みなさん、お疲れ様です!
この記事では、先週の相場分析と今週の相場のポイントをファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの今週のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
なにか疑問点や質問等がありましたら、無料で入れる「Poundman Trade Information」にて聞いて頂ければお答えします!
先週の相場まとめ
・ドラギ伊首相が辞任
・日銀は予想通り現状維持
・ECBがサプライズ利上げ
・製造業・サービス業・総合PMIが軒並み悪化
ドラギ首相の辞任を受けてイタリア国債は売られ、独伊イールドスプレッド(ドイツ国債とイタリア国債の金利差)は拡大し、ユーロの上値を抑える展開となった。
ECBは南欧諸国の金利が上昇することによる域内格差を是
ただ、市場ではTPI(トランスミッション・プロテクション・インスツルメント)の効果に対する懐疑的な見方も多くユーロの上値を抑えました。
その後発表された米国の製造業・サービス業・総合PMIは製造業こそ予想をわずかに上回ったものの、総合とサービス部門は
今週の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(~1ヶ月) | 短期(~1週間) | |
相場全体 | リスクオン | リスクオン | リスクオン |
ドル円 | 底堅い | 底堅い | 底堅い |
ユーロドル | 上値重い | 上値重い | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | レンジ | 上昇 |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ダウ | レンジ | 上値重い | 上値重い |
それでは、今週のポイントについてみていきましょう!
今週のファンダメンタルズ注目点
7月25日(月曜日)
17:00 EUR ドイツIFO景況指数
7月26日(火曜日)
02:00 USD 米2年債入札
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(6月17日分)
23:00 USD 米消費者信頼感指数・新築住宅販売戸数
7月27日(水曜日)
02:00 USD 米5年債入札
10:30 AUD 豪四半期CPI(消費者物価指数)
21:30 USD 米耐久財受注
23:00 USD 中古住宅販売保留
23:30 USD 原油在庫量
7月28日(木曜日)
03:00 USD FOMC政策金利・声明文発表
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
10:30 AUD 豪小売売上高
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
21:30 USD 米GDP(速報値)・失業保険申請件数
7月29日(金曜日)
02:00 USD 米7年債入札
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(7月21日分)
10:30 AUD 豪PPI(生産者物価指数)
14:30 EUR フランスGDP(速報値)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
16:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率
17:00 EUR ドイツGDP(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)・GDP(速報値)
21:30 USD 米PCEデフレーター
21:30 CAD カナダGDP
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
7月30日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
今週のファンダ分析のポイント
1)FOMC
利上げ幅は?
今後の方針は?
- FOMC政策発表に注目!
- 声明文や記者会見に注目!
28日(木曜日)03:00 FOMC政策金利・声明文発表
28日(木曜日)03:30 パウエルFRB議長記者会見
注目度 | かなり高い |
織り込み度 | 0.75%利上げを8∼9割、1.00%利上げを1∼2割織り込み済み |
バイアス | ドル高一服 |
ポイント:利上げ幅と今後の利上げ見通し
政策金利
市場予想では0.75%利上げを織り込んでいます。
ただ、一部で1.00%利上げの期待も残っていることから予想通り0.75%利上げだった場合はドル売りが進む可能性が高いです。
逆に、市場予想は0.75%利上げなので、1.00%利上げだった場合はドル買いトレンドが再開する可能性が高いとみられます。
声明文・記者会見
景況感の悪化・景気後退懸念などから利上げペースを鈍化させるようなハト派な内容となるのか注目。
タカ派な内容となれば0.75%利上げであってもドル買いが進む可能性が高い。ハト派な内容の上、利上げ幅が0.75%利上げだった場合は今までのドル買いが売り戻される可能性が高い。
2)経済指標
今週の注目の経済指標は?
- 豪四半期CPI(消費者物価指数)に注目!
- 欧州HICP(消費者物価指数)・GDPに注目!
- PCEデフレーターに注目!
- カナダGDPに注目!
27日10:30 豪四半期CPI(消費者物価指数)
RBAは7月の理事会で現在の金利は低いと判断、要人発言からも利上げペースの維持もしくは加速の可能性が出てきています。
利上げペースの加速に繋がる可能性の1つとして、物価高あります。
今週発表のCPI(消費者物価指数)が予想以上の結果だった場合、物価上昇を抑える為に利上げペースを加速させ、金利が上昇し、豪ドル買いが出てくるのではないかと注目しています。
欧州HICP(消費者物価指数)・GDP
29日14:30 フランスGDP(速報値)
29日15:45 フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
29日17:00 ドイツGDP(速報値)
29日18:00 ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)・GDP(速報値)
先週、フランスやドイツ、ユーロ圏の製造業・サービス業・総合PMIが予想を下回りユーロ売りが出てきました。
今週は欧州の物価指標とGDPが発表されます。
インフレが進み、GDPが弱い結果だとスタグフレーション(物価高とインフレが同時に起きる)の懸念に繋がり、懸念が高まれば欧州の株価は下落しユーロ売りが進むのではないかと注目しています。
フランス・ドイツ・ユーロ圏のHICP(消費者物価指数)(速報値)やGDP(速報値)に注目です。
29日21:30 PCEデフレーター
PCEデフレーターはCPI(消費者物価指数)よりも広範囲に調査しているため、実際の消費動向に近いとしてFRBがCPI(消費者物価指数)よりも政策判断に重要視している指標です。
今週発表のPCEデフレーターが予想以上の結果となるようであれば、9月以降のFOMCの利上げペース加速に繋がり、金利上昇・ドル買い加速に繋がるのではないかと思っています。
29日21:30 カナダGDP
カナダ中銀は大幅利上げを発表しており、物価上昇を抑制を最優先させていることから。利上げを加速させたことでカナダの経済にどこまで影響しているのか注目しています。
予想以上にカナダ経済が弱かった場合、GDPが予想を大きく下回った場合は、今後のカナダ中銀の利上げペースに影響するのではないかと注目しています。
3)リスク要因
注意したいリスク要因は?
- 月末要因に注目!
- 株安リスクに注目!
- 円高リスクに注目!
月末要因
今週は月末週です。
月末のリバランスなどポジション調整の動きには注意しておきたいと思います。
特に欧米は夏休みに入るので、ロンドンFIX前などには注意しておきたいと思います。
夏休み前にリスクを感じるようであれば、リスク資産を軽くする可能性もあるのではないかと注目しています。
株安リスク
今週はFOMCで利上げが発表されます。
予想以上の利上げやタカ派の声明文が出てきた場合は株価下落に繋がる可能性があります。
また、欧州では物価と経済に関する指標が発表されます。
共に、スタグフレーションの懸念が高まれば株価下落に繋がるので、株価下落によるリスクオフには注意しておきたいと思います。
円高リスク
先週、日銀は緩和の維持姿勢を発表しました。
今週、FOMCで1.00%利上げが発表されたり、声明文や記者会見でタカ派な内容が出てきた場合はドル買いが再開して、ドル円140を試す展開が出てくるのではないかと注目しています。
140円を超えて、円安が再開した場合に政策変更などの噂が出てくると円高に進む可能性を警戒しています。
また、黒田日銀総裁の後任人事の話が出てきた場合、後任がタカ派だった場合は円高が進む可能性があるのではないかと思っています。
円高に行くのか、それとも円安トレンド継続なのか注目です。
今週の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
スタンス:買い目線
ポイント
・FOMC
・PCEデフレーター
・円高リスク
基本は買い目線。
貿易赤字と日米金融政策の違いによる円安目線は継続です。
今週前半はFOMCを控えて様子見ムード、FOMCの結果を受けて方向性が出てくる可能性は高い。(FOMC後の方向性は上記注目点を参照)
ドル買いが再開した場合は140円の可能性を考えています。
ドル売りが進んだとしても、現状の日銀の緩和策から円安も進む可能性が高く、ドル円の上昇目線は継続で、押し目と考えて下げたところを拾っていきたいです。
ただ、日銀の方針転換の噂が出てきたり、黒田日銀総裁の後任がタカ派との話が出始めた場合はイッキに円高が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
ユーロドル
スタンス:売り目線(様子見)
ポイント
・欧州HICP(消費者物価指数)・GDP
・FOMC
ユーロは売り目線。
先週発表されたTPI(トランスミッション・プロテクション・インスツルメント)では力不足との見方からユーロの上値を抑えています。
TPI(トランスミッション・プロテクション・インスツルメント)に関する見解を確認しながらユーロの反応を見極めたいですね。
その他では、今週はHICP(消費者物価指数)・GDPの速報値の発表ラッシュで、景気後退懸念が見えてくるようだとスタグフレーションの可能性からユーロが売られると考えています。
FOMCでドル買いが進むのかどうかでユーロドルの方向も影響すると思います。(FOMC後の方向性は上記注目点を参照)
ドル買いが進んだ場合はユーロドルは下落、ドル売りが進んだ場合はユーロ安とのバランスでレンジになるか、やや上昇するのかといった展開を予想しています。
FOMCの結果を見極めて方向性を考えたいと思います。
ポンド円
スタンス:買い目線
ポイント
・ヘッドライン
ポンド円は買い目線。
今週は英国に関する材料が少なく、来週に英中銀の政策発表を控えていることから要人発言もありません。
このことでポンドの方向性は出てこないと考えています。
ただ、円安トレンドは変わらないと思っていることからポンド円は買い目線。
リスクオフや政策変更の噂などから円高が進む可能性だけには注意しておきたいと思います。
ゴールド
スタンス:買い目線
ポイント
・ドル高
・株価下落
・FOMC
- 株価下落によるリスクオフ
- インフレヘッジとして
- ドル高トレンド終了
- ドル高トレンド継続
- リスクオフ後退
金利上昇 → ゴールド売り
金利低下 → ゴールド買い
✔️リスク要因との相関性
リスクオン相場 → ゴールド売り
リスクオフ相場 → ゴールド買い
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