みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- ADP雇用統計はネガティブサプライズ
- ユーロ圏HICP(消費者物価指数)は予想以上
- OPECプラス閣僚級会合で増産計画維持を発表
注目されていたADP雇用統計は予想20.7万人に対して、結果は-30.1万人とネガティブサプライズな結果となりました。
オミクロン株の影響で一時的に雇用状況が悪化したと報道されています。
結果を受けて米金利は低下しドル売りが進みました。
ただ、変動の激しいエネルギーや食料品を除いたコア指数は2.3%と前月の2.6%から低下していることから、エネルギー価格の上昇が欧州の物価上昇の大きな要因となっていることがわかります。
昨日開催されたOPECプラス閣僚級会合で、今までの増産計画を維持することが決定されました。
増産計画の維持は予想通りでしたが、いくつかの加盟国で計画の産油量に届いていないことから原油価格の上昇に繋がり、一時89.7ドルまで上昇しています。
本日の注目経済指標
2月3日(木曜日)
香港・中国市場休場(旧正月)
トルコ・ウクライナ首脳会談
中露外相会談
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI
17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI
18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI
18:30 GBP 英総合・サービス業PMI
19:00 EUR ユーロ圏小売売上高
21:00 GBP Super Thurseday 英中銀金融政策・声明文・インフレーションレポート発表
21:30 GBP ベイリーBOE総裁記者会見
21:45 EUR ECB理事会・金融政策・声明文発表
22:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
22:30 USD 失業保険申請件数
23:45 USD 米総合・サービス業PMI
2月4日(金曜日)
00:00 USD ISM非製造業景況指数
09:30 AUD RBA四半期金融政策報告
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオン | リスクオフ |
ドル円 | レンジ | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | レンジ | 上昇 |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ダウ | レンジ | 下落 | 下落 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)金融政策発表
英国の金融政策は?
英国の物価見通しは?
欧州の金融政策は?
- 英中銀Super Thursedayに注目!
- ECB理事会に注目!
Super Thurseday(英中銀)
21:00 英中銀金融政策・声明文・MPC投票配分・インフレーションレポート
21:30 ベイリーBOE総裁記者
注目度 | かなり高い |
織り込み度 | 0.25%の利上げを織り込み済み |
バイアス | 特になし |
今回の英中銀は金融政策と同時にインフレーションレポートが発表される重要な回です。
英中銀は追加利上げが織り込まれており、0.25%の利上げでもマーケットの反応は限定的ではないかと思います。
ただ、昨年11月の英中銀では利上げ予想に対して据え置き、12月英中銀では据え置き予想に対して利上げと、サプライズが続いていることから今回の政策発表でもサプライズがあるのではないかと注目されています。
また、今回はインフレーションレポートが発表されます。
今回のインフレーションレポートで物価見通しが上方修正されるようであれば、追加利上げの可能性が高くなりポンド買いが進む可能性があります。
逆に物価見通しが下方修正されているようであれば、追加利上げの可能性が後退しポンド売りが出てくる可能性もあるのではないかと考えています。
その他に注目しているポイントとして声明文で追加利上げとQT(資産縮小)の実施に関する情報が出てこないかと、MPCメンバーの投票配分です。
追加利上げをどのくらい考えているのか、QT(資産縮小)の実施を考えているのかのヒントが見えてくるようであれば、ポンド買いが出てくるのではないかと注目しています。
また、MPCメンバー9名のうち、何名が利上げに投じるのか、全員一致であった場合は追加利上げの可能性も出てくるのではないか、逆に何名かが反対した場合は追加利上げの可能性が後退しポンド売りに繋がるのではないかと注目しています。
22:30 ラガルドECB総裁記者会見
注目度 | 高い |
織り込み度 | 据え置きを織り込み済み |
バイアス | ユーロ安 |
ECBは3月でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の終了が発表されており、APP(資産購入プログラム)の増額が発表されています。
今回の声明文や記者会見でインフレをどのように見通しているのかに注目です!
欧州は天然ガス価格の上昇などから物価上昇が問題となっています。
物価上昇を抑える為に引き締めに動くのか、APP(資産購入プログラム)の増額を減額するなどの内容が出てくるのか注目しています。
- ユーロ買いが進む場合
引き締めに繋がるような内容が出てきた場合 - ユーロ売りが進む場合
天然ガス価格の上昇などから景気後退を懸念するような内容が出てきて、緩和を継続するような内容が出てきた場合
2)リスク要因
現在のリスク要因は?
リスク要因による影響は?
日本は緩和政策を継続するのか?
- 東欧・中東に注目!
- 米株・米金利・コモディティに注目!
- 日本の金利に注目!
本日はトルコとウクライナが首脳会談、中露外相会談が予定されていることから、ウクライナ情勢の緊迫化に繋がるようなヘッドラインが出てこないか注目しています。
また、本日早朝に発表されたMeta(旧Facebook)の決算発表が予想を下回ったことで一時24%超の下落となり、米株先物の下落に繋がり株価下落リスクとなっています。
本日はAmazonの決算発表が予定されていることから、米株には注目です。
現在マーケットが最も注目しているリスク要因です!
ポイントはロシアのウクライナ侵攻と中東でのドローン攻撃です。
ロシアはウクライナ侵攻計画はないと言いながらも、国境付近に軍部隊を集結させていて、これに対して欧米諸国は批判していますが、今の所ロシアがゴリ押ししている状況です。
どこかのタイミングで欧米諸国が制裁を発動させるかもしれませんが、その際にはロシアも天然ガスの供給をストップし反撃すると思われます💦
制裁合戦に発展しないか、ロシア・ウクライナに関するヘッドラインに注目しましょう!
中東でのリスクは原油価格に、ロシア・ウクライナリスクは天然ガス価格にも影響します。
リスク要因はマーケットをリスクオフにするだけでなく、資源価格上昇のリスクにつながります。
資源価格の上昇は原材料コストや燃料コストの上昇に繋がり、結果的に物価上昇に繋がります。
各国の中銀は物価上昇を抑える為に引き締め政策を急いでおり、早い引き締め政策は株式市場の重しとなっています。
このようなことから、東欧・中東リスクに関するヘッドラインに注目しておきましょう!
米株・米金利
利上げ期待が高まると株価の重しとなり株価下落、リスクオフが進みます。
ISM非製造業景況指数が悪化していると株価が大きく下落するのではないかと注目しています💦
また、最近のマーケットはFRBの利上げ観測に注目が集まり、利上げ観測の指針として用いられる米2年債に注目が集まっています。
2年債の上昇・下落と米ドルの相関性がかなり高くなっています。
ドル買いが継続するのか、米2年債に注目しながら、指標結果でどのように動くのか注目しましょう!
3日00:00 ISM非製造業景況指数(予想:
日本金利
世界的に金利が上昇してきている中で、日本の10年債利回りも上昇し一時0.18%まで上昇しています。
日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)を実施しており、ターゲットは10年債利回りが0.1%(±0.1%)となっています。
現在の金利上昇ペースであれば今週にも日銀のターゲット上限0.2%に届くのではないかと注目しています。
0.2%に迫ったときに日銀が指値オペを実施し、金利を抑えるかに注目です。
仮に指値オペを実施した場合は円安が進む可能性があるので注意しておきましょう!
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米株価・ISM非製造業景況指数
ドル円は少し下落してきてくれたので、下げたところを定期的に買いポジションを増やしていきたいと思います。
今日はMeta(旧Facebook)の決算が予想を下回ったことで株価下落、リスクオフが進みドル安円高が進むのではないかと想定しています。
その他のリスク要因やISM非製造業景況指数によるリスクオフにも注意しておきたいと思います。
最近は米ドルと米2年債の相関性が高くなっているので、リスクオフが進むときに併せて米2年債を見ておきたいです。
ユーロドル
売り目線(様子見)(短期)
買い目線(様子見)(長期)
ポイント:ECB理事会・ウクライナ情勢
ECB理事会は引き締め方向に舵をきるのではないかと注目され、ややユーロ買いが進んでいます。
なので、何も発表されなかった場合はユーロ売りが進む可能性が高い。
引き締め方向の具体的な内容が出てきた場合はユーロ買いが出てくる可能性が高い。
長期ではユーロドルの買い場を探していることから、本日のECB理事会が転換点となるか注目しています。
やや期待が先行している可能性が高いので、発表内容と値動きから今後のユーロの方針を決めたいと思います。
ポンド円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:英中銀Super Thurseday
英中銀の現状
・年内3~4回の利上げは織り込み済み
・QT(資産縮小)は噂程度
ポンド買い要因
・年内利上げ回数が4回以上に上乗せ
・QT(資産縮小)の具体的な時期と内容が出てくる
・インフレーションレポートで物価見通しを上方修正
ポンド売り要因
・年内利上げ回数のヒントが出てこない
・QT(資産縮小)を否定もしくは具体的な内容が出てこない
・インフレーションレポートに変化なしもしくは下方修正
・MPCメンバーの投票配分で利上げ反対票が入る
内容を確認して今後のポンドの方向性を決めたいと思います。
ゴールド
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因・ISM非製造業景況指数
また金利も頭打ち、ドルも上値が重くなっています。
ドル安・金利安はゴールド上昇要因なので、米2年債とドルインデックスを確認しながらゴールド買いを進めたいと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い