みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 英CPI(消費者物価指数)が予想を上回る結果
- トルコリラが最安値を更新
- 米国が中印日韓に石油放出を要請
昨日の英CPI(消費者物価指数)は予想3.9%に対し、4.2%と大きく上回る結果となりました。
年率4.2%の物価上昇とかなりのスピードでインフレが進んでいることから、物価上昇を抑える為に英中銀が利上げするのではないかとの期待に繋がっています。
今回のような石油価格が上昇している状況で経済に影響を与えそうな場合、石油備蓄を放出することで石油価格を安定させる。
11月18日(木曜日)
13:00 AUD エリスRBA総裁補佐発言
18:30 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
19:00 EUR パネッタECB専務理事発言
20:00 TRY トルコ金融政策発表
22:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
22:30 USD 失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
23:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
23:30 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
11月19日(金曜日)
04:00 USD エバンス・シカゴ連銀総裁(23年投票権)発言
05:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | レンジ | 下落 |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | レンジ | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)トルコ金融政策発表
利下げはあるのか?
リラクラッシュは?
- 政策金利に注目!
- トルコリラに注目!
✔️20:00 トルコ政策金利発表
ポイント:利下げの幅とリラ安
予想:1.0%の利下げ(政策金利15.0%)
なので、本日のトルコ政策発表は欧州危機に繋がる可能性があるので要注目です。
2)要人発言
金融政策のヒントは?
- FOMCメンバーの発言に注目!
- ECB理事会メンバーに注目!
12月に向けて金融政策のヒントを探そうと、要人発言に注目が集まっています。
本日も発言から政策のヒント出てこないかも確認しておきましょう。
✔️FOMCメンバー
23:30 ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁
04:00 エバンズ・シカゴ連銀総裁(23年投票権)
本日もFOMCメンバーの発言が多数予定されています。
FRBの注目は来年の利上げ期待なので、来年・再来年の投票権を持つ理事や地区連銀総裁の発言に注目です。
利上げ期待が高まれば、米金利は上昇、ドルが買われるのではないかと注目しています。
23:30 レーンECB専務理事兼主席エコノミスト
来月12月にPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の見直しが予定されています。
来月の見直しのヒントに繋がるような発言が出てこないか注目です。
また、ユーロが売られている状況で、ハト派な内容が出てくるとさらにユーロが売られる可能性があるので注目です。
ECBで重要なのはラガルドECB総裁は当然ですが、影の総裁と言われているレーンECB専務理事兼主席エコノミストの発言にも注目しておきましょう!
3)リスク要因
欧州の地政学リスクは?
次期FRB議長の人事
- 天然ガスを巡る動きに注目!
- 次期FRB議長の人事指名に注目!
リスク要因が多くある中で、以下2つに火がつくのではないかと注目しています。
欧州ではベラルーシ・ロシアとの対立に火が付き始めています。
ベラルーシに対して制裁を決定すると言っていた欧州ですが、今度はドイツがノルドストリーム2の認証作業を一時停止すると発表しました。
このことで欧州の天然ガス価格は高騰し、欧州では燃料価格の上昇、電力不足が再度問題視される展開となっています。
これから冬を迎える状況で、燃料価格の上昇や電力不足は経済活動だけでなく、生命維持にも影響しそうです。
ロシアやベラルーシに対する制裁の一環だと思われますが、ベラルーシもパイプラインを止める用意があると言っているので、今後対立が深まった場合は欧州向けの天然ガスがストップする可能性に注意が必要です。
当然、そうなればユーロは大きく下落するのではないかと考えています。
FRBや地区連銀総裁などによる株式投資が問題となっており、パウエルFRB議長もトランプ政権時に株価が下落する前に投資信託を売り抜けていたことが問題視されています。
先週「ブレイナードFRB理事とバイデン大統領が面談していた」との報道がありました!
ブレイナードFRB理事の次期FRB議長就任が濃厚になった・・・?と思ったのですが、
「米当局者はパウエル議
ブレイナードFRB理事が次期FRB議長として指名された場合は、利上げ期待が大きく後退するのではないかと思われます。
バイデン大統領は4日前後で指名すると言っています。
早ければ今日明日にも発表されるのではないかと注意しています。
為替報告書
例年10月中旬に発表される為替報告書ですが、未だに発表されていません。
米国では過去最大の貿易赤字となっており、中国や日本に対して貿易不均衡を問題視されるのではないかと思います。
特に中国はトランプ政権時に結んだ第1弾通商合意も順守しておらず為替操作国として再度認定されるのではないかと注目しています。
ただ、米国はトランプ政権時に課した関税のせいで物価上昇に繋がっていることから、関税を引き下げるのではないかとの噂もあります。
為替操作国に認定した場合、通常は制裁関税なのでしょうが、物価高を懸念して関税に替わる制裁を課す可能性もあるので注目です。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言
基本は買い目線です。
一気に上昇したドル円は115円手前から、114円まで下落しました。
113円くらいまでは下落する可能性は考えています。
114円くらいから買い下がっていきたいと思います。
ただ、トルコ政策発表→リラ暴落→欧州不安→リスクオフの流れは気を付けておきたいと思います。
明確な要因のあるリスクオフは長く続く場合が多く、その場合は円高が進み113円を割り込んでいく可能性もあるので注意しておきたいと思います。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言と地政学リスク
ユーロドルは売り目線です。
欧州は地政学リスクを多く抱えており、現在リスク要因が前面に出てきている状況です。
多くの中銀が引き締めに動き始めている状況で、緩和政策を継続するECBのスタンスもユーロ売りが進む要因となっています。
要人発言からハト派スタンスが強調されたり、地政学に関するヘッドラインが出てきた場合はユーロ売りが進むのではないかと注目です。
※欧州地政学リスクは上記を参照
ポンド円
買い目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポンドは買い目線で見ています💦
ポンドは売り要因と買い要因が混在している状況です!
ただ、今週の雇用統計とCPI(消費者物価指数)が予想を上回る結果が出てきたことで利上げ期待が高まりポンド買いが優勢となっています。
12月の利上げを織り込むように徐々にポンド買いが進むと考えています。
ただ、欧州との対立、北アイルランド議定書の改定に関する問題や英仏漁業権問題に火がついた場合はポンド売りが進むので、ヘッドラインに注意しておきたいと思います。
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利とインフレ期待
インフレ期待がゴールドの下支えとなっています!
なので物価上昇に関する発言にはゴールド買いで反応する可能性があります。
また、利上げに積極的な発言が出てくると米金利が上昇し、ゴールドの上値を抑える可能性があるので注目です。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い
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