みなさん、お疲れ様です!
この記事では、先週の相場分析と来週の相場のポイントをファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの来週のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
先週の相場まとめ
先週はオセアニア通貨、ポンド、米ドルがポイントの1週間でした。
予想を上回る雇用統計が発表され利上げ期待が高まったNZドル、追加緩和が予想され売られてきた豪ドルは金融政策発表で据え置きが発表されたことで豪ドルが買い戻されるなど、オセアニア通貨が強い1週間でした。
また、金融政策発表では英中銀「Super Thursday」が注目されていましたが、サプライズは無かったもののややタカ派な内容から、ポンドはジワリと上昇しています。
月初めの週ということで重要指標の多かった米ドルは上下に乱高下する展開でした。
ISM製造業景況指数は予想を大きく下回ったことでピークアウト感が懸念され、米金利・米ドルは下落しました。
また、週末の雇用統計の前哨戦として注目されたADP雇用統計も予想を大きく下回ったことで米ドルは売られ、ドル円は108円台まで下落しました。
その後ISM非製造業景況指数の結果が予想を上回ったことや、クラリダFRB副議長のタカ派発言からFRBのテーパリング期待が高まり、米金利は上昇し米ドルは買い戻されました。そして週末の雇用統計が予想を大きく上回ったことで、米金利は大きく上昇、米ドルも買われドル円は110円台を回復しました。
この分析記事でずっと言ってきたドル買いがやっと報われた週でした!
引き続き、分析記事を頑張って行こうと思います!
来週の相場見通し
まずは、来週の長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
長期(~1カ月) | 中期(~1週間) | 短期(~1日) | |
相場全体 | リスクオン | リスクオン | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | レンジ |
ユーロドル | 下落 | 下落 | レンジ |
ポンド円 | 上昇 | レンジ | 上昇 |
ゴールド | 下落 | レンジ | 上昇 |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
英中銀が利上げについて触れたり、タカ派な内容が出てきたことから長期ポンドの目線を上昇に変化しています。
それでは、今週のポイントについてみていきましょう!
今週のファンダメンタルズ注目点
8月11日(水曜日)
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
8月12日(木曜日)
02:00 USD 米10年債入札
15:00 GBP 英GDP(4~6月期)(速報値)
20:00 TRY トルコ政策金利発表
8月13日(金曜日)
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率
1)米金利・米ドル
米ドルと相関性の高い米金利やドルインデックスがすべて上を向いており、米ドルが上昇トレンドに転換するのか、今週は米ドルの値動きに注目していています。
米ドルを注目するとともに米金利にも注目しています。
米ドルと米金利に影響しそうな要因は、債務上限適用による財源問題、CPI(消費者物価指数)の発表、FOMCメンバーによる発言の3点です。
債務上限適用による財源問題
債務上限に関する問題はリスクオフに影響。
8月1日より債務上限が復活したことで米政府は財源不足になる可能性があり、債務上限の引き上げもしくは一時停止措置を巡って協議されますが、難航するのではないかと思われます。
8月15日には米国債の償還利払いが控えており、協議が難航して財源問題がクローズアップされるとリスクオフに傾く可能性があるの要注目です。
CPI(消費者物価指数)
CPIの結果はFRBの引き締め期待の進展に影響し、金利とドルの方向性に影響。
原油価格が落ち着き、物価上昇が予想を下回る可能性も噂されています。
予想を下回ると、FRBが言っていた「物価上昇は一時的」ということの証明になり、テーパリング期待は後退し金利は低下、米ドル売りに繋がるのではないかと思われます。
逆に物価が予想を上回る結果が出てくると、FRBによる早期テーパリング期待が高まり、金利上昇、ドルが買われるのではないかと思われます。
FOMCメンバーによる発言
FOMCメンバーによる発言は引き締め期待の進展に影響し、金利とドルの方向性に影響。
先週はクラリダFRB副議長によるタカ発言で米金利は上昇、米ドルが買われる展開となりました。
今週は2021年投票権を持つメンバーの発言が予定されています。
2021年の投票権を持つ、ボスティック・アトランタ連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁の発言に注目です。
2)トルコ政策金利
今週はトルコの政策金利発表が予定され、トルコリラの方向性だけでなく、ユーロやマーケット全体に影響を与える可能性があるので注目しています。
注目されている点は「利下げされるのではないか」と「金利を維持したとしてもカブジュオール・トルコ中銀総裁が解任されるのではないか」の2点です。
トルコリラはリラ安が進み、リラ安の影響もあり物価上昇が続いています。
リラ安を止め、物価上昇を抑える為にも利上げをしたいところですが、独裁色の強いエルドアン大統領は「利下げをすればインフレは収まる」という独自の理論から中央銀行に対し利下げ圧力をかけています。
今まで利下げ圧力をかけてきて、利下げに応じない中銀総裁を過去2年間で3回も解任しており、先週もエルドアン大統領は利下げについて2度も発言していることから、なかなか利下げをしないカブジュオール総裁に対して最終宣告なのではないかと思われています。
カブジュオール総裁が圧力に負けて利下げすればトルコリラが下落、圧力に負けずに金利を維持すれば一時的にリラが買われる可能性があるが、その後に総裁を解任すれば再度トルコリラが暴落する可能性があるので要注目です。
また、トルコリラの暴落はユーロやマーケットのリスクオフにも影響します。
トルコリラの価値が下がるとドル建てやユーロ建ての国債利払いや償還コストが増加します。
これは、リラ安が進むとトルコ債デフォルトの可能性が高まることを意味します。
外貨準備高が激減しているトルコは、デフォルトと隣り合わせといっても良い状況で、リラ暴落=デフォルトリスクに繋がります。
トルコはG20にも参加する経済規模の大きな国なので、デフォルトになると世界的に影響が出てきます。
特に欧州は地理的にも近いことから影響は大きく、欧州系の銀行はトルコ国債を多く保有しており連鎖倒産などが懸念され、世界的なリスクオフに繋がる懸念があります。
トルコの政策金利発表とエルドアン大統領に注目です。
3)リスク要因
今週は重要指標や重要イベントが少ないことから、リスク要因による影響が大きくなりそうです。
また、今週はお盆や夏休みでマーケット参加者が少なくなり、取引量が低下することから急変動のリスクが高まります。
注目されているリスク要因は以下の点です。
・リラ安リスク
・米中リスク
・中東リスク
・コロナ感染者数の増加による規制
米国債務上限、リラ安リスクは上記の通りです。
米中リスクは特に中国による報復に注意で、豪州などに影響します。
中東リスクはイランやイスラエルなど、タンカー拿捕やミサイル発射でリスクが高まっています。
中東リスクは原油価格などに影響します。
コロナ感染者数が増加し、行動規制や経済活動の規制が再開すると株価に影響し、リスクオフに影響する可能性があります。
リスク要因に関するヘッドライン、株価指数、VIX指数などに注目しておきたいと思います。
来週の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
基本はドル買いだが、一時的にドル安が進む場面もあるのではないかと見ています。
注目指標は米CPI(消費者物価指数)の発表で、強い結果が出てきてFRBの引き締め期待が高まるかに注目しています。
経済指標発表後の米ドルの値動きに注目して、結果と値動きにギャップが出てこないか注目です。
ドル買い要因としては、週初めのISMや雇用統計を通過し米金利が上昇に転じていることや、FRB理事などからタカ派発言が出ていることなどから、FRBによる引き締め期待の高まりからドル買いが進むのではないかと思われます。
ドル売り要因としては夏休みを前にして円転ドル売りなどアノマリー、またリスクオフの円高ドル売りが懸念されています。
中長期ではドル高が進むと見ているので、ドル安が進んだ場面で買っていきたいと思っています。
テクニカル的に見ると、ドル円は下降トレンドが終わり、上昇トレンドへ転換するかどうかの瀬戸際にいます。
この下降チャネルをきれいに超えていくか、ここでまた一旦弾かれるのかに注目しています。
リスクオフ材料もいくつかある事からここら辺の価格は重たくなってくると思っており、ドル円ロングは一旦利確しております。
今週の戦略としては、出てきたリスクオフ材料の大きさを見極めながらドル円買いを入れていく展開になると思います。
ユーロドル
ユーロ売り継続。
ユーロが買われる要因が少ないことや、来月にドイツ議会選挙が予定されていること、トルコリラ安リスクなど、ユーロ売りの要因が多いことからユーロは当分売り目線でいます。
今週のポイントは米CPI(消費者物価指数)の発表と、トルコ政策金利の発表です。
米CPI(消費者物価指数)はドル円で書いた通りで、結果とドルの動きにギャップが出てこないか注目しています。
また、トルコ政策金利発表でリラ安が進んだ場合、最初に影響を受けるのはユーロだと思っています。
トルコの政策発表でリラ安が進まないか注目しています。
今まさに直近形成していた、抵抗帯を抜けようとしています。
下降チャネルの下限までは落ちていくと見ています。
またショートのパーフェクトオーダーが発生した場合、さらにきれいに落ちていく可能性を見ています。
今週は1.179~1.183で売りを構築していく予定です。
ポンド円
ポンドは先日の政策発表がタカ派に感じたので買い目線でいます。
今週発表のGDPが強い結果が出てきた場合は、利上げの期待が高まりポンド買いが進むのではないかと注目しています。
GDPの結果とポンドの値動きに注目です。
また、懸念材料としてコロナ感染者数が増加しています。
英国はワクチン接種により重傷者が増えないという考えのもと行動規制はしていません。
重症者が増えてきて行動規制などに繋がるとポンド売りに変わる可能性があるので要注意です。
押し目を拾っていく方針です。
152.2〜152.6の間でロングを積んでいく方針です!
豪ドル米ドル
豪ドルは売り目線継続。
今週発表の雇用統計が予想よりも弱かった場合や、雇用統計の結果が強い結果だったにもかかわらず豪ドルが弱かった場合は豪ドルを売っていきたいと思います。
逆に雇用統計が弱い結果だったにもかかわらず豪ドルが売られなかった場合は、豪ドル売りが一旦終了する可能性があるので、豪ドル売りを様子見に転換したいと思います。
ゴールド
週明けにゴールドのフラクラが発生しました。先週の雇用統計が良かった事で金がかなり売られました。
週明けて取引再開になった事でストップ付けて暴落が発生しました。
本日は、東京、シンガポールが休場で取引が少なくなることからかなり荒い値動きが予想されます。
今日は様子を見て、落ち着いてから短期的に買って行こうと思います。
先週は米金利の上昇による金価格の下落が進みました。
今週も米金利上昇による金価格の下落の可能性はあるものの、夏休みやお盆休みでマーケットが薄商いの時にはリスクオフに進むことが多く、リスクオフの金買いが出るのではないかと予想しています。
今週中に来て欲しい買い場に一気にこられてしまい、流石に買うことができませんでした。
一旦様子を見て、落ち着いた値動きになってから買っていきたいと思います。
明日以降の分析記事で記載していきます!
今Hotな通貨!!
今週はホット通貨というよりも、すべての通貨で取引を抑えたいと思います。
今週は夏休みやお盆休みで各マーケットで取引量が激減します。
このような薄商いと言われる状況では、普段ではなんてことのない要因でも急変動になってしまいます。
また、取引量が少ないことによるスプレッドの拡大、約定しないなどのリスクなどが出ることもあります。
このような時はポジション量を調整し、ポイントを絞って取引をするようにしたいと思います。
最後に1つお願いしたい事があります・・・。
毎日相場の分析記事を書いています!1記事書くのに大体2〜4時間かかります。。
結構頑張って書いている記事で内容には絶大なる自信があります。
なので、見た方は【いいね】と【リツイート】をしていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!
今のところ反応がよかったら毎日続けて行こうかなと思っています!
どうかよろしくお願い致します🙇♀️
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