みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 米国が感謝祭で閑散相場
- ECB理事会議事要旨公表
昨日の米国は感謝祭で株式市場・債券市場・商品先物市場が休場で、閑散としたマーケットでした。
主だった経済指標の発表もなく取引材料に乏しい状況で要人発言に期待が集まりましたが、要人発言も特段出てきませんでした。
本日の注目経済指標
11月26日(金曜日)
米国休場(感謝祭)(株式市場・債券市場・商品市場は短縮取引)
09:30 AUD 豪小売売上高
10:15 EUR デギントスECB副総裁発言
17:00 EUR ラガルドECB総裁発言
17:00 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁発言
17:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言
19:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
19:30 EUR パネッタECB専務理事発言
22:00 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
22:30 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
11月27日(土曜日)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ユーロドル | 下落 | 下落 | 下落 |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 上値重い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)要人発言
今後のBOE・ECBの政策見通しは?
英欧の経済状況は?
- ECB理事会メンバー発言に注目!
- 英中銀(BOE)要人発言に注目!
本日は感謝祭の翌日ということで米国市場が短縮取引です。
そのため、昨日同様に閑散相場となり、主だった経済指標もない事から、要人発言が取引材料となります。
✔️ECB理事会メンバー
17:00 ラガルドECB総裁発言
17:00 ビスコ・イタリア中銀総裁発言
17:30 シュナーベルECB専務理事発言
19:00 センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
19:30 パネッタECB専務理事発言
22:30 レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
来月12月にPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の見直しが予定されています。
来月の見直しのヒントに繋がるような発言が出てこないか注目です。
足元では天然ガスの高騰などからインフレが進んでいる一方で、コロナの感染拡大によるロックダウンの再開など懸念材料もあります。
また、コロナ感染拡大によりオーストリアではロックダウンを再開、ドイツでもロックダウンの噂が出ては消えしています。
状況 | 金融政策への影響 | 値動き |
インフレが進む状況 | 引き締め要因 | ユーロ買い |
ロックダウンなど | 緩和要因 | ユーロ売り |
マーケットの注目は12月のECB理事会の見直しに移っています。
その理事会に向けて理事たちのスタンスを確認するために発言に注目が集まります。
理事会前のブラックアウト期間も近いことから、各要人の発言には注目しておきましょう!
✔️英中銀(BOE)MPCメンバー
22:00 ピルBOE主席エコノミスト
先日の英中銀(BOE)金融政策発表で予想外の据え置きが発表されました。
利上げに投票したのはラムズデンBOE副総裁とソーンダースBOE外部理事です。
本日予定されているピルBOE主席エコノミストは最近MPCメンバーに加盟したばかりなので、政策スタンスが明確ではありません。
ピルBOE主席エコノミストから利上げに前向きな発言が出てくれば、12月の利上げ期待が高まりポンド買いに繋がるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
現在のリスク要因は?
- コロナ感染リスク
- 欧州vsベラルーシ・ロシア
- 欧州vs英国
- トルコリラ
本日は主だった経済指標もなく、取引材料に乏しい1日です。
しかも感謝祭翌日で米国市場が短縮取引ということで閑散相場が予想されます。
このような時はリスク要因が意識されやすい状態だと言えます。
コロナ感染拡大リスク
ロックダウンなど規制に注目
欧州や英国、米国、中国などコロナ感染が再拡大しています。
なかでも中国は来年2月の北京五輪を開催するため、コロナの封じ込めのために大規模なロックダウンを行っています。
中国がロックダウンで経済低下となるとオセアニアなどに影響し、サプライチェーンとして各国の供給不足にも繋がり大きく影響します。
欧州でもコロナ感染は拡大しており、ドイツはロックダウンを匂わせる状況、オーストリアはロックダウンを発表するなど、経済後退が懸念される状況です。
外出規制や移動規制が再開されると、経済活動の低下や景気悪化に繋がりリスクオフに繋がります。
特にここ数日は、ドイツのロックダウンの噂が出るとユーロが売られ、ロックダウンを否定するとユーロが買い戻されるという展開が続いています。
欧州のコロナ感染拡大に注目です。
欧州vsベラルーシ・ロシア
天然ガスに注目
欧州は電力不足で火力発電に頼らざるを得ない状況です.
環境問題を考えて石炭や原油を使いづらい状況において天然ガスを使うのですが、天然ガスが足りない状況で、天然ガス価格が高騰しています。
この状況で欧州と、ロシアやベラルーシが対立しています。
ベラルーシは、移民・難民を盾に制裁解除を求めており、更には自国を通るガスパイプラインを止める可能性にも触れています。
また欧州はロシアからドイツに入るパイプライン「ノルドストリーム2」の承認作業を止める制裁を発表しています。
この状況が長く続くようであれば、天然ガス価格高騰が続き、経済や物価、ライフラインに大きく影響が出てくるのではないかと思います。
欧州、ベラルーシ、ロシアに関するヘッドラインに注目です。
英国vs欧州
北アイルランド議定書・英仏漁業権問題
解決に向かえば | ポンド買い |
決裂に関するような報道であれば | ポンド売り |
トルコは先週利下げして、トルコリラ安が進み最安値の更新を継続しています。
リラ円10円を割り込み、一時8.50円まで下落しています。
昨日は反発上昇しましたが、10円を回復することはできず9円台を推移しています。
リラ安の下落の底が見えず、このまま下落を続けるとトルコデフォルトの可能性が高くなります。
トルコがデフォルトすると、トルコ国債多く抱えている欧州の銀行に影響して連鎖倒産が懸念され、ユーロの重しになるので注目しています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
基本は買い目線です。
ただ、取引量が少なくリスク要因が注目されやすい状況で、リスクオフの円高が進む可能性を考えています。
様子見しながら、大きく下落してチャンス出来れば買おうかな!
というくらいの気持ちで見ています。
また、取引量が低下しているときはクラッシュする可能性があるので注意しておきたいと思います。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言とリスク要因
ユーロドルは売り目線です。
多数のリスク要因を抱えていることからユーロドルは下落すると考えています。
ここ数日はドイツのロックダウンの噂で売られることも多いのでコロナ感染拡大にも注目です。
ただ、米ドル高が急激に進んだので調整が入る可能性があるので注意して、調整のドル売りが終了したところを戻り売りして行ければいいかなと考えています。
ポンド円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポンドは買い目線で見ています。
12月の利上げ期待が少しづつ高まってきているころから、ポンドはジリジリと上昇してきています。
本日発言予定のピルBOE主席エコノミストから利上げに関する発言に注目したいと思います。
ハト派の発言→反応は限定的
タカ派の発言→ポンド買い
発言内容と値動きに注目。
ただ、リスクオフの円高が進み、ポンド円も下落する可能性が大きいと考えています。
なので、様子を見て、リスクオフが後退するタイミングでポンド円を買えればいいかなと思っています。
ゴールド
ゴールド売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
マーケットも取引量は激減、取引するリスクが大きくなってしまいます。
リスク要因を強く意識される展開となれば、ゴールド買いに動く可能性が高いのですが、午前の動きを見ているとゴールド買いが起きにくい状況なのではないかと考えています。
なので、基本は売り目線。
ただ、急変やクラッシュしたときのリバを取れればいいかなぁくらいに考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り