NFP雇用統計あり!今日は平均時給に注目!

みなさん、おはようございます!

この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!

今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!

昨日の相場まとめ

昨日のポイント

  • ISM非製造業景況指数は予想を下回る
  • 原油高で先物価格が80ドル台回復
  • 株価下落の連鎖でリスクオフ

昨日発表のISM非製造業景況指数は予想を大きく下回り、結果62.0(予想66.9)となりました。
予想よりも悪い結果でしたが、昨日指摘していたように「60」を上回る結果自体は良い数字なので金利の低下は限定的でした。

ポンドマン
原油価格は久しぶりの80ドル台を回復!
日量160万バレルの産油国であるカザフスタンで反政府デモが発生し、地政学リスクが高まり警戒感から原油価格が上昇
同じく産油国であるリビアでは、メンテナンスなどから産油量が減少していることも原油価格上昇の追い風となっています。
原油価格の上昇により産油国通貨であるカナダドルは買われ上昇しています。

ポンドマン
米株下落は東京・欧州へと株価下落の連鎖に繋がったね!

昨日は株価下落からリスクオフが進み円買いが進んだことから、日経平均は米株下落の流れを引き継いで、幅広い銘柄に売りが進み840円超安の安値引けで取引を終了しています。

金利上昇による株価下落の他にも、新型コロナウイルス「オミクロン株」の感染拡大もリスクオフ要因です。
新型コロナウイルス「オミクロン株」の感染拡大は国により考え方は違い、経済とコロナの共存を考える米国や英国では感染者数が莫大に増え続けています。
対して中国や豪州などは感染拡大は抑えられていますが、強力な行動規制や入国規制で経済が後退しています。

本日の注目経済指標

本日の指標

1月7日(金曜日)
18:30 GBP 英建設業PMI
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率(予想:新規雇用者数変化2.75万人/失業率6.0%)

1月8日(土曜日)
00:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
01:00 GBP マンBOE外部理事発言
02:15 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
05:00 USD 米消費者信用残高

本日の相場見通し

まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。

項目 長期(1カ月〜3ヶ月) 中期(1週間〜1ヶ月) 短期(~1週間)
相場全体 リスクオン リスクオン リスクオン
ドル円 上昇 上昇 レンジ
ユーロドル レンジ 下落 上値重い
ポンド円 上昇 上昇 上昇
ゴールド 上昇 レンジ 上値重い
ダウ 上昇トレンド 上昇 底堅い

それでは、本日のポイントについてみていきましょう!

本日のファンダメンタルズ注目点

本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!

1)NFP雇用統計

ポイント!


雇用者数はどこまで伸びる?
人件費の高騰はどこまで進んでいる?

  • 非農業部門雇用者数に注目!
  • 平均時給に注目!
  • 米金利に注目!

22:30 NFP雇用統計(予想:40.0万人)

22:30 失業率(予想:4.1%)

22:30 平均時給(予想:前月比0.4%/前年比4.2%)

ポイント:雇用統計を受けて利上げ観測、バランスシートの縮小観測に変更があるか?

ポンドマン
現在のマーケットの中心はFRBの金融政策なので、雇用統計は注目度が高い!!
雇用者数に関しては、先日のADP雇用統計が80.7万人(予想40万人)という結果が出てきているので、予想をを上回る期待の方が強い。
なので、少々の上振れではマーケットの反応は薄い可能性が高いと考えられます。
失業率は求職者数が少ないことから低下傾向にあることから、失業率は低下(改善)する可能性はありますが、
失業率の低下=雇用状況の改善とはならないと考えています。
最大の注目は平均時給です。
FRBの最大の注目は物価上昇ですが、物価上昇の大きな要因となっている人件費の高騰です。
本日の平均時給が予想を大きく上回るようであれば、人件費の高騰が進んでいる証拠となり、物価上昇要因と受け止められます
物価上昇要因と受け止められれば、利上げの前倒しやバランスシートの縮小前倒し観測に繋がるのではないかと考えています。
利上げの前倒しやバランスシートの縮小前倒し観測が高まれば、米金利は上昇し、株価が下落する可能性があります。
指標発表後の金利と株価に注目しておきたいと思います。

2)カナダ雇用統計

ポイント!


カナダの雇用者数は?
カナダの利上げ期待は?

  • カナダ雇用者数に注目!
  • カナダ失業率に注目!

22:30 カナダ新規雇用者数変化(予想:2.75万人)
22:30 カナダ失業率(予想:6.0%)

ポイント:カナダの利上げ期待は高まるか?

カナダは一足先にテーパリングを完了(量的緩和の終了)しています。
次は利上げですが、米国よりも先に利上げするかに注目が集まっています。

原油価格も上昇して、利上げする環境は整いつつあります。
本日の雇用統計が堅調な結果であれば利上げ期待は高まり、カナダドルの買いが進むのではないかと考えています。

3)円安

ポイント!


円安警戒がでてくる?

  • 日銀や政府の発言に注目!

ポンドマン
円安が進みすぎると日本経済に悪影響があるからね

2015年6月にドル円が125.86円を付けたとき、黒田日銀総裁は衆議院議会で「実質実効為替レートを基準にすれば、現在のドル円レートは相当な円安水準であり、これ以上の円安水準はありそうにない」といき過ぎた円安を警告しています。
2015年6月時点の米ドル水準と現在の米ドル水準に違いがあるため、現在のドル円レートは116円付近ですが、実質実効為替レートを基準にすると現在の円は2015年6月時点の円安水準と変わらないくらいのレベルに達しています。

上記の点から、黒田日銀総裁から行き過ぎた円安警戒発言が出てくる可能性があり、円安警戒発言が出てくれば円高に振れる可能性があるので要注意です。

実質実効為替レートとは
普段目にする為替レートは、2国通貨間の為替レートです。
例えばドル円であれば日本の影響で円安が進んでもドル円は上昇するし、米国の影響でドル高が進んでもドル円は上昇します。
2国通貨間の為替レートを見ていても分からない、相対的な通貨の実力を計る指標として公表されたものが実効為替レート。
各国の中央銀行や国際決済銀行(BIS)が公表しています。

本日の通貨毎の分析

本日も各通貨ペア毎に見ていきます!

ドル円

買い目線2日〜1週間程度の目線

ポイント:NFP雇用統計・リスクオフ

ポンドマン
雇用統計の結果で金利がどこまで上昇するかがポイント!

基本は買い目線。
利上げ期待と米国経済成長による米金利上昇と、日銀の緩和政策であるYCC(イールドカーブ・コントロール)による金利停滞で日米金利差が拡大し、ドル円は上昇するというのが基本の考え方です。

雇用統計の結果から利上げ観測、バランスシートの縮小観測が進めば金利が上昇しドル買いが進むのではないかと考えています。
多少弱い結果が出てきても利上げ観測やバランスシートの縮小観測は根強いと思われ、ドル売りは限定的だと思われ押し目のチャンスだと考えています。

注意点としては円安警戒発言が出て円高が進んだり、金利が上昇したことで株価が下落しリスクオフが進んだりした場合の円高には注意しておきたいと思います。

ユーロドル

売り目線2日〜1週間程度の目線

ポイント:NFP雇用統計

ポンドマン
ドル買いが進みユーロドルの底を抜くことができるか!

ユーロドルは売り目線。
雇用統計の結果が強ければドル買いが進みユーロドルは下落、雇用統計の結果が弱ければユーロドルは上昇すると考えています。
雇用統計の結果が弱かった場合にユーロドルが上昇した場合は戻り売りのチャンスだと考えています。

ポンド円

買い目線2日〜1週間程度の目線

ポイント:円安警戒発言

ポンドマン
円安が進めばポンド円上昇の追い風に!

ポンドは買い目線で見ています。
利上げ期待が高まり、ポンドは底堅く推移しています。
ドル円同様に円安警戒発言や株価下落によるリスクオフが進まないかに気をつけておきたいと思います。

また、本日はキャサリン・マンBOE外部理事の発言が予定されています。
追加利上げについて前向きなのか、否定的なのか発言内容に注目です。
前向きな発言が出てくれば、利上げ期待が進みポンド買いに繋がると注目しています。

ゴールド

売り目線(2日〜1週間程度の目線)

ポイント:米金利

ポンドマン
金利が上昇すると金利を生まないゴールドは上値が重くなる!
本日の雇用統計の結果で米金利が動き、金利動向でゴールドが動くのではないかと考えています。
雇用統計が強い結果が出た場合は、超短期で売り戦略を考えています。
ただ、長期目線ではゴールド上昇で見ているので、大きく下落したところで買いチャンスを探したいと考えています。
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