針は?
- ECBメンバーの要人発言に注目!
- FOMCメンバーの要人発言に注目!
17:45 デコス・スペイン中銀総裁発言
23:00 レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
01:00 ブラード・セントルイス連銀総裁発言
07:00 メスター・クリーブランド連銀総裁発言
欧州 要人発言
現在のECBの政策ポイント
・APP(資産購入プログラム)は年内で終了
・利上げは来年以降
ECBは今まで緩和政策を続けてきたことで米国や英国と比べ金融正常化が遅くなりました。
そのため、ユーロ買いが遅れたためユーロの上昇余地はドルやポンドに比べて残っていると考えています。
本日、ECBメンバーから現状よりも前倒しで金融正常化に向かうようなヒントが出てくるようであればユーロ買いに繋がるのではないかと注目しています。
特にレーンECB専務理事兼主席エコノミストは影のECB総裁と言われるほど重要な人物なので、発言の影響力も大きいので要注目です。
米国 要人発言
0.25%利上げ 59.5%
0.5%利上げ 40.5%
本日の要人発言で0.25%と0.5%のどちらの利上げ幅予想に傾くのか注目。
タカ派の発言が出てくるのか、それともハト派の発言が出てくるのか注目です。
2)リスク要因
ウクライナ進攻リスクは?
その他のリスク要因は?
- ウクライナ情勢に注目!
- 株価に注目!
- 原油価格に注目!
一昨日はロシア軍の撤退報道でリスクオフが後退しましたが、昨日は欧米からロシア軍の撤退が確認できないとの発言でリスクオフがやや進んでいます。
本日もウクライナを巡る地政学リスクに関する発言やヘッドラインでマーケットが動いていくのではないかと注目しています。
ロシアがウクライナに進攻するのではないかという情報が続いています。
ヘッドラインや発言が出てきたときに段々とマーケットは反応しなくなるのではないかと注目しています。
その他リスク要因の詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオフ・要人発言
基本は買い目線。
金融政策の違いが金利差拡大に繋がり、ドル円は上昇するのではないかと考えています。
リスクオフも後退してきており、少しづつ下げたところはドル円を買っていきたいと考えています。
注意しておきたいポイントはロシアのウクライナ侵攻です。
現在はウクライナ情勢による地政学リスクが意識され、リスクオフが進みやすい状況。
ロシアのウクライナ侵攻が始まると、リスクオフが進みドル円大きく下落するのではないかと思います。
また、本格的に武力衝突になると、いつリスクオフが後退するか見通せないので、一旦ドル円買いから撤退したいと思います。
逆を言えばロシアがウクライナに進攻しない限りは、段々と織り込まれてリスクオフは後退、円安が進むのではないかと思っています。
ユーロドル
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・要人発言
ユーロドルは買い目線。
ユーロは金融正常化から上昇圧力が強いと考えていましたが、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクで上値が重くなっています。
ただ、リスクオフが後退することでユーロ買いが出てくると考えています。
ウクライナを巡るリスクオフが後退するようなのでユーロ買いを始めたいと思います。
ユーロを買う場合、ユーロドルだとFRBの引き締め期待による米ドル買いと、ECBの引き締め期待によるユーロ買いどちらも勢いを相殺してユーロドルはレンジになる可能性があります。
日銀は指値オペを通告するなど、緩和姿勢から円安が進む可能性が高いことから、ユーロを買う場合はユーロ円のほうが上昇しやすいのではないかと考えています。
ただ、ドル円同様にウクライナ侵攻が始まった場合は、いつリスクオフが後退するか見通せない為、ユーロ買いから撤退したいと思います。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・CPI(消費者物価指数)
ポンドは追加利上げやQT(資産縮小)の可能性があることでポンドは底堅く推移すると思われます。
昨日発表のCPI(消費者物価指数)が1992年以来の高水準となったことで英中銀の追加利上げやQT(資産縮小)の可能性が加速し、さらにポンドは底堅くなったと考えています。
また、日銀の指値オペをはじめ緩和政策から円安が進むと考えています。
ウクライナへの侵攻が起きなければ、段々とリスクオフは後退して円安が進むのではないかと考えています。
そうなれば底堅く推移するポンドと円安でポンド円は上昇するのではないかと考えています。
ただ、ドル円同様にウクライナ侵攻が起きた場合は撤退したいと思います。
ゴールド
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い