みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 英国の物価は1992年以来の高水準
- 原油価格が7年3か月ぶりの高値
- 世界的に金利が上昇
昨日発表された英国CPI(消費者物価指数)は前年比5.4%(予想:5.2%)の上昇となり、1992年以来の物価上昇率となっています。
また、昨日ジョンソン英首相はコロナに関する規制を解除し、マスク着用や隔離機関などの解除について発言しています。
物価上昇が高水準となっているところに、規制が解除となるとさらに物価上昇が進むのではないかと受け止められています。
原油供給に不安が高まり、原油価格は7年3か月ぶりの高値ドル付近まで上昇しています。
原油価格が上昇すると燃料コスト増に繋がり、コスト増は商品価格に転嫁され物価上昇要因となります。
資源輸入国である日本は燃料資源価格が上昇すると輸入価格が上昇し、貿易赤字となり円安要因にもなります。
本日発表された日本の貿易収支は5824億円の赤字となっています。
昨日は米金利が大きく上昇し、2020年1月以来(コロナ前)の水準となる米10年債利回りが1.9%まで上昇しています。
また、ドイツでは2019年5月以来となる独10年債利回りが0%を超え0.014%まで上昇しました。
本日の注目経済指標
1月20日(木曜日)
世界経済フォーラムオンライン会議(ダボス会議延期に伴う代替イベント)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:30 EUR ECB理事会議事要旨(12月16日分)
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景況指数・失業保険申請件数
1月21日(金曜日)
01:00 USD 原油在庫量
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月17日分)
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ユーロドル | レンジ | 下落 | 底堅い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 上昇 |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)トルコ政策金利
政策金利の変更は?
トルコリラはクラッシュするのか?
- トルコ政策金利発表に注目!
20:00 トルコ金融政策発表
注目度 | 高い |
織り込み度 | 据え置き9割 |
バイアス | リラ安バイアス |
先日発表された物価はインフレが大きく進んでいることから、本来であれば利上げが必要な状況ですが、エルドアン大統領は利下げすることで物価は落ち着くと言っています。
まさかの追加利下げが出てくるようであれば、トルコリラはクラッシュする可能性があるので注意しておきたいと思います。
デフォルト懸念なども再燃し、トルコ国債を多く抱えている欧州銀行に飛び火し、ユーロの上値を抑える展開となるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
ウクライナは本格リスク要因なのか?
その他のリスク要因は?
原油価格の上昇はどこまで?
- ウクライナに関するヘッドラインに注目!
- 欧米・ロシアに関するヘッドラインに注目!
- 中東リスクに注目!
欧米市場では大きなイベントが少ないので、リスク要因が意識された場合は一方通行になる可能性があります。
今注目されているリスク要因はウクライナ情勢なのでしっかりと把握しておきましょう。
ウクライナ情勢
ウクライナを巡りロシアと欧米諸国は対立しておりリスク要因として注目されています。
ロシアがウクライナ侵攻した場合は欧米諸国が強い経済制裁を課すと警告しており、プーチン露大統領は「
先週はNATOや米国とロシアの協議は平行線で解決策が見つからない状況です。
ロシアはウクライナとの国境付近で軍事演習を行ったとの報道もあり、ロシアは強硬姿勢をとっています。
昨日はホワイトハウスが「ロシアのウクライナ攻撃はいつ起きてもおか
欧州では電力不足が問題となっており、天然ガスが足りない状況です。
欧州へ天然ガスを供給しているロシアは、欧州の天然ガスが不足している状況を分かっているので、ウクライナ情勢で強硬姿勢に出ているようです。
欧州天然ガス価格は大きく上昇して経済への影響が大きいことからユーロ売りが進んでいます。
本日もウクライナを巡るリスクが進むのか注目です。
中東リスク
イラクとトルコの間のパイプラインが爆発、原油価格の上昇要因となっています。
また、アラブ首長国連邦(UAE)に対するイラン・フーシ派によるドローン攻撃で、タンクローリーが爆発するなど石油輸出拠点の安全保障リスクが高くなっています。
このように中東でも地政学リスクが高くなっており、原油価格上昇要因となっています。
本日は原油在庫量の発表の控えています。
予想以上に在庫の取り崩しとなっていると原油価格上昇の追い風となる可能性があるので注目しています。
原油価格の上昇は物価上昇の要因となります。
世界的に物価上昇が問題となっている状況で、原油価格上昇による物価上昇はリスクなので注意しておきたいと思います。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因
日銀は緩和政策を継続、日本の金利は低下したままです。
対して米金利は上昇しやすい状況で、日米金利差は拡大方向にあります。
なので、日米金利差拡大から、ドル円は上昇しやすいと考え、ドル円は買い目線を基本路線で考えています。
ただ、リスクオフによる円高には注意しておきたいと思います。
昨日米金利が一気に上昇したことで株価は急落しリスクオフに傾きました。
また、ウクライナや中東のリスク要因にも注目です。
リスクオフが進み円高が進んだところは、押し目のポイントとして買いを入れていきたいと思います。
ユーロドル
売り目線(短期)
買い目線(中長期)
ポイント:ウクライナ情勢・リスク要因
ユーロはリスク要因から上値が重くなっています。
ウクライナ情勢、トルコリラ、中東の地政学リスクなど意識され、ユーロの上値を抑えている状況です。
本日発表のトルコ政策金利でリラ売りが進むようであれば、さらにユーロの上値を重くする可能性があるので注目です。
戦略としては短期的にユーロ売りをとりながら、下げ止まったところでユーロドルのLongを少しづつ仕込んでいきたいと思っています。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
引き締め局面でポンドは底堅い状況です。
昨日のCPI(消費者物価指数)は1992年以来の高水準となり、追加利上げやバランスシートの縮小に期待が高まります。
また、ジョンソン英首相はコロナ規制は解除すると発言していることから、英国経済はさらに過熱するのではないかと考えられます。
このことからポンドは基本買い目線で見ています。
ただ、リスクオフのクロス円下落には注意しておきたいと思います。
リスクオフに傾いていないか、株価と金利を確認しながらポンド円の押し目買いを進めていきたいと思います。
ゴールド
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因
ゴールドは一気に上昇し1840ドルを超えています。
米金利がどこまで上昇するのか、米ドルがどこまで上昇するのかに注目しながら、買い方向でトレードしていきたいと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い