みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 予想以上のNY連銀製造業景況指数
- 移民・難民を巡り欧州とベラルーシが対立
昨日発表されたNY連銀製造業景況指数は30.9と予想22.0を大きく上回る結果となりました。
指標結果を受けて米金利は上昇、10年債利回りは1.6%台を回復しました。
本日の注目経済指標
11月16日(火曜日)
11:30 AUD ロウRBA総裁発言
16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)(改定値)
19:00 EUR ユーロ圏GDP(改定値)
22:30 USD 米小売売上高
11月17日(水曜日)
01:10 EUR ラガルドECB総裁発言
02:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁(22年投票権)発言
02:00 CAD シェンブリBOC副総裁発言
05:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
08:50 JPY 日貿易収支
09:30 AUD 豪賃金物価指数
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | レンジ | 上値重い |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | レンジ | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)経済指標
英国の雇用状況、賃金上昇は?
米国の経済状況は?
日本の貿易赤字は?
豪州の賃金は?
- 英雇用統計に注目!
- 米小売売上高に注目!
- 日貿易収支に注目!
- 豪賃金物価指数に注目!
✔️英雇用統計
16:00 英雇用者数・失業率・平均賃金
ポイント:賃金の上昇
雇用者数 | 18.5万人 |
失業率 | 4.4% |
平均賃金 | 前年比5.6% |
そのため一次産業や二次産業での人件費高騰が問題となっています💦
予想:前月比1.2%
米国では先日発表されたCPI(消費者物価指数)が31年以来の高水準となっています!
高い物価の上昇率で、買い控えが出てきている可能性があります💦
先週末に発表された消費動向を表す指標、ミシガン大学消費者信頼感指数は2011年以来の弱さとなっています!
本日発表の小売売上高はスーパーやコンビニ、サービス業などの小売業を取りまとめたものなので、消費動向が表れやすい指標です。
予想を下回る結果となっていれば、ミシガン大学消費者信頼感指数が示したように消費動向が悪化していることになり、ドル安が進む可能性があります💦
また、小売売上高の結果を受けて利上げ期待に変更があるのかにも注目です!
米金利が上昇するようであれば利上げ期待が高まり、ドル買いが進みます!指標発表後の米金利の動きに注目しておきましょう!
✔️日本貿易収支
17日08:50 貿易収支
ポイント:貿易赤字の額に注目
予想:3100億円の赤字
前回、9月の貿易収支は6228億円の赤字となっています。
今回の結果が前回と比べて赤字額が増えているか、予想を上回る結果なのかに注目しましょう!
赤字額が大きければ、それだけ実需の円売りが進み、円安トレンドにつながると考えています。
✔️豪賃金物価指数
17日09:30 賃金物価指数
ポイント:賃金の伸び率が利上げ期待に繋がるのか?
予想:前年比2.2%
RBAは、本日公表したRBA理事会議事要旨の中でも賃金の上昇率に触れています。
それだけRBAは賃金の上昇率を重要視しています。
RBAは3%を目指しているようなので、予想を上回りどこまで3%に近づけるか注目です!
3%に近づくことが出来れば利上げ期待に繋がり、豪ドルが買われると思っています!
2)要人発言
金融政策のヒントは?
- 米地区連銀総裁に注目!
- ラガルドECB総裁に注目!
12月に向けて金融政策のヒントを探そうと、要人発言に注目が集まっています。
昨日も安定のハト発言をラガルドECB総裁が発言したことで、ユーロ安の追い風となっています。
本日も発言から政策のヒント出てこないか注目です。
01:10 ラガルドECB総裁発言
✔️ポイント:PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)見直しのヒント
- PEPPを見直し、継続するのか?
- それともPEPPに替わるものを発表するのか?
- 単純にPEPPを終了するのか?
ECBは12月の理事会で見直す可能性が高くなっています!
逆に終了するようであればユーロ買いが出てくるのではないかと考えています!
02:00 ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言
✔️ポイント:来年の利上げ期待に繋がる発言
- ここから利上げ期待が高まれば金利は上昇し、米ドルが買われる
- ここから利上げ期待が後退すると金利は低下し、米ドル売りが進む
※ジョージ・カンザスシティ連銀は来年の金融政策を決定する多数決に投票する権利を持っています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:小売売上高、要人発言
基本は買い目線ですが、現状のままでは115円は難しいと考えています!
また、昨日はドル買いが進み、ドルの強さを計る指針「ドルインデックス」が昨年7月以来の高さまで上昇しました。
そのため、調整のドル売りが出てくることも考えられ、一旦売られる可能性も考えています。
一旦売られたポイントが、イイ押し目になるのではないかとチャンスを待ちたいと思います!
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言と地政学リスク
ユーロドルは売り目線です。
ECB総裁の発言でハト派姿勢を強調している政策スタンスからユーロは買いにくい状況。
その上、昨日ベラルーシとの対立に火が付き、問題視されるようになったのではないかと思います💦
ベラルーシはロシアと欧州の間にあり、天然ガスを運ぶパイプラインが通っています。
欧州は昨日、ベラルーシに対して制裁を決定すると言っています。
ベラルーシは欧州が制裁を決定すればパイプラインを止めると言っています。
制裁を決定してガスを止められても、制裁を決定せずベラルーシの思うようにさせても、ユーロにとっては重しとなるので、八方塞がりなのではないかと考えています💦
ポンド円
買い目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:英雇用統計
どちらかというと買い目線で見ています💦
ポンドは売り要因と買い要因が混在している状況です!
本日は雇用統計で強い数字が出てきて、利上げ期待に繋がればポンドが買われる可能性を考えています。
※雇用統計のポイントは上記を参照
ただ、雇用と植木が予想を下回ったり、北アイルランド議定書や英仏漁業権問題が出てくるようであればポンド売りの可能性もあるので、ヘッドラインに注目しておく必要はあります。
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利とインフレ期待
インフレ期待がゴールドの下支えとなっています!
本日発表の米小売売上高の結果でゴールドが動くのではないかと思います。
米金利が低下するとゴールドが上昇しやすい状況が出来て、もう一段上昇するのではないかと考えています。
また、一旦調整下落の可能性も考えていて、下落した場合は押し目買いしたいと思います。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い
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