みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- トルコ中銀は利下げを発表
- 英中銀(BOE)は利上げを発表
- ECB理事会は予想よりもタカ派な結果
昨日、トルコ中銀は市場予想通り15%から14%に1%利下げを発表しました。
予想はしていましたが利下げ発表後にトルコリラは下落し、対ドルで15.6583リラ、
しかも利上げ票を投票したのは9名いる理事のうち8名が投票しました。
利上げに反対したのはテンレイロBOE外部理事です。
PEPP(パンデミック緊急プログラム)の終了は予想通りでしたが、PEPP(パンデミック緊急プログラム)に替わる追加緩和が発表されるのではないかと思っていただけにタカ派な内容でした。
本日の注目経済指標
12月17日(金曜日)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
16:00 GBP 英小売売上高
18:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
18:00 EUR ドイツIFO景況感指数
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
12月18日(土曜日)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
03:00 USD ウォーラーFRB理事発言
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオン | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | 下落 | 上値重い |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)リスク要因
現在のリスク要因は?
- 欧州リスク
- 英欧リスク
- 中国リスク
政策発表ラッシュを通過し(日銀は残っていますが多分無風通過)年内の大きなイベントが終了したことで、マーケットの取引材料としてはリスク要因に移ると思われます。
リスク要因をしっかりと把握し、リスクに備えましょう。
欧州リスク
欧州はロシア・ベラルーシリスクとポーランドリスクとトルコリスクがあります。
ロシアのウクライナ進攻について米国や欧州は批判しています。
バイデン大統領は先週プーチン大統領と会談しましたが、ウクライナ問題は解決せずバイデン大統領は欧州に対してノルドストリーム2の停止を要求しています。
欧州はロシアからの天然ガス供給用のパイプライン、ノルドストリーム2の認可作業を一時停止しています。
欧州では天然ガス不足問題があることから、ロシアに対する制裁を優先するのか、それとも天然ガス・経済を優勢するのか注目です。
また、ベラルーシとも欧州は対立しており、ロシアからのパイプライン遮断を人質にされていることから、ロシアやベラルーシと欧州の対立にも注意しておきたいと思います。
ポーランドとEUは司法権を巡り対立が続いており、ポーランドに対して罰金の支払いを命じています
ポーランドは罰金の支払いを拒否していることから、EUはポーランドに対して支払うEU加盟国の分配金などの支払いを停止しています。
このことからポーランド国内ではEUからの離脱の声が高まっており、ハンガリーも同調してきている状況にあります。
ポーランドでEUからの離脱が本格的に進み始めないか、ポーランドと欧州の対立に関するヘッドラインに注目です。
トルコは昨日利下げを発表し、トルコリラの売りが進んでいます。リラ安が進んでいますがトルコは4回の為替介入を行っていますが、トルコリラの水準は最安値更新を続けています。
まだ、為替介入を続ける可能性がありますが、トルコの外貨準備高(為替介入の原資)は少なく、為替介入には限界があります。
限界を迎えたときにリラ安が進み、暴落するのか?それとも政策金利の利上げに踏み切るのか注目です。
また、信用力を計る一つの指針であるトルコ10年国債利回りはグングン上昇しています。
トルコリラ安が進み、金利が上昇し続けると、トルコ国債の償還・利払い額が増え、デフォルト懸念に繋がります。
トルコがデフォルトした場合、トルコ国債を多く抱えている欧州の銀行に飛び火し、今度は欧州リスクに繋がる可能性があるので要注意です。
英欧リスク
英国と欧州の間では、現在も離脱協議が続いています!
欧州は離脱協議の一旦のゴールをクリスマスと考えていて、それまでに離脱協議が合意に至らなかった場合は合意なき離脱(離脱協定の破棄)の可能性が出てきます💦
合意なき離脱(離脱協定の破棄)はユーロにとってもポンドにとっても売り要因となり、世界的なリスク要因に繋がる可能性があります。
特に以下の2点には注目です!
北アイルランド(英国領)とアイルランド(EU加盟国)の間には物理的な国境を設けず、関税や物の移動などについて取り決めたものです。
現在の取り決め内容に英国も欧州も納得しておらず、内容の改定について協議が続いています。
中国リスク
中国リスクは主に2つあります!
1つが中国と世界の対立リスク、2つ目が中国の景気後退リスクです。
中国と世界の対立
中国は人権問題で各国から批判されており、北京冬季五輪をボイコットする国が増えています。
また、ドイツ軍艦が20年ぶりに南シナ海へ入港、米国は中国に対して経済制裁を決定するなど、対中圧力を強めています。
その事に中国は反発しており、中国の報復行動がある可能性があります!
中国の景気後退リスク
- 強いロックダウンによる景気後退
ポンドマン中国は北京冬季五輪を開催するために新型コロナウイルスの抑え込みに必死になってるんだよね〜だから強いロックダウンを実施してる!
- 中国恒大集団のデフォルトによる連鎖倒産
ポンドマン中国恒大集団のデフォルトが確実だから、連鎖倒産が起きて景気後退するリスクがある💦
中国の対立と景気後退には今週も注目しておきましょう!
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオン・日銀金融政策決定会合
基本は買い目線。
FOMCではタカ派な内容が発表され、ドル買いが進みやすい状況はできたと思います。
また、ビックイベントが終了したことで見通しの不安もなくなり、リスクオンが進むのではないかと考えています。
なので、ドル円が下がったところは買っていきたいと考えています。
ただ、リスク要因には注意しておきましょう。
リスクオフが進めば円高に進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、日銀金融政策決定会合や記者会見で円安進行に懸念するような発言が出てこないかにも要注意です。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:ECB理事会
ユーロドルは売り目線。
PEPP(パンデミック緊急プログラム)の終了が発表され、APP(資産購入プログラム)の増額が発表されました。
この内容をマーケットがどのように受け止めるのか、本日のマーケットの反応を確認したいと思います。
その上で、ユーロ売りを見極めていきたいと思います。
強いユーロ買いが出てくるようであれば、一旦様子を見たいと思います。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:英中銀(BOE)
ポンドは買い目線で見ています。
昨日の政策発表で9名中8名が利上げ票を投じるなど、かなりタカ派な結果だったと思っています。
このことを考えると、早い時期の追加利上げが期待できるのではないかと考えています。
追加利上げ期待が高まればポンド買いに繋がると考えています。
ただ、来週は欧州と英国の間で離脱協議が注目されます。
離脱協議が難航し、離脱協定が破棄なんてことになるとポンド売りが強くなるので、協議内容には気をつけたいと思います。
ゴールド
ゴールド様子見(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:FOMC
インフレが進む期待から、インフレヘッジとしてゴールドが買われたのではないかと考えています。
本日も底堅く上昇していくのではないかと予想しています。
また、イベントからリスク要因に注目が移っていることもゴールド上昇要因になるのではないかと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り