みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- PPI(生産者物価指数)は予想を若干下回る
- ブレイナードFRB理事の公聴会でタカ派発言
- FOMCメンバーから3月利上げ発言
物価高が注目される中で、昨日発表されたPPI(生産者物価指数)は予想を若干下回り前年比9.7%(予想:9.8%)となりました。ただ、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアPPI(生産者物価指数)は8.3%(予想:8.0%)と予想を上回る結果となっています。数字だけ比較するとPPI(生産者物価指数)9.7%に対してコアPPI(生産者物価指数)が8.3%ということは物価上昇の要因にエネルギー価格の上昇が大きく影響していることがわかります。
今まで引き締めに慎重な姿勢をとってきたブレイナードFRB理事が、利上げやバランスシートの縮小に触れたことで米金利が上昇するかと思いきや米金利は低下で反応、ドル安が進んでいます。
昨日、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、エバンズ・シカゴ連銀総裁から、3月利上げや年内3回利上げなどの発言が続きました。
3月利上げは織り込み済み、年間3回の利上げもほぼ織り込まれています。
本日の注目経済指標
1月14日(金曜日)
16:00 GBP 英GDP
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
22:30 USD 米小売売上高
22:30 EUR ラガルドECB総裁発言
1月15日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
01:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言(常任投票権)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ユーロドル | レンジ | 下落 | 底堅い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上値重い |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)米金利・米ドル安
米金利は上昇・下落?
ドルの調整下落はどこまで?
- 小売売上高に注目!
- ミシガン大学消費者信頼感指数に注目!
- 要人発言に注目!
22:30 小売売上高
00:00 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
01:00 ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
昨日はハト派のブレイナードFRB理事からタカ派発言が出てきたにもかかわらず米金利は低下しドル安が進みました。
最近のマーケットは米金利と米ドルが主導するマーケットとなっており、本日も米金利と米ドルが注目される展開となりそうです。
昨日の流れを引き継いで米金利低下、米ドル安が進むのか、指標や発言で米金利と米ドルが動くのか、以下の点に注目しています。
小売売上高・ミシガン大学消費者信頼感指数
小売売上高:予想(前月比-0.1%)
コア小売売上高:予想(前月比0.2%)
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値):予想(70.0)
米国では前年比7.0%とかなりの水準で物価高が進んでいます。
これだけ物価が上昇すると消費活動の低下につながる可能性があります。
消費活動が低下すれば、景気後退に繋がります。
消費活動が低下していないか、小売売上高・ミシガン大学消費者信頼感指数の結果に注目です。
ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁
ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁は常任で投票権を持っています。
現在のFRBの注目はバランスシートの縮小に集まっています。
ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁がバランスシートの縮小の時期と速度について、どのように発言が出てくるか注目です。
2)リスク要因
リスク要因は?
欧米とロシアの関係は?
- ウクライナに関するヘッドラインに注目!
- 欧米・ロシアに関するヘッドラインに注目!
- 中国リスクに注目!
ドル安が進み、ドル円は大きく下落しています。
週末にリスク要因に火がつくとイッキに円高が進部可能性があります。
リスク管理のポジション調整のためにも、リスク要因を把握しておきましょう!
ウクライナ情勢
ロシアによるウクライナ侵攻に関して欧米諸国は反発しています。
ウクライナはNATOに加盟しようとして動いており、ロシアはNATOに対して批判しています。
このまま進むと制裁合戦になり、世界的なリスク要因になります。
ウクライナ・欧米・ロシアに関するヘッドラインに注目です。
中国リスク
中国恒大集団の利払い償還が滞っています。
また、賃金未払いも溜まっており、中国経済に大きな影響を与えそうです。
また、中国は来月の北京五輪に向けてコロナを抑え込もうと必死です。
数人の感染者が見つかっただけで、町ごと封鎖してしまうほどです。
外出も規制されており、逃げ出す人が出てきている状況です。
このような状況が続くと中国経済がストップしてしまい、景気後退に繋がるのではないかと注目しています。
中国の景気後退はオセアニアはじめ、世界的に影響してしまうので、中国関連のヘッドラインに注目しています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・ドル安
長期では基本は買い目線。
下は112.50円付近までは可能性を考えています。
今週のドル安は調整だと考えています。
調整が終わると、再度ドル円は上昇すると考えています。
ただ、リスク要因に火がついて円高が進んだ場合は、撤退を考えています。
特にウクライナ情勢に火がついた場合は長期化する可能性があるので、即撤退したいと思います。
ユーロドル
買い目線(様子見)(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・ドル安・ラガルドECB総裁発言
長期ではユーロ買い目線、短期ではユーロ売り目線で考えています。
今回のユーロドル上昇が短期から長期への転換点なのか確認したいと思います。
本日のラガルド総裁から引き締めに関する発言が出てくれば、ユーロ買いをスタートしたいと考えています。
もう一つのポイントは行き過ぎたドル買いです。
ドル買いの調整売りは昨日かなり進んだので、この売りがどこまで続くのか注目しています。
本日の小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の発言を受けて、米金利や米ドルがどのように動くのか確認したいと思います。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:円高
ポンドは買い目線で見ています。
利上げ期待が高まり、ポンドは底堅く推移しています。
地政学リスクとしてウクライナ情勢には要注意です。
リスクオフが進んだ場合は円高が進み、ポンド円の上値を抑えると考えています。
地政学リスクが出てこない限りはポンド円の押し目買い回転でいきたいと思います。
金利低下によるゴールド上昇。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い