みなさん、お疲れ様です!
この記事では、先週の相場分析と今週の相場のポイントをファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの今週のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
なにか疑問点や質問等がありましたら、無料で入れる「Poundman Trade Information」にて聞いて頂ければお答えします!
先週の相場まとめ
・フランス大統領選挙(第1回目)実施
・RBNZ理事会は0.5%利上げを発表
・カナダ中銀は0.5%利上げを発表
・ECB理事会は据え置きを発表
・ドル円は高値更新
今週の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(~1ヶ月) | 短期(~1週間) | |
相場全体 | リスクオフ | リスクオン | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ユーロドル | レンジ | 上値重い | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ダウ | レンジ | レンジ | 上昇 |
それでは、今週のポイントについてみていきましょう!
今週のファンダメンタルズ注目点
4月18日(月曜日)
イースターマンデー
(ニュージーランド、オーストラリア、香港、ドイツ、スイス、フ
4月19日(火曜日)
05:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)
10:30 AUD RBA理事会議事要旨
21:30 USD 米建築許可件数
4月20日(水曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
01:05 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
01:30 CHF ジョーダンSNB総裁発言
20:15 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
23:00 USD 米中古住宅販売戸数
23:30 USD 原油在庫量
23:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
4月21日(木曜日)
日米財務相会談
02:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
03:00 USD 米ベージュブック(地区連銀経済報告)
07:45 NZD NZ四半期CPI(消費者物価指数)
10:30 AUD 豪小売売上高
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
21:30 USD 米失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
22:00 GBP マンBOE外部理事発言
23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
4月22日(金曜日)
01:30 GBP ベイリーBOE総裁発言
02:00 USD パウエルFRB議長発言
02:00 EUR ラガルドECB総裁発言
15:00 GBP 英小売売上高
16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
21:30 CAD カナダ小売売上高
22:00 EUR ラガルドECB総裁発言
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
23:30 GBP ベイリーBOE総裁発言
4月23日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
4月24日(日曜日)
フランス大統領選挙(決選投票)
今週のファンダ分析のポイント
1)円安
円安は進むのか?
円高の可能性は?
- 要人発言に注目!
- 指値オペに注目!
先週に続き、今週も円安が進むのではないかと注目が集まっています。
また、進んだ円安に調整が入るのではないかとも注目されています。
調整が入るとしたら何がキッカケなのか、円安けん制発言以外で何か材料があるのか以下にまとめました。
円安が一気に進む可能性としては指値オペが考えられるので、指値オペについてもまとめてます。
要人発言
18日(月曜日)から24日(日曜日) 国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合と関連イベント
20日(水曜日) G20財務相・中央銀行総裁会議
21日(木曜日) 日米財務相会談
今週は各国の中銀総裁や財務相などが集まることから為替に関する発言が出てくるのではないかと注目が集まっています。
特に日米財務相会談では円安ドル高について議論されるのではないかと注目が集まっています。
会談に向けて円安是正に関する発言が出てくるのではないかと円売りは抑制される可能性はありますが、もし円安是正に関する内容が出てこなかった場合は再度円安が進み始める可能性があるのでヘッドラインに注目。
その他、日銀や政府からも円安に関する発言が出てくると思いますが、注視するというレベルなら材料視はされないと思います。
明確な対応策が示された場合は円高に進む可能性はありますが、それまでは材料視されないと思っています。
指値オペ
ポイント:日10年債利回り0.25%
指値オペが実施されれば日本の金利は低下し、金利差から円安が進みます。
日本の10年債利回りが上昇し、0.25%に近づくようであれば指値オペが実施される可能性があるので注目です。
世界の金利が上昇すれば日本の金利も上昇するので、世界の金利と併せて日本の金利に注目です。
基準をどこにするかがポイントで、日銀は10年債利回りを0%付近(±0.25%程度)としています。
なので、ポイントである10年債利回りが0.25%を超えようとすると、利回りを低下させるため国債を買い入れる指値オペを実施します。
日銀が無制限に買い入れてくれるため金利は低下する。
金利が低下することで金利差が拡大し円売りが進む。
2)経済指標
注目の経済指標は?
- 製造業・サービス業・総合PMIに注目!
- RBA理事会議事要旨に注目!
- CPI(消費者物価指数)に注目!
製造業・サービス業・総合PMI
22日16:15 フランス製造業・サービス業・総合PMI
22日16:30 ドイツ製造業・サービス業・総合PMI
22日17:00 ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI
22日17:30 英製造業・サービス業・総合PMI
22日22:45 米製造業・サービス業・総合PMI
今週は欧米英で製造業・サービス業・総合PMI速報値が発表されます。
ウクライナ情勢による影響で景気見通しが悪化しないか?
物価上昇・資源高による影響で景気見通しが悪化しないか?
利上げや引き締めによる懸念から景気見通しが悪化しないか?
PMIの結果に注目です。
PMIの結果が悪化していた場合、今後の中銀の金融政策に影響が出てくるのではないかと注目しています。
RBA理事会議事要旨
19日10:30 RBA理事会議事要旨
お隣、ニュージーランドは0.5%利上げを発表し、豪州でも利上げ期待が高まっています。
議事要旨で、利上げについてどこまで議論されているのか、タカ派になっているのか注目です。
議事要旨発表で利上げ期待が高まれば豪ドル買いが進むのではないかと注目しています。
CPI(消費者物価指数)
20日21:30 カナダCPI(消費者物価指数)
21日07:45 NZ四半期CPI(消費者物価指数)
今週はカナダやニュージーランドでCPI(消費者物価指数)が発表されます。
カナダもニュージーランドも、先日の金融政策発表で0.5%利上げを発表しています。
物価が予想以上になっていた場合は追加利上げの可能性に繋がり、カナダドルやNZドルの買いに繋がるのではないかと注目しています。
3)リスク要因
今のリスク要因は?
- フランス大統領選挙に注目!
- ウクライナ情勢に注目!
ウクライナ情勢は小康状態です。
まだまだウクライナ情勢から完全に目が話せる状態ではないですが、その他にも注意しておきたいポイントがあります。
以下にまとめました。
フランス大統領選挙
来週の日曜日はフランス大統領選挙の決選投票です。
マクロン大統領と極右政党のルペン候補の決選投票で、マクロン大統領が優勢のようです。
このままマクロン大統領優勢であれば問題ないですが、ルペン候補が優勢となってくるようであればユーロの上値が重くなるのではないかと思います。
フランス大統領選挙に関するヘッドラインに注目です。
また、ユーロの持越しは注意してリスク管理をしっかりしておきたいと思います。
ウクライナ情勢
ウクライナ情勢による地政学リスクは限定的になってきています。
なかでも影響を受けやすいのは地理的に近いユーロです。
ロシアへの制裁が高くなると、エネルギー資源の問題から欧州の経済が注目されるため、ロシアへの制裁とユーロの動きに注目です。
また、ロシアは5月9日までに、何らかの勝利を上げたいと思っているようで、それまでに戦果が上がらない状況だと化学兵器や生物兵器、核兵器などの使用懸念が高まります。
化学兵器や生物兵器、核兵器などを使用した場合は、新たな段階へと地政学リスクが高まったとしてリスクオフが進む可能性があるので要注目です。
今週の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
スタンス:買い目線
ポイント
・日米金利
・要人発言
基本は買い目線。
ドル高円安の要因は以下の2点。
・FRBの利上げ(引締め)政策によるドル高
・日銀の緩和政策継続と貿易赤字による円安
何もなければ円安が進んでいくと考えていますが、要人発言から円高が進む可能性が考えられます。
上記のポイントでも書いたように、日米財務相会談には要注意。
円安是正に関するような内容が出てくるようであれば、今まで進んだ円安の調整局面に入る可能性があります。
イッキに円安が進んでいるだけに、調整が入るときも一気に円高が進む可能性が高いので注意しておきたいと思います。
ユーロドル
スタンス:売り目線(様子見)
ポイント
・ウクライナ情勢
・フランス大統領選挙
・製造業・サービス業・総合PMI
ECBは市場が期待したほどタカ派にはならなかったことから、米国や英国などと比較してユーロは買われにくいと考えています。
また、ウクライナ情勢やフランス大統領選挙と、ユーロの上値を抑える要因があります。
今週発表される製造業・サービス業・総合PMIが予想に届かなかった場合はイッキにユーロ売りが加速する可能性があるので注意しておきたい。
また、週末のフランス大統領選挙はマクロン大統領が優勢と言われていますが、結果は分からないのでポジションを持ち越すときはリスク管理をしっかりとしておきたいと思います。
ポンド円
スタンス:買い目線
ポイント
・製造業・サービス業・総合PMI
・要人発言
ポンド円は円安要因で上昇しています。
なので、極端なポンド売り要因が出てくるまではポンド円買い目線で考えています。
※円売り要因はドル円を参照
ポンドが動く要因として注目しているのが、製造業・サービス業・総合PMIと要人発言です。
ウクライナ情勢や資源高・物価高・人件費高騰など、経済の足かせとなる要因が多くあります。
製造業・サービス業・総合PMIの結果から景気見通しが弱くなっているようであればポンド売りが進む可能性を考えています。
また、要人発言も多数予定されており、
追加利上げについて発言が出てくるようであればポンド買い
ハト派な内容が出てくるとポンド売りが進む
可能性があるので注意しておきたい。
ゴールド
スタンス:買い目線
ポイント:リスク要因・インフレ・ドル高
また、逆イールドが出ている状況なので、どこかで景気後退、株価下落によるゴールド買いが出てくるのではないかと考えています。
なので短期的にはドル高が進めば割高感からゴールド安、ドル安が進めば割安感からゴールド高に進むのではないかと考えています。
短期的な動きに注意しながら、下げたところを買っていく方針で考えています。
通常は短いものほど利回りは低く、中長期になるほど利回りは高く、右肩上がりの二次曲線を描きます。
これが短いものと長いものの利回りが逆転して、右肩下がりになったり山型になったりすることを逆イールドと言い、景気後退のサインだと言われています。
金利上昇 → ゴールド売り
金利低下 → ゴールド買い
✔️リスク要因との相関性
リスクオン相場 → ゴールド売り
リスクオフ相場 → ゴールド買い
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