みなさん、お疲れ様です!
この記事では、先週の相場分析と来週の相場のポイントをファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの来週のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
なにか疑問点や質問等がありましたら、無料で入れる「Poundman Trade Information」にて聞いて頂ければお答えします!
先週の相場まとめ
・FOMCでテーパリング論に結論!
・利上げ期待が高まった英中銀(BOE)
・中国恒大集団のデフォルトリスクは継続
ドットチャートでは前回の6月と比べると、今回9月のドットチャートのほうが利上げ期待が進んでいました。
このことから米金利は上昇し、7月以来の米10年債利回りは1.4%台まで上昇しています。
ただ、政策決定するMPCメンバー9名のうち、2名が引き締めに投票したことから利上げ期待が高まっています。
来週の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(~1ヶ月) | 短期(~1週間) | |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | ややリスクオフ |
ドル円 | レンジ | レンジ | 上値重い |
ユーロドル | 下落 | 下落 | 下落 |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ダウ | 上昇トレンド | レンジ | 上値重い |
それでは、今週のポイントについてみていきましょう!
今週のファンダメンタルズ注目点
9月26日(日曜日)
ドイツ総選挙(連邦議会選挙)
9月27日(月曜日)
20:45 EUR ラガルドECB総裁発言(欧州議会出席)
21:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
21:30 USD 米耐久財受注
22:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
9月28日(火曜日)
01:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
01:15 USD ブレイナードFRB理事発言
01:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
02:00 USD 米2年債・5年債入札
03:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨
10:30 AUD 豪小売売上高
15:00 EUR 独Gfk消費者信頼感指数
21:00 EUR ラガルドECB総裁発言
22:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
23:00 USD 米消費者信頼感指数
23:00 USD パウエルFRB議長、イエレン財務長官発言(上院議会証言)
9月29日(水曜日)
自民党総裁選投開票
02:00 USD 米7年債入札
04:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
08:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)
23:00 USD 米中古住宅販売保留
23:30 USD 原油在庫量
9月30日(木曜日)
00:45 GBP ベイリーBOE総裁発言(ECBフォーラム出席)
00:45 USD パウエルFRB議長発言(ECBフォーラム出席)
00:45 JPY 黒田日銀総裁発言(ECBフォーラム出席)
00:45 EUR ラガルドECB総裁発言(ECBフォーラム出席)
03:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
10:00 CNY 中国製造業・非製造業PMI
10:30 AUD 豪建築許可件数
10:45 CNY 財新製造業PMI
15:00 GBP 英GDP(月次)(4~6月期改定値)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
16:10 JPY 黒田日銀総裁発言
16:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏失業率
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
21:30 USD 米4~6月期GDP(確定値)・新規失業保険申請件数
23:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
10月1日(金曜日)
00:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
01:30 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
02:05 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)
03:00 MXN メキシコ金融政策決定会合
04:30 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言(23年投票権)
08:50 JPY 日銀短観・日銀金融政策決定会合における主な意見
16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
21:30 USD 米PCEデフレーター
21:30 CAD カナダGDP
22:45 USD 米製造業PMI(改定値)
23:00 USD ISM製造業景況指数・ミシガン大学消費者信頼感指数
10月2日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
02:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
注目ポイント!
米国は政府機関の閉鎖やデフォルトリスクが進むのか?
中国恒大集団のデフォルト懸念は進むのか?
ドイツ・欧州の政治リスクは?
- つなぎ予算と債務上限の引き上げが議会で採決予定!
- 中国恒大集団の次の利払い期限が迫っている!
- 関連企業などでも給与身バラ菜などが出てきている!
- ドイツでは連立交渉に突入!
今後の金融政策に繋がる発言が出てくるのか?
- 欧州議会証言
- 米上院議会証言
- EUフォーラム
経済指標発表で経済状況を確認!
経済指標の結果で政策変更の期待は高まるのか?
- 欧州物価指標に注目!
- 中国指標に注目!
- 米指標に注目!
米国は政府機関の閉鎖やデフォルトリスクが進むのか?
中国恒大集団のデフォルト懸念は進むのか?
ドイツ・欧州の政治リスクは?
- つなぎ予算と債務上限の引き上げが議会で採決予定!
- 中国恒大集団の次の利払い期限が迫っている!
- 関連企業などでも給与身バラ菜などが出てきている!
- ドイツでは連立交渉に突入!
米予算・債務上限問題
米国では政府予算が底をつき、政府機関の閉鎖が懸念されています。
✔️現在の米国の状況
- イエレン財務長官によれば10月中にも政府予算は底をつく
- 政府予算が底をつけば政府機関の閉鎖やデフォルトに繋がる
- 米議会でつなぎ予算と債務上限引き上げ法案が下院を通過
- 院議会で下院を通過した法案を議論し採決待ち
- 上院議会は民主党50名と共和党50名で議席数が拮抗しており、民主党のつなぎ予算と債務上限の引き上げ法案には反対の立場を示している
今週末に向け、上院議会でつなぎ予算と債務上限の引き上げ法案の採決に持っていきたいところですが、共和党の反対を説得できるのかに注目が集まっています!
このまま法案が成立しないままだと、10月中旬もしくは10月末までに政府機関の閉鎖やデフォルトが起きるかもしれません。
中国恒大集団リスク
先週は人民元建て社債は利払いされ、ドル建て利払いについては延期と発表されたことで、一旦はリスクオフが後退していますが、今週も新たな利払いがあるためリスクとして意識されるのではないかと注目しています💦
また、中国恒大集団や傘下のEV事業など、関連企業を含め賃金の未払いや資金繰りの悪化が注目され、実害が出てくる可能性もあります!
デフォルトリスクや資金繰りリスクが再度意識されるようになるとリスクオフが進む可能性があるので、ヘッドラインに注目しましょう!
リスクオフの要因となっている中国恒大集団のデフォルト懸念は以下の通りです。
中国恒大集団のデフォルト懸念は中国の不動産バブルの崩壊に繋がるのではないか?
中国恒大集団は不動産業だけでなくEV事業など他業種にも事業を拡大しており、傘下の企業も多く、リーマンショック級のリスクオフが起こるのではないか?とマーケットは注目しています。
中国恒大集団財務危機、
マンション価格が大幅に下落する中にあっては、資産も収益もがた減りで、株価はすでにピーク時から85%下落、
投資家はすでに手遅れ、もう抗議することしかできない、金が戻ってくるのはかなり難しいpic.twitter.com/wt3ABW8myz— Alan~速報~🇯🇵🇲🇳🇺🇸 (@MogolianAlan) September 13, 2021
ドイツ政治リスク
月曜午前くらいには開票結果が出てくるのではないかと思われ、第1党がどの政党になるのか注目です。
また、第1党が過半数を獲得することは難しく、連立政権になることは確実しれており、今週の注目は連立交渉になると思っています。
✔️ポイント:連立交渉はスムーズに進むのか?
前回の選挙後は連立交渉にかなりの時間を要し、政権樹立までに時間がかかり政治空白ができてしまいました。
支持率が下がってきていたとはいえ、16年間ドイツを率いてきたメルケル首相がいても連立交渉は混迷を極めました💦
今回は目立った首相候補もおらず、消去法で選ばれるといってもいい状況です・・・
支持率もほぼ変わらない状況なので、連立交渉は長引く可能性が高いのではないかと予想しています!
EUでも最大の経済大国ドイツの政治空白は、EUにも大きな影響を与えるので注意したいと思います。
2)要人発言
今後の金融政策に繋がる発言が出てくるのか?
- 欧州議会証言
- 米上院議会証言
- EUフォーラム
注目の要人発言
27日20:45~ 欧州議会証言
28日23:00~ 上院議会証言
30日00:45~ EUフォーラム
要人発言の注目ポイント
✔️FOMCメンバー
先日のFOMCで年内のテーパリングは確実視され、次の焦点は利上げ開始時期に移っています。
9月のドットチャートでは23年に利上げが濃厚ですが、22年利上げ支持も数名います。
ここからの要人発言で22年利上げ期待が高まれば、ドル買いが進む可能性があるので注目です!
※特に、22年の投票権を持つFOMCメンバーには要注目※
✔️ECB理事会メンバー
先日のECB理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の減額を決定しましたが、ラガルドECB総裁は調整であってテーパリングではないと記者会見で発言。
ただ、理事会の中でもタカ派の理事は、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の終了条件はそろっていると発言。
逆にハト派の理事は、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)を終了した場合はAPP(資産購入プログラム)の拡大をするべきと発言しています。
ハト派とタカ派の理事で温度差がある中、タカ派の理事がどこまで増えてくるのか、発言内容に注目です。
✔️英中銀(BOE)MPCメンバー
英中銀(BOE)では、先日の政策発表で引き締めに2票投票されたことで利上げ期待が高まっています。
英中銀はテーパリングよりも先に利上げという発言もあったことから、利上げ期待に繋がっている模様。
一部では来年2月や、今年11月などとの噂も出ています。
要人発言から、利上げ期待が高まり、前倒しに繋がるような発言が出てくるとポンドに上昇に繋がるのではないかと注目です。
経済指標発表で経済状況を確認!
経済指標の結果で政策変更の期待は高まるのか?
- 欧州物価指標に注目!
- 中国指標に注目!
- 米指標に注目!
欧州や米国の経済指標は、12月や来年以降の金融政策決定に影響する可能性が高く、結果次第ではユーロや米ドル・米金利は大きく動く可能性が高いと思っています!
中国は景気後退懸念が高くなっており、中国経済の後退が出てくると世界に大きな影響が出てきます!
特に資源国や商品市場には大きな影響が出ます💦
✔️欧州各国のHICP(消費者物価指数)
先月の欧州では、インフラが進む国では3%を超え、ユーロ圏総合でも3%を超える状況となっています。
ECBは物価上昇は一時的として、引き締めには動きませんでした・・・
今月の物価指標で先月よりもインフレが進むようであれば、タカ派の理事が増えるのではないかと注目しています!
物価上昇・インフレが進めば12月の理事会でテーパリングに進む可能性が出てくる可能性があります!
✔️中国製造業・非製造業PMI・財新製造業PMI
中国はコロナからいち早く経済回復しましたが、最近では回復のピークアウトが懸念されています!
また、中国恒大集団のデフォルト懸念や関連企業への影響、中国恒大集団のように規制強化で苦しくなっている企業が多いのではないかと、中国バブルの崩壊が懸念されています💦
今週発表の中国製造業・非製造業PMIや財新製造業PMIが先月と比べて悪化していないか注目しましょう!
✔️米PCEデフレーター
米国FRBが重要視している物価指標です!
FRBはCPI(消費者物価指数)よりも、PCEデフレーターを重要視すると言っていることから重要な経済指標です。
物価上昇が明らかになれば利上げ期待も進み無のではないかと注目です。
✔️米ISM製造業景況指数
米国でもコロナからの経済回復がピークアウトしているのではないかと懸念が出ています。
また、半導体不足なども製造業の足枷となっているようです。
製造業の今後の景況感がどのくらい強いものなのか、ISM製造業景況指数の結果に注目です。
来週の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
スタンス:買い目線(後半はFOMC次第)
ポイント
・要人発言
・PCEデフレーター、ISM製造業景況指数
・2年5年7年債入札
FOMCで利上げの前倒し期待が高まり、米金利が上昇したことでドル買いが進んでいますが、1.4%台は7月の頃と同じ水準。
7月高値である111円台は重たくなりそうです。
ここから上を狙うのであれば1.5%台に突入するくらいでないと111円台で買うのは難しそう・・・
リスクオフなどで下げたところを丁寧に拾っていきたい!
政府機関の閉鎖やデフォルト懸念が高まると、金利が上昇してもドルが売られる展開もあるので、予算と債務上限の引き上げに関するヘッドラインは気を付けておきましょう!
ユーロドル
スタンス:売り目線
ポイント
・ドイツ連立政権の行方
・米金利
・HICP(消費者物価指数)
今週のユーロを占うポイントは月曜の欧州時間!
月曜の東京時間から欧州時間にかけて、選挙の結果が出てくると思われます。
この結果から、ドイツ政治がどの方向に向かうのか、多くのアナリストや政治記者からの予想が出てくると思います!
混乱が続くような内容が多ければ、ユーロ売りは継続したいと考えています!
また、米金利が上昇しドル買いが進むようであればユーロドルは売られやすいと思います。
木曜日に欧州のHICP(消費者物価指数)には注意!
先月を上回る結果、インフレが進むようであれば引き締め期待が高まりユーロ買いに繋がる可能性があるので、指標結果には注意しておきましょう!
ポンド円
スタンス:買い目線
ポイント
・ベイリーBOE総裁
・月次GDP
先週の金融政策発表で2名の引き締め票が入ったことから、利上げ期待が高まりポンド買いに繋がっています。
今週は火曜日にベイリーBOE総裁の発言があり、利上げ期待が高まるような内容が出てくるか注目。
また、経済活動正常化に向けて動いている英国の経済成長がどこまで進んでいるのか、木曜日の月次GDPの結果が良ければさらにポンド買いが進むと予想。
ゴールド
スタンス:売り目線
米金利が上昇すると金利を求めてゴールドの上値を重くします。
ただ、テーパリングや利上げ期待が高まったときは金利が上昇し、株価下落の原因となることもあります。
特に急激な金利上昇の時に起こりやすいです。
このような時は金利が上昇しても、株式市場から資金が流れてきてゴールドが上昇することがあります。
金利上昇だけならゴールドの上値重い!金利上昇+株価下落ならゴールド上昇!
このような感じで考えています。
今Hotな通貨!!
ユーロドルに注目!
節目となる1.1700ドルのオプションも少し減っている模様!
そろそろ1.1700を割り込んで、1.1600ドルを試す展開が出てきそうな気がしています。
ドイツ政治の結果がユーロドルの売り材料になった場合、イッキに1.1600を割り込む可能性も考えています。
そろそろレンジを抜けて一気に下落!
中長期でユーロドルは売っているので、1.1600を抜けてくれると大相場になるのではないかと注目しています!
まだまだ売っていけると考えています!
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