みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- トルコは政策金利据え置き
- ECB理事会議事要旨はハト派な内容
- 原油在庫は市場に反し積み増し
昨日、注目されていたトルコの政策発表は市場予想通り据え置きとなりました。
ただ一部ではサプライズ利下げもあるのではないかと期待されていた(警戒されていた)だけに、据え置き発表後はリラ買いで反応しました。
ただ買い一巡後は売り圧力に抑えられ、政策発表前の水準となるリラ円8.5円まで下落しています。
ウクライナ情勢が意識されユーロ売り圧力が強いこともユーロ売りが加速した要因となっています。
昨日米エネルギー省から発表された原油在庫量は、市場予想に反し在庫の積み増しとなっています。
中東のや東欧の緊迫した状況から原油価格の上昇が続いていましたが、在庫量が積み増しとなったことで上値を抑えました。
ただ、下値も堅く83ドル台をキープしています。
本日の注目経済指標
1月21日(金曜日)
米露外相会談
世界経済フォーラムオンライン会議(ダボス会議延期に伴う代替イベント)
16:00 GBP 英小売売上高
21:30 EUR ラガルドECB総裁発言
22:00 GBP マンBOE外部理事発言
22:30 CAD カナダ小売売上高
1月22日(土曜日)
00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ユーロドル | レンジ | 下落 | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 上昇 |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)リスク要因
ウクライナリスクはいつまで?
その他のリスク要因は?
- ウクライナに関するヘッドラインに注目!
- 欧米・ロシアに関するヘッドラインに注目!
- 中東リスクに注目!
- 株価に注目!
ウクライナ情勢が意識されユーロの頭を重くしています。
また、マーケット全体的にリスク要因に敏感となっており、クロス円も下落しています。
週末なのでリスク管理のためにも、リスク要因を把握しておきましょう!
ウクライナ情勢
ウクライナを巡りロシアと欧米諸国は対立しておりリスク要因として注目されています。
ロシアがウクライナ侵攻した場合は欧米諸国が強い経済制裁を課すと警告しており、プーチン露大統領は「
NATOや米国とロシアの協議は平行線で解決策が見つからない状況。
ロシアはウクライナとの国境付近で軍事演習を行ったとの報道もあり、ロシアは強硬姿勢をとっています。
ホワイトハウスが「ロシアのウクライナ攻撃はいつ起きてもおか
欧州では電力不足が問題となっており、天然ガスが足りない状況です。
欧州へ天然ガスを供給しているロシアは、欧州の天然ガスが不足している状況を分かっているので、ウクライナ情勢で強硬姿勢に出ているようです。
欧州天然ガス価格は大きく上昇して経済への影響が大きいことからユーロ売りが進んでいます。
本日は米露外相会談が予定されており、対立が激しくならないか?有事に発展しないか?
などに注目が集まっています。
中東リスク
イラクとトルコの間のパイプラインが爆発、原油価格の上昇要因となっています。
また、アラブ首長国連邦(UAE)に対するイラン・フーシ派によるドローン攻撃で、タンクローリーが爆発するなど石油輸出拠点の安全保障リスクが高くなっています。
このように中東でも地政学リスクが高くなっており、原油価格上昇要因となっています。
中東リスクは原油価格の上昇要因となり、原油価格の上昇は物価上昇の要因となります。
世界的に物価上昇が問題となっている状況で、原油価格上昇による物価上昇はリスクなので注意しておきたいと思います。
株価下落
米国の急激な金融引き締めを懸念してから米株は大きく下落しています。
今までジャブジャブに増えていた資金が株式市場に流れ、バブル相場だった株式市場が調整に入っている状況です。
株価の下落がどこまで進むのか、下落が続くとリスク要因として受け止められ、リスクオフが進み安全資産が買われる傾向にあります。
また、オミクロン株による経済懸念が指標や企業決算から見えてきた場合は株価下落に繋がり、リスクオフに傾く可能性があるので株価に注目したいと思います。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
買い目線(長期)
ポイント:株価・リスク要因
日銀は緩和政策を継続、日本の金利は低下したままです。
対して米金利は上昇しやすい状況で、日米金利差は拡大方向にあります。
なので、長期では日米金利差拡大から、ドル円は上昇しやすいと考え、ドル円は買い目線を基本路線で考えています。
ただ、現在リスクオフが進んでおり、円高が進んでいます。
なので、短期的にはドル円を売っていきたいと考えています。
ただ、売り回転は超短期で、株価や債券を確認しながら取引したいと考えています。
ユーロドル
売り目線(短期)
買い目線(中長期)
ポイント:ウクライナ情勢・米露外相会談・リスク要因
ユーロはリスク要因から上値が重くなっています。
ウクライナ情勢、トルコリラ、中東の地政学リスクなど意識され、ユーロの上値を抑えている状況です。
本日は米露外相会談が予定されており、それぞれの外相から発言が出てきた際にリスクが意識されユーロが売られる可能性があるので注目しています。
戦略としては短期的にユーロ売りをとっていきたいと考えています。
ただ、ユーロドルはそろそろ上昇トレンドに転換(長期目線で)するのではないかと考えています。
下げ止まったところでユーロドルのロングを少しづつ仕込んでいきたいと思っています。
ポンド円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
引き締め局面でポンドは底堅い状況です。
ポンドは買い目線なのですが、リスクオフからクロス円が下落している状況。
ポンド・円ともに買い要因で方向を見つけにくい状況です。
リスクオフが後退するタイミングでポンド円のロングをエントリーしたいと考えています。
短期的にはリスクオフでポンド円の下落をとってもいいかもしれませんが、それであればユーロ円やドル円の方がわかりやすいのかもしれません。
ゴールド
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因
一昨日に上昇して、ほぼ調整がない状況。
ただ、方向性としてはリスク要因が意識されている状況なので、ゴールド買いだと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い