皆さんはFXトレードをする際、スワップポイントを重視しますでしょうか?
FXトレード歴が長い方であれば、重視される方も多いかと思います。
今回はスワップポイントについて解説するとともに、IS6FXのスワップポイントは他社に比べて有利なのかについて解説します。
- スワップポイントとは何かについて
- スワップポイントが付与されるタイミングについて
- スワップポイントの計算方法について
- IS6FXのスワップポイントの3つの注意点について
- IS6FXのスワップポイントは他社に比べて有利なのかについて
結論:IS6FXのスワップポイントは他社に比べて稼げない
結論から申し上げるとIS6FXのスワップポイントは、
買い・売りスワップのどちらも他業者より劣る印象です。
つまり、IS6FXは高金利な通貨ペアを長期保有してスワップポイントを稼ぎたい人にはあまり向かない業者と言えるでしょう。
そのため、もし、スワップポイントの利益を狙ってFXを始めようとしてる方はIS6FXではなく他のFX業者を利用する方が良さそうです。
しかし、通貨によっては、スワップが小さい為、スウィングトレードをしやすい通貨ペアもあります。
IS6FXにはスワップポイント以外にもたくさんのメリットがあります。
是非、IS6FXに関する他の記事も参考にしながら、IS6FXの口座開設を検討してみてください。
- スワップポイント狙いならIS6FXを使用する理由はない
- しかし、スプレッドやロスカットレベル、豊富な取引通貨など、スワップポイント以外を理由の口座開設はおすすめできる
スワップポイントとは?
スワップポイントとは金利差調整分と呼ばれ、ある2国間の金利差から得られる利益のことです。
高金利の通貨を低金利の通貨で取引した時に生じる差額の金利分を収益として受け取ることができます。しかし、逆の場合は支払うことになりますので注意が必要です。つまり、スワップポイントの数値がプラスであれば利益、マイナスであれば損失になります。
基本的にスワップポイントの利益は1日数円〜数十円が相場ですが、年間を通してみれば大金になる場合もあります。
補足①:オーバーナイトポジションについて
オーバーナイトポジションとは、保有したポジションを保有したその日に決済せず、一夜またいで翌日まで持ち越すポジションのことをいいます。
外国為替市場は24時間常に変動しています。本来、資産の安全面の考慮すると24時間常にチャートに張り付いていたいものですが、平日働いているサラリーマンや日中忙しい主婦の方は24時間チャートを見続ける事はできません。
もちろん、オーバーナイトポジションの場合でもスワップポイントは発生するので安心してください。
補足②:ロールオーバーについて
ロールオーバーとは、未決済ポジションの決済日を延長することです。
FX取引では原則2営業日後に必ず決済を行うルールがあり、ポジションを翌日やそれ以上の長期保有する場合に、自動で決済日を延長するプロセスになります。
繰り延べする際に買っている通貨については繰り延べ日数分の受け取り金利が発生し、売っている通貨にはついては支払い金利が繰り延べ日数分発生します。その差額分がスワップポイントとなります。
ロールオーバーは、日本時間で午前7時(サマータイムの場合は午前6時)のNY市場クローズ時に行われ、この時点で未決済ポジションには、スワップポイントが追加されます。
通貨ペア別!IS6FXでのスワップポイント一覧
ここでは、IS6FXにおいて、日本円が絡んだ主要な通貨ペアを保有した際にどの程度スワップポイントが得られるのかについて表にしました。なおスワップポイントは日々変動します。参考程度にご確認ください。
※他国同士通貨ペアの買いスワップ/売りスワップは各々が使用しているMT4でご確認ください。
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
---|---|---|
AUD / JPY | 1.77 | -8.59 |
CAD / JPY | -0.98 | -4.59 |
CHF / JPY | -7.07 | -2.31 |
EUR / JPY | -2.41 | -0.93 |
GBP / JPY | -1.23 | -4.94 |
NZD / JPY | 3.12 | -10.1 |
USD / JPY | 0.53 | -3.46 |
※単位=%
100,000通貨×(ー3.46%÷360日)×110円=ー870円←1日に失うスワップポイント(損失)
スワップポイントが付与されるタイミング
IS6FXのスワップポイントは、日本時間で午前7時(サマータイムの場合は午前6時)にポジションを保持していたトレーダーにのみ付与されます。※NY市場のクローズ時間です。
スワップポイントが時期やイベントによって実質〇〇倍もらえる日がある!?
ここである疑問が生じるかと思います。
「FX取引がない土日の分はいつスワップポイントがもらえるの?」
「そもそも土日の分のスワップポイントは発生するの?」
という点です。
実は、土日にもしっかり金利が発生し、スワップポイントも受け取ることができるのです。
金土日の3日分のスワップポイントは月曜日に合計して付与されます。つまり、月曜日の朝方に支払われるスワップポイントは金土日の3日分を含めて、3倍になるという仕組みなのです。
他にもクリスマスや年末年始など業者が長期で休業する期間がありますよね。この場合も先程の考えと同様に、休業中も金利は発生し、休業期間分の金利は後日支払われる計算になります。
スワップポイントの計算方法
ではここからは具体的な数値を用いながら、スワップポイントがどのようにして決められているのかについて見ていきましょう。
スワップポイントの計算方法は以下のようになります。
- 1年間のスワップポイント=為替レート×保有数量×金利差
- 1日あたりのスワップポイント=1年間のスワップポイント÷365日
具体的な数値を使用した場合の計算例
分かりやすい例として、米ドルと日本円の通貨ペア(USD/JPY)で確かめてみます。
米ドルと日本円の通貨ペアを取引した場合、2021年の3月時点のアメリカの金利は約0.25%、日本の金利は-0.10%なので、差額の0.35%分をスワップポイントの利益として受け取ることができます。
1$=110円、保有通貨は10万通貨(1lot)という条件にした場合、スワップポイントは以下のようになります。
- 1年間のスワップポイント=110円×100000×0.0035=38500円
- 1日あたりのスワップポイント=38500÷365日=105円
つまり、米ドルと日本円の通貨ペアで取引し、1年間ポジションを保有すると、1年間で38500円、1日あたり約105円もの利益を獲得することができます。
※もちろん政策金利や為替レートが上がればスワップポイントも高くなり、逆に下がると低くなってしまうため、注意が必要です。
補足:スワップポイントはスウィングトレードを行う方におすすめ!
スウィングトレードとは、中~長期間のポジションを保有するトレードスタイルのことです。ポジションを持ち続ける日数に縛りはありません。
FXトレードをしている方は基本的にデイトレードが多いかと思いますが、スウィングトレードはデイトレードよりも1回に大きな利益を確保することができる魅力的な手法です。
スウィングトレードがスワップポイントがメリットになる理由は、スウィングトレードで長期間ポジションを保有し続けるため、ポジション保有期間中は毎日スワップポイントを受け取れるということです。
IS6FXのスワップポイントの3つの注意点
ここからはIS6FXのスワップポイントの3つの注意点について解説します。
注意点①スワップポイント変動のリスク
スワップポイントは各国の経済状況や金利政策によって常に変動するというリスクがあります。
もちろん、それらの政策がプラスの方向に働けば、良いのですが、マイナスの方向に繋がった場合、ポジションを保有し続けていると日に日に損失が膨らむ危険性があります。
そのため、もし、スワップポイントで利益を狙っている利用者は、必ず1日に1度程度スワップポイントの合計がマイナスになっていないかをMT4を使って確認するように心がけましょう。
※IS6FXのスワップポイントは各々が使用しているMT4から確認することができます。
注意点②新興国通貨を購入するリスク
新興国通貨はスワップポイントの高さが魅力です。例えば、メキシコの政策金利は4.0%、トルコは17.0%と高金利です。
確かに高金利は非常に魅力的なのですが、新興国は政治的・経済的に不安定なことが多く、下落リスクが高いです。
そのため、もし万が一、高金利通貨が大暴落してしまえば、スワップポイント以上の大損失に繋がりかねません。
最悪の場合、通貨自体が消失してしまうという大惨事もありえます。その場合、保有しているポジションは消滅するリスクもあります。
それゆえ、スワップポイントが高いからという理由で、取引する通貨を決めることはやめましょう。
注意点③為替相場の変動によるリスク
為替相場によるリスクとは、もしポジションを買い建てした価格よりも値下がりしてしまった場合、為替差損が発生することです。
新興国は、政治的にも経済的にも安定性を欠いているため、暴落とも呼べる値動きが頻繁にあります。ポジションを保有している状態で暴落してしまうと、暴落した分の含み損を抱えることになったり、強制ロスカットで資産を失う危険性もあります。
そのため、リスクを避けるという観点から、どんなに時間がなくても、1日に1度は保有通貨のチャートやニュースには目を通すように心がけましょう。
IS6FXのスワップポイントを他社FX業者と比較してみた
ここではIS6FXが公開しているスワップポイントのデータを参考に、他社のFX業者と比較してみました。
※IS6FXのデータは各々が使用しているMT4で確認することができます。
IS6FX | XM | GEMFOREX | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
通貨ペア | 買スワップ | 売スワップ | 買スワップ | 売スワップ | 買スワップ | 売スワップ |
USD / JPY | 0.53 | -3.46 | -10.06 | -8.2 | 0.213 | 0.287 |
EUR / JPY | -2.41 | -0.93 | -4.4 | -4.4 | -1.5 | -1.2 |
GBP / JPY | -1.23 | -4.94 | -0.31 | -0.31 | 0.14 | -3.78 |
AUD / JPY | 1.77 | -8.59 | -0.87 | -5.37 | 2.22 | -8.38 |
GEMFOREXはスワップポイントを売りにしている業者なのでかなりプラスになっている印象です。特に、USD/JPY買いと売りが両方プラススワップなのは魅力的です。
一方、IS6FXのスワップポイントはどの通貨ペアでもあまり魅力的なように思えません。
AUD/JPYは買スワップは大きくプラスですが、売スワップが大きくマイナスとリスクが大きいです。
もし、この3社の主要通貨でスワップポイント狙いのトレードをするのであれば、GEMFOREXを選んだ方が得策かもしれません。
スワップポイントについてのQ&A
ここではスワップポイントについてよくある質問について回答してみました。ぜひ参考にしてみてください。
スワップポイントはどのように受け取れますか?
スワップポイントは、取引口座に自動的に加算、減算されます。
何か特別な要請や操作をする必要はありません。ポジションを決済することなく、スワップポイントだけを受け取れるFX業者も存在します。
スワップポイントは確定申告に含まれますか?
個人口座において、未決済ポジションに付与されている受取前のスワップポイントは課税対象ではありません。
ポジション決済前にスワップポイントのみ受取った場合や、ポジションを決済した場合に申告分離課税の対象となります。
スワップポイントだけの出金はできますか?
スワップポイントは毎日付与されていきますが、途中でスワップポイントだけを出金することはできません。
貯めたスワップポイントを受け取るには、ポジションを決済する必要があります。一度決済したら、再度エントリーする時にはもう一度スプレッドがかかってしまうことは覚えておいてください。
まとめ
今回はIS6FXのスワップポイントについて解説するとともに、他社に比べて有利なのかについて解説してきました。
- スワップポイントとは金利差調整分と呼ばれ、2国間の金利差から得られる利益のことです
- IS6FXのスワップポイントが付与されるタイミングは日本時間で午前7時(サマータイムの場合は午前6時)です
- 1年間のスワップポイントスワップポイントの計算方法は=為替レート×保有数量×金利差で求められます
- IS6FXのスワップポイントの注意点は、スワップポイント変動のリスク、新興国通貨を購入するリスク、為替相場の変動によるリスクなどを考慮することが大切です
- IS6FXのスワップポイントは状況によっては有利になる場合もありますが、基本的に他社に比べて有利とはいえない
スワップポイントは1日1日の利益は少ないかもしれません。しかし、塵も積もれば山となるというように、コツコツ貯めていけばいずれ大きな利益につながります。
海外FXに慣れてきた玄人トレーダーの方は是非本記事を参考にスワップポイントで利益を狙ってみてください。