みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- キング牧師誕生日で米国市場休場
- カナダ企業景況感が過去最高水準
- UAEの石油輸出拠点を攻撃
昨日の東京市場は翌日の日銀金融政策決定会合を控えて様子見、動きづらい展開となりました。
米国ではキング牧師誕生日で米国市場は休場、閑散相場となりました。
カナダの国債利回りも上昇し、コロナ後の最高値まで上昇しています。
昨日、アラブ首長国連邦(UAE)でドローン攻撃があり、首都アブダビの主要国際空港で火災が発生し、近隣の工業地帯では複数のタンクローリーが炎上しています。
近くには石油輸出拠点などもあり安全保障上のリスクが高まっています。
攻撃したのはイランの武装組織フーシ派で、中東の地政学リスクが高まっています。
本日の注目経済指標
1月18日(火曜日)
EU財務相理事会
世界経済フォーラムオンライン会議(ダボス会議延期に伴う代替イベント)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合・声明文発表
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
19:00 EUR ドイツZEW景況感指数
19:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数
22:30 USD ニューヨーク連銀製造業景況指数
1月19日(水曜日)
02:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ユーロドル | レンジ | 下落 | 底堅い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)日銀金融政策決定会合
政策変更の可能性は?
物価・成長率の予想は?
- 日銀金融政策決定会合に注目!
- 展望レポートに注目!
- 黒田日銀総裁記者会見に注目!
12時前後 日銀金融政策決定会合・声明文・展望レポート
15:30 黒田日銀総裁の記者会見
注目度 | 高い |
織り込み度 | 現状維持を織り込み済み (引き締めのキッカケが出てくる可能性を少し織り込んでいる) |
バイアス | なし |
ポイント:政策変更のヒントと展望レポート
今回の日銀金融政策決定会合は直前に引き締め観測報道が出たことから若干円高が進んでいます。
発表内容から何も見えてこなかった場合はは買われた円の売り戻しが進む可能性があるので発表に注目したいと思います。
黒田日銀総裁の記者会見も同様です。
注目するポイントは以下2点です。
金融政策のポイント
マイナス金利の解除に関するヒントが出てこないか?
YCC(イールドカーブ・コントロール)のターゲット変更はあるのか?
YCC(イールドカーブ・コントロール)の撤廃があるのか?
マイナス金利解除に向けて動きがあれば円高が進む可能性があります。
また、緩和政策の手段であるYCC(イールドカーブ・コントロール)のターゲット変更や撤廃となると、緩和の縮小(テーパリング)と受け止められ、円高が進む可能性があります。
今回の政策発表で変更されなくても、変更の可能性が見えるだけで円高が進む可能性があります。
展望レポートのポイント
昨年10月に発表された展望レポートから上方修正されているかがポイント。
特に物価と成長率が上方修正されているかがポイントです。
上方修正されていれば、それだけ金融正常化に近づいていると受け止められ、円高が進む要因となると思います。
2)リスク要因
リスク要因は?
欧米とロシアの関係は?
- ウクライナに関するヘッドラインに注目!
- 欧米・ロシアに関するヘッドラインに注目!
- 中国リスクに注目!
欧米市場では大きなイベントが少ないので、リスク要因が意識された場合は一方通行になる可能性があります。
今注目されているリスク要因はウクライナ情勢なのでしっかりと把握しておきましょう。
ウクライナ情勢
ウクライナを巡りロシアと欧米諸国は対立しておりリスク要因として注目されています。
ロシアがウクライナ侵攻した場合は欧米諸国が強い経済制裁を課すと警告しており、プーチン露大統領は「
先週はNATOや米国とロシアの協議は平行線で解決策が見つからない状況です。
ロシアはウクライナとの国境付近で軍事演習を行ったとの報道もあり、ロシアは強硬姿勢をとっています。
欧州では電力不足が問題となっており、天然ガスが足りない状況です。
欧州へ天然ガスを供給しているロシアは、欧州の天然ガスが不足している状況を分かっているので、ウクライナ情勢で強硬姿勢に出ているようです。
先週の欧州天然ガス価格は大きく上昇しているようです。
ウクライナに関するヘッドラインに注目です。
3)英雇用統計
英国の雇用状況は?
人件費の高騰は?
- 英雇用統計に注目!
- 平均賃金に注目!
16:00 英雇用統計・失業率・平均賃金
予想
雇用者数:12.5万人
失業率:4.2%
平均賃金:4.2%
英国もインフレ(物価高)が問題となっています。
明日のCPI(消費者物価指数)発表を控えて、本日雇用統計が発表されます。
雇用状況も注目ですが、特に注目しているのが平均賃金です。
平均賃金の上昇は人件費の高騰に繋がり、人件費はコストとなり商品価格に転嫁され、物価上昇の要因となります。
平均賃金がどこまで上昇しているのか、予想を上回るのか注目です。
予想を上回るようであれば、追加利上げ、利上げ回数の上乗せ要因となり、ポンド上昇の要因となるのではないかと考えています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:日銀金融政策決定会合・声明文・展望レポート・黒田日銀総裁の記者会見
今日の日銀金融政策決定会合がタカ派となればイッキに円買いが進む可能性を考えています。
その場合はドル円のショートをエントリーするか考えたいと思います。
逆に本日の日銀金融政策決定会合から何もヒントが出てこなかった場合は、変われた円の売り戻し、日米金利差の拡大からドル円論語のエントリーを検討したいと考えています。
まずは日銀金融政策決定会合の結果と黒田日銀総裁の記者会見を見て考えたいと思います。
結果に関してはDiscordでも共有してもらいます。
ユーロドル
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:ウクライナ情勢・リスク要因
ユーロはリスク要因から上値が重くなっています。
ウクライナ情勢、トルコリラ、中東の地政学リスクなどがあります。
リスク要因が後退するとユーロの上値が軽くなり、今まで下落していたユーロが上昇に転じるポイントだと考えて、ユーロドル買いを始めたいと思っています。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:英雇用統計
基本は利上げ局面のポンド買いで考えています。
本日は英国で雇用統計が発表されます。
雇用者数や失業率の改善はポンド買いに繋がりますが、それ以上に物価高に繋がる平均賃金の上昇のほうがポンド買いに繋がるのではないかと考えています。
なので、一番注目すべきは平均賃金だと思います。
日銀の結果から米金利が動くようであれば、ゴールドまで影響するのではないかと考えています。
中長期では米金利の上値は重いと考え、ゴールドは底堅いのではないかと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い