みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- RBNZが2会合連続利上げを発表
- ドイツでショルツ政権誕生
- 米指標・FOMC議事要旨発表
昨日、RBNZ理事会で市場予想通り0.25%の利上げを発表。
事前に利上げ期待からNZドルが買われていたので、利上げ発表後はSell The Factの動きとなりNZドルは下落
一部では0.5%の利上げ期待が高まっていたことも下落要因となっています。
本日の注目経済指標
11月25日(木曜日)
米国休場(感謝祭)
16:00 EUR ドイツ7∼9月期GDP(改定値)
17:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
17:10 EUR エルダーソンECB専務理事発言
18:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
21:00 MXN メキシコ7∼9月期GDP
21:30 EUR ECB理事会議事要旨
22:30 EUR ラガルドECB総裁発言
23:05 GBP ハスケルBOE外部理事発言
11月26日(金曜日)
02:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
09:30 AUD 豪小売売上高
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | 下落 | 下落 |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | 上昇 | レンジ | 上値重い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 休場 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)要人発言
今後のBOE・ECBの政策見通しは?
英欧の経済状況は?
- 英中銀(BOE)要人発言に注目!
- ECB理事会メンバー発言に注目!
本日は感謝祭ということで米国市場が休場。
取引量が低下したうえに、材料難ということで要人発言の内容がマーケットを動かす可能性が高いと思います。
✔️英中銀(BOE)MPCメンバー
23:05 ハスケルBOE外部理事
02:00 ベイリーBOE総裁
先日の英中銀(BOE)金融政策発表で予想外の据え置きが発表されました。
利上げに投票したのはラムズデンBOE副総裁とソーンダースBOE外部理事です。
先週は雇用統計や物価指標からは利上げには十分な結果が出てきています。
本日予定されているベイリーBOE総裁やハスケルBOE外部理事から利上げに前向きな発言が出てくれば、12月の利上げ期待が高まりポンド買いに繋がるのではないかと注目しています。
✔️ECB理事会メンバー
17:00 ビルロワ・フランス中銀総裁発言
17:10 エルダーソンECB専務理事発言
18:00 シュナーベルECB専務理事発言
22:30 ラガルドECB総裁
来月12月にPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の見直しが予定されています。
来月の見直しのヒントに繋がるような発言が出てこないか注目です。
足元では天然ガスの高騰などからインフレが進んでいる一方で、コロナの感染拡大によるロックダウンの再開など懸念材料もあります。
また、コロナ感染拡大によりオーストリアではロックダウンを再開、ドイツでもロックダウンの噂が出ては消えしています。
その他にも発言以外でECB理事会議事要旨も発表されるので内容に注目したいと思います。
以下のような内容が出てきた場合にどのように動くのか注目。
状況 | 金融政策への影響 | 値動き |
インフレが進む状況 | 引き締め要因 | ユーロ買い |
ロックダウンなど | 緩和要因 | ユーロ売り |
ECBがどちらの方向に進むのか、発言から方向性を確認していきたいと思います。
2)リスク要因
現在のリスク要因は?
- コロナ感染リスク
- 欧州vsベラルーシ・ロシア
- 欧州vs英国
- トルコリラ
昨日、次期FRB議長にパウエルFRB議長が再任指名を受けたことで、米国の不透明材料が一つ解消されました。
ただ、まだまだリスク要因は多数潜んでいるので、把握しておきましょう。
コロナ感染拡大リスク
ロックダウンなど規制に注目
欧州や英国、米国、中国などコロナ感染が再拡大しています。
なかでも中国は来年2月の北京五輪を開催するため、コロナの封じ込めのために大規模なロックダウンを行っています。
中国がロックダウンで経済低下となるとオセアニアなどに影響し、サプライチェーンとして各国の供給不足にも繋がり大きく影響します。
欧州でもコロナ感染は拡大しており、ドイツはロックダウンを匂わせる状況、オーストリアはロックダウンを発表するなど、経済後退が懸念される状況です。
外出規制や移動規制が再開されると、経済活動の低下や景気悪化に繋がりリスクオフに繋がります。
特にここ数日は、ドイツのロックダウンの噂が出るとユーロが売られ、ロックダウンを否定するとユーロが買い戻されるという展開が続いています。
欧州のコロナ感染拡大に注目です。
欧州vsベラルーシ・ロシア
天然ガスに注目
欧州は電力不足で火力発電に頼らざるを得ない状況です.
環境問題を考えて石炭や原油を使いづらい状況において天然ガスを使うのですが、天然ガスが足りない状況で、天然ガス価格が高騰しています。
この状況で欧州と、ロシアやベラルーシが対立しています。
ベラルーシは、移民・難民を盾に制裁解除を求めており、更には自国を通るガスパイプラインを止める可能性にも触れています。
また欧州はロシアからドイツに入るパイプライン「ノルドストリーム2」の承認作業を止める制裁を発表しています。
この状況が長く続くようであれば、天然ガス価格高騰が続き、経済や物価、ライフラインに大きく影響が出てくるのではないかと思います。
欧州、ベラルーシ、ロシアに関するヘッドラインに注目です。
英国vs欧州
北アイルランド議定書・英仏漁業権問題
解決に向かえば | ポンド買い |
決裂に関するような報道であれば | ポンド売り |
トルコは先週利下げして、トルコリラ安が進み最安値の更新を継続しています。
リラ円10円を割り込み、一時8.50円まで下落しています。
昨日は反発上昇しましたが、10円を回復することはできず9円台を推移しています。
リラ安の下落の底が見えず、このまま下落を続けるとトルコデフォルトの可能性が高くなります。
トルコがデフォルトすると、トルコ国債多く抱えている欧州の銀行に影響して連鎖倒産が懸念され、ユーロの重しになるので注目しています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
基本は買い目線です。
ただ、本日は感謝祭で動かないのではないかと考え、様子見か大きく下落してチャンスがあれば買おうかな!
というくらいの気持ちで見ています。
米国が休場なので材料がないので動かないと考えていますが、動くときはリスク要因で円買いが進むときではないかと考えています。
なので、円高に進んだ時に、リスク要因がすぐに解消するようならば押し目買いのチャンスと見て、買いを入れようかなと考えています。
また、取引量が低下しているときはクラッシュする可能性があるので注意しておきたいと思います。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言とリスク要因
ユーロドルは売り目線です。
トルコリラの下落によるトルコのデフォルト懸念はユーロの重しとなっています。
また、その他にも多数のリスク要因を抱えていることからユーロドルは下落すると考えています。
ここ数日はドイツのロックダウンの噂で売られることも多いのでコロナ感染拡大にも注目です。
ただ、感謝祭で米国が休場なので、取引量が低下し、急な変動やポジションの傾きでユーロドルが上昇することは考えられるので注意しておきたいと思います。
ポンド円
買い目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポンドは買い目線で見ています。
12月の利上げ期待が少しづつ高まってきているころから、ポンドはジリジリと上昇してきています。
本日発言予定のベイリーBOE総裁やハスケルBOE外部理事から利上げに関する発言に注目したいと思います。
ハト派の発言→反応は限定的
タカ派の発言→ポンド買い
発言内容と値動きに注目。
ただ、欧州との対立などには注意しておきたいと思います。
北アイルランド議定書の問題や英仏漁業権問題などに関するヘッドラインが出てきた場合はポンドが急落する可能性があるので気を付けておきたいと思います。
ゴールド
ゴールド売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因
マーケットも取引量は激減、取引するリスクが大きくなってしまいます。
材料も少なく動かない可能性が高いと見て、様子見しようと思っています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い