みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- RBA理事会は予想通りQE終了
- フランスは予想以上の物価上昇
- ISM製造業景況指数は予想通りの結果
昨日のRBA理事会は市場予想通りQE(量的緩和)の終了を発表。
声明文では物価目標(持続的に2∼3%)を達成するまでは利上げをしないとし、現状のインフレは持続的に物価目標を達成できているとは思わないと利上げに消極的な内容でした。
RBA理事会の発表後は市場予想通りの内容だったことと、利上げに消極的な内容の声明文を受けて豪ドル売りで反応しました。
ドイツに続きフランスも物価上昇が進んでおり、ECBの早期引き締め観測に繋がりユーロ買いに繋がっています。
注目されていたISM製造業景況指数は予想通りの内容でしたが、同時に発表された仕入れ価格指数が予想を大きく上回る結果だったことから、まだまだインフレが続き引き締め観測が進み金利が上昇しました。
本日の注目経済指標
2月2日(水曜日)
OPECプラス閣僚級会合
シンガポール・香港・中国市場休場(旧正月)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
22:15 USD ADP雇用統計
2月3日(木曜日)
00:00 CAD グラベルBOC副総裁発言
00:30 USD 原油在庫量
05:00 CAD マックレムBOC総裁発言
09:30 AUD 豪貿易収支
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオン | リスクオン |
ドル円 | レンジ | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ポンド円 | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)原油価格
増産計画はは?
原油の需要は?
- OPECプラス閣僚級会合に注目!
- 原油在庫量に注目!
世界的に物価高が問題となっており、原油価格の上昇は物価高の要因となっていることから原油価格に注目が集まっています。
OPECプラス閣僚級会合
原油価格が上昇している状況でOPECプラス閣僚級会合が予定されています。
世界的に原油需要が高まっていることから増産を求めていますが、OPECは現状の増産計画を維持すると思われます。
OPECプラス閣僚級会合で増産計画が維持された場合は、原油価格が上昇する可能性があります。
逆にOPECプラス閣僚級会合で現状の増産計画に追加の増産が上乗せされた場合は、原油価格が下落する可能性が高いと思います。
3日00:30 原油在庫量
原油在庫量が予想以上に取り崩されていた場合は原油価格上昇。
在庫量が予想以上に積み増されていた場合は原油価格の下落に繋がります。
原油価格が上昇すると燃料コスト増加に繋がり、コストは製品価格に転嫁され、結果的に物価上昇に繋がります。
物価上昇懸念は引き締め観測に繋がり、金利の上昇などに繋がると考えています。
それぞれの結果と原油価格に注目して、併せて金利や株価の動きにも注目しておきたいと思います。
3)リスク要因
現在のリスク要因は?
リスク要因による影響は?
日本は緩和政策を継続するのか?
- 東欧・中東に注目!
- 米株・米金利・コモディティに注目!
- 日本の金利に注目!
昨日も世界的に金利が上昇して、日本の10年債利回りも上昇しています。
そろそろ日本の金利について発言が出てくる可能性があります。
YCC(イールドカーブ・コントロール)のターゲットについて、指値オペについて発言が出てこないか注目です。
その他リスク要因は以下にまとめています。
現在マーケットが最も注目しているリスク要因です!
ポイントはロシアのウクライナ侵攻と中東でのドローン攻撃です。
ロシアはウクライナ侵攻計画はないと言いながらも、国境付近に軍部隊を集結させていて、これに対して欧米諸国は批判していますが、今の所ロシアがゴリ押ししている状況です。
どこかのタイミングで欧米諸国が制裁を発動させるかもしれませんが、その際にはロシアも天然ガスの供給をストップし反撃すると思われます💦
制裁合戦に発展しないか、ロシア・ウクライナに関するヘッドラインに注目しましょう!
中東でのリスクは原油価格に、ロシア・ウクライナリスクは天然ガス価格にも影響します。
リスク要因はマーケットをリスクオフにするだけでなく、資源価格上昇のリスクにつながります。
資源価格の上昇は原材料コストや燃料コストの上昇に繋がり、結果的に物価上昇に繋がります。
各国の中銀は物価上昇を抑える為に引き締め政策を急いでおり、早い引き締め政策は株式市場の重しとなっています。
このようなことから、今週は東欧・中東リスクに関するヘッドラインに注目しておきましょう!
米株・米金利
利上げ期待が高まると株価の重しとなり株価下落、リスクオフが進みます。
今週の雇用統計で利上げ期待が進むと株価下落に繋がる可能性があるのではないか、ISMが悪化していると株価が大きく下落するのではないかと注目しています💦
また、最近のマーケットはFRBの利上げ観測に注目が集まり、利上げ観測の指針として用いられる米2年債に注目が集まっています。
2年債の上昇・下落と米ドルの相関性がかなり高くなっています。
今週もドル買いが継続するのか、米2年債に注目しながら、指標結果でどのように動くのか注目しましょう!
日本金利
世界的に金利が上昇してきている中で、日本の10年債利回りも上昇し0.165%まで上昇しています。
日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)を実施しており、ターゲットは10年債利回りが0.1%(±0.1%)となっています。
現在の金利上昇ペースであれば今週にも日銀のターゲット上限0.2%に届くのではないかと注目しています。
0.2%に迫ったときに日銀が指値オペを実施し、金利を抑えるかに注目です。
仮に指値オペを実施した場合は円安が進む可能性があるので注意しておきましょう!
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・ADP雇用統計
ドル円は少し下落してきてくれたので、定期的に買いポジションを増やしていきたいと思います。
本日のポイントであるリスク要因もしくはADP雇用統計の結果でドル円が下落するようであれば買いポジションを増やし、上昇するようであれば決済したいと思います。
また、日本の金利が上昇した場合は指値オペの可能性があるので、積極的に買っていきたいと思います。
ユーロドル
売り目線(短期)
買い目線(長期)
ポイント:ウクライナ情勢・ユーロ圏HICP(消費者物価指数)・ADP雇用統計
ユーロドルは売り目線ですが、底は近いと考えています。
なので、短期売り回転がいいと考えています。
本日のADP雇用統計の結果が予想を上回るようであれば短期的にユーロドルを売りたいと思います。
金利(米2年債)の上昇を確認し、金利が低下するようであればユーロドルの売りは控えたいと思います。
また、ユーロ圏HICP(消費者物価指数)にも注意しておきたいと思います。
ユーロ圏HICP(消費者物価指数)が予想を上回るようであればユーロが底堅くなるので、結果とユーロの動きに注意しておきたいと思います。
ポンド円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
引き締め局面でポンドは底堅い状況を考えています。
ポンドは買い目線なのですが、木曜日の政策発表を控えて方向感が出にくくなっています。
観測報道や噂で上下に動くので様子を見たいと考えています。
リスクオフが進む際にはクロス円が下落しポンド円も下落するので、リスクオフが進むときには短期的にポンド円を売りたいと考えています。
ゴールド
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因・ADP雇用統
本日発表のADP雇用統計の結果から米金利(米2年債)がどのように動くのか注目。
金利が上昇するようであればゴールドの上値が重くなり下落するのではないかと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い