タカ派サプライズで要人発言に大注目!バランスシートの縮小の可能性は?

みなさん、おはようございます!

この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!

今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!

昨日の相場まとめ

昨日のポイント

  • ADP雇用統計が予想を大きく上回る結果
  • FOMC議事要旨でタカ派サプライズ
  • 米金利上昇で株価・ゴールド下落

昨日発表のADP雇用統計は、予想40万人に対して倍の数字となる80.7万人という結果でした。
ADP雇用統計の結果を受けてドル買いが進み、週末金曜日のNFP雇用統計に注目が集まる展開となっています。

ポンドマン
FOMC議事要旨で懸念されてる雇用のひっ迫、ADP雇用統計で証明された!?
FOMC議事要旨のポイントは以下です。
  • 雇用のひっ迫が懸念されインフレの要因となっている
  • テーパリングの加速
  • 利上げ時期の前倒し
  • バランスシートの縮小の前倒し
テーパリングの加速は12月のFOMCで発表されていたので確認済み。
今回注目されていたのが雇用に関することでしたが、FOMCではやはり人手不足による人件費高騰が物価上昇要因となり、インフレが進む可能性が懸念されていました。
現在の見通しよりも雇用のひっ迫やインフレが進む可能性も指摘されていて、利上げの前倒し期待に繋がっています。(3月利上げが80%となりました)

ポンドマン
FOMC議事要旨でマーケットは大きく動いた!
驚きだったのはバランスシートの縮小です。
バランスシートの縮小はまだまだ先だと思っていたので、FOMCで議論されていたのはタカ派サプライズでした。
マーケットもバランスシートの縮小議論は予想しておらず、タカ派サプライズでイッキに利上げ期待は高まり金利は上昇、昨年4月以来9か月ぶりの米10年債利回り1.7%台まで上昇しています。
金利上昇で金利を生まないゴールドは急落、金利上昇で利払いコストを嫌気して株価は下落しています。

本日の注目経済指標

本日の指標

1月6日(木曜日)
18:30 GBP 英総合・サービス業PMI
22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
22:30 USD 米新規失業保険申請件数

1月7日(金曜日)
00:00 USD ISM非製造業景況指数
01:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
03:15 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)

本日の相場見通し

まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。

項目 長期(1カ月〜3ヶ月) 中期(1週間〜1ヶ月) 短期(~1週間)
相場全体 リスクオン リスクオン リスクオフ
ドル円 レンジ レンジ 下落
ユーロドル レンジ 下落 上値重い
ポンド円 上昇 上昇 底堅い
ゴールド 上昇 レンジ 上値重い
ダウ 上昇トレンド 上昇 上値重い

それでは、本日のポイントについてみていきましょう!

本日のファンダメンタルズ注目点

本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!

1)ISM非製造業景況指数・米金利

ポイント!


米経済は?
米金利は?

  • ISM非製造業景況指数に注目!
  • 要人発言に注目!
  • 米金利に注目!

00:00 ISM非製造業景況指数(予想:66.9)
03:15 ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)

ISM非製造業景況指数とは
全米供給管理協会(ISM) が毎月月初めに公表している景況感を示す指数で、375を超える企業に対して各企業の受注や在庫、価格などについてアンケートを実施し、指数を計算しています。
指数は「50」を基準として、景気が良くなるとの結果が多いときは「50」を上回り、景気が減速するとの結果が多いときは「50」を下回ります。

ポンドマン
昨日の米金利上昇でマーケットに大きく影響出てるので、今日も米金利中心のマーケットになりそう!
本日米金利が動きそうなポイントはISM非製造業景況指数と要人発言に注目しています。
ISM非製造業景況指数
前回の「69.1」は過去最大の数字でした。
今回は少し下回る「66.9」が予想されていますが、それでも高水準の数字です。
本来であれば「60」を超えるだけで高水準と受け止められるので、少々予想を下回ったくらいでは影響が出てこないのではないかと考えています。
なので、予想を下回り金利やドルが下落した場合は逆張りを狙えるのではないかと考えています。
要人発言
本日はデイリー・サンフランシスコ連銀総裁やブラード・セントルイス連銀総裁の発言が予定されています。
なかでも注目は今年のFOMCで投票権(決定権)を持つ、ブラード・セントルイス連銀総裁の発言です。
昨日のFOMC議事要旨で利上げ期待は3月利上げ80%まで上昇しています。
また、バランスシートの縮小に注目が一気に集まっています
この辺について発言が出てきた場合に、金利がどのように動くのか注目です。
金利が上昇して米株3指数は下落、東京市場も株価下落しています。
株価下落の連鎖は欧州市場へと続き、リスクオフに傾く可能性があるので、金利と株価の動きにも注目です。

本日の通貨毎の分析

本日も各通貨ペア毎に見ていきます!

ドル円

買い目線2日〜1週間程度の目線

ポイント:ISM非製造業景況指数・米金利・株価

ポンドマン
金利上昇でドル買いは良いけど、金利上昇が進みすぎると株価下落でリスクオフになるから要注意だね!

基本は買い目線。
利上げ期待と米国経済成長による米金利上昇と、日銀の緩和政策であるYCC(イールドカーブ・コントロール)による金利停滞で日米金利差が拡大し、ドル円は上昇するというのが基本の考え方です。

米金利が上昇すれば日米金利差が拡大するので、ISM非製造業景況指数や要人発言に注目です。
※詳しくは上記参照

ただ、金利が一気に上昇すると金利高を嫌気して株価が下落します。
米株下落から連鎖下落で日欧株価下落からリスクオフに傾いている場合もあります。
その際はリスクオフの円買いに傾き下落する可能性があるので要注意。

株価下落によるリスクオフは、すぐに戻す可能性が高いので押し目買いのポイントだと考えています。

ユーロドル

売り目線2日〜1週間程度の目線

ポイント:ISM非製造業景況指数・米金利

ポンドマン
マーケットは欧州よりも米国を見てる感じだね!

ユーロドルは売り目線。
米金利上昇によるドル買いが進むとの見方が基本路線です。

ただ、金利上昇・ドル買いが一気に進んでいるので揺り戻しが出る可能性があります。
その際はドル安が進み、ユーロドルが上昇する可能性があります。
上昇したところは戻り売りで考えています。

ポンド円

買い目線2日〜1週間程度の目線

ポイント:リスクオフ

ポンドマン
株価下落によるリスクオフが進んだ場合の円高に注意!

ポンドは買い目線で見ています。
利上げ期待が高まり、ポンドは底堅く推移しています。
昨日ジョンソン英首相が行動規制緩和に言及したこともポンド上昇要因となっています。

ただ、金利上昇による株価下落がリスク要因として受け止められ、円買いが進んでいます。
このリスクオフ・円買いは長続きしないと思われ、押し目買いのチャンスだと考えています。

ゴールド

売り目線(2日〜1週間程度の目線)

ポイント:米金利

ポンドマン
金利が上昇すると金利を生まないゴールドは上値が重くなる!
昨日懸念していた通り、金利上昇でゴールドの上値が重くなってしまいました。
ただ、底も堅いのでゴールド売りの深追いは危険だと考えています。
長期目線で下落したところは買いを入れたいと考えています。
ただ短期的には超短期で戻り売りを考えています。
ポイントは米金利です。
金利の動きに注意しながら取引をしていきたいと思います。
※金利に影響するポイントは上記を参照
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