みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 米CPI(消費者物価指数)が31年ぶりの高水準
- 30年債の入札が低調な結果に
- 週間在庫統計で原油在庫が3週連続で積み増し
昨日は注目されていた米CPI(消費者物価指数)が予想を大きく上回り、31年ぶりの高水準となりました。
前年比で6.2%とかなりの物価上昇率となっており、引き締め期待に繋がり米金利は上昇しています。
米金利が上昇したことで米ドルも買われ、112.70円からイッキに114.05円まで上昇しました。
バイデン大統領が原油高が経済に悪影響を与えるとして、エネルギー価格の抑制策を模索するよう米国家
本日の注目経済指標
11月11日(木曜日)
米国債券市場休場(ベテランズデー)
16:00 GBP 英GDP(7~9月期)(速報値)
18:00 EUR マクルーフ・アイルランド中銀総裁発言
19:45 GBP マンBOE外部理事発言
11月12日(金曜日)
01:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
04:00 MXN メキシコ政策金利発表
05:00 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | レンジ | 上値重い |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | レンジ | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)リスク要因
どんなリスク要因があるのか?
- 英国と欧州の対立に注目!
- パウエルFRB議長の後任人事に注目!
- 中国リスクに注目!
本日は英国のGDP以外に重要指標もなく、米国がお休みということで、リスク要因で方向性が決まる可能性が出てきます。
英国vs欧州
北アイルランド議定書・英仏漁業権問題
- 北アイルランド議定書問題
- 英仏漁業権問題
ボリス・ジョンソン英首相も、マクロン仏大統領も支持率が気になる状況で、漁業権を巡り譲ってしまうと支持率に影響します。
この政治的な問題でお互い引けない状況になっているだけに、いつ制裁合戦になってもおかしくない状況です。
離脱に関する協議をまとめたものの、北アイルランド(英国領)とアイルランド(EU加盟国)の国境に関する取り決めをまとめた北アイルランド議定書の改定について対立しています!
北アイルランド議定書に関する報道で、解決に向かえばポンド買い、決裂に関するような報道であればポンド売りに繋がると思うので、ヘッドラインに注目です。
欧州各国は離脱協議で英国領海での漁業権を主張し、対立を続けています。
(離脱協定の中で英国も譲歩して、一定数の漁業に関して認めています)
英仏の間で漁業権を巡り争いが勃発するリスクには注意しておきしょう!💦
FRBや地区連銀総裁などによる株式投資が問題となっており、パウエルFRB議長もトランプ政権時に株価が下落する前に投資信託を売り抜けていたことが問題視されています。
このことから来年2月で任期満了を迎えるパウエルFRB議長の再任が難しくなってきています。
また、先日の報道でバイデン大統領とブレイナードFRB理事が面談していたとあり、ブレイナードFRB理事が次期FRB議長として有力候補となっています。
パウエルFRB議長の後任として最有力されているブレイナードFRB理事で、超ハト派です。
ブレイナードFRB理事が次期FRB議長として指名された場合は、利上げ期待が大きく後退し、米金利は大きく低下するのではないかと考えています。
金利が低下した場合は株価が上昇しやすいのですが、ブレイナードFRB理事は銀行規制などに積極的なので、株価に対しても重しになる可能性があります。
ドル安を進めたいとの意向もあるようです。
ブレイナードFRB理事が次期FRB議長として可能性が高くなった場合、株安・ドル安・金利安になる可能性に注意しておきたいと思います。
バイデン大統領は近々、次期FRB議長を発表すると言っているので、早ければ今日もしくは週末にでも発表されるのではないかと注意しています。
バイデン大統領はCOP26の参加で英国に行っているので、帰国後に発表するのではないかと予想しています。
中国リスク
- 中国不動産バブルの崩壊
- 米中貿易摩擦
中国不動産バブルの崩壊
中国では先週、保証した理財商品の支払いを
中国恒大集団の利払
ただ、デフォルトの可能性がなくなったわけではないので、デフォルトへの警戒は続きます💦
不動産バブルの崩壊による中国景気後退に要注意です!
米中貿易摩擦
本来は10月中旬に発表される米国の為替報告書ですが未だに発表されていません!
先日の米国貿易収支では過去最大の貿易赤字となっており、中国との貿易不均衡が拡大しています。
この問題を解決するために、トランプ政権時に第1段階通商合意を結んだのですが順守されていない状況です。
米国から為替報告書が発表され、米中貿易戦争に再度火がつかないか注目です。
2)英7∼9月期GDP(速報値)
ロックダウン解除後の英国経済は?
利上げ期待は?
- 7∼9月期GDP速報値に注目!
11日(木曜日)16:00 英7∼9月期GDP速報値
✔️英7∼9月期GDP速報値
予想:前年比6.8%
注目ポイント:利上げ期待に繋がるか?
英国は年初から段階的にロックダウンを解除してきて、6月で完全に解除をした後の7月から9月の四半期GDP速報値が発表されます。
完全にロックダウンを解除し経済が正常化した後のGDPなので、どこまで経済が回復しているのか結果に注目です!
特に今回は速報値なので、予想と結果が大きく乖離する可能性があります!
英国では2つの大きな問題を抱えています。
・人手不足
EUから離脱して低賃金で働いてくれていた労働力が欧州に帰ってしまった。
このことで物流は止まり、第1次産業や第2次産業で人手不足に繋がっています。
・欧州からの供給制限
- 英国はEUから離脱したことで、関税や供給制限が発生
- 供給制限があることで価格の上昇や製品提供に影響
この2点の問題がどこまで経済に影響が出ているかが、今回のGDPの結果で分かるのではないかと思います。
予想を大きく下回った場合は、上記2つの問題の影響が大きく、今後の課題となります。
予想を上回った場合は、問題点はあるものの経済活動は底堅く、利上げの準備ができていると受け止められるのではないかと思います。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
昨日のCPI(消費者物価指数)は予想を大きく上回り、マーケットの様相を一変させました。
下落基調だった米金利は上昇し、相関が崩れていた米ドルも金利上昇につられて上昇しました。
今日から米国はお休みに入るので、指標はなく方向感が難しい展開が予想されます。
リスクオフにならない限りはドル円の上昇基調は変わらないのではないかと考えています。
なので、リスク要因にだけは注意しておきたいと思います。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ユーロドルの売り目線は変わっていませんが、昨日大きく下落したので調整買いが出てきそうな気がします。
特に本日は米国がお休みなので、方向感が掴みづらくユーロドルの上昇も出てくる可能性があります。
こまめに利益確定しながら売り回転をしていきたいと思います。
ポンド円
買い目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:北アイルランド議定書・英仏漁業権問題・英GDP
基本は買い目線でいます!
英中銀の利上げ路線は変わらないと考えていて、後は時期の問題だけです。
本日の英GDPの結果次第で、利上げ期待が高まればポンド買いが進むのではないかと注目しています。
リスクオフのクロス円高、北アイルランド議定書や英仏漁業権問題に関するヘッドラインに気をつけて、買っていきたいと思います。
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
米金利は上昇しているのに、ゴールドが上昇しているという相関崩れが起きている。
相関崩れがゴールド上昇圧力によるものだとすると、本日もゴールド上昇する可能性があります。
中長期で見た場合のレンジを上抜けしそうな感じもあるので、ゴールド買いでついていきたいと思います。
ただ、急に相関性が戻り、ゴールド急落なんてこともあるので、下げた場合はすぐに損を確定してリスク回避していきたいと思います。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い
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