【10月21日】リラクラッシュに気をつけよう!!EU首脳会談も要確認!

みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!

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昨日の相場まとめ

昨日のポイント

  • 予想外に在庫が減っていた原油在庫量
  • 予想を下回った英CPI(消費者物価指数)
  • 低調な結果となった米20年債入札

昨日、米国のエネルギー省が発表する週間在庫統計で、原油在庫量が予想以上に減っていたことで原油価格は上昇。
原油価格は7年ぶりとなる84ドル台まで上昇しています💦
これで、ますます燃料資源価格の上昇に繋がる可能性が出てきました・・・!

ポンドマン
ポンドは昨日の予想通り往って来いの結果となった!
昨日発表された英国CPI(消費者物価指数)は予想(前年比3.2%)に対して、結果は前年比3.1%と予想を下回る結果となりました。
ただ、昨日の記事でも予想した通り0.1%の乖離は誤差の範囲ということで、一旦ポンドは売られましたがその後は利上げ期待に強く反応しポンドは上昇しています。

ポンドマン
まだまだ円安が進みそう!
米20年債の入札は低調な結果となり、米金利の上昇に繋がっています。
米金利の上昇は米ドルの下支えとなり、ドル円は114円台をキープしています。

本日の注目経済指標

本日の指標

10月21日(木曜日)
EU首脳会議
20:00 TRY トルコ中銀金融政策発表
21:30 USD 米失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
22:00 USD ウォーラーFRB理事発言
23:00 USD 米中古住宅販売戸数
23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)

10月22日(金曜日)
04:00 AUD ロウRBA総裁発言
08:30 JPY 日CPI(消費者物価指数)

本日の相場見通し

まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。

項目 長期(1カ月〜3ヶ月) 中期(1週間〜1ヶ月) 短期(~1週間)
相場全体 リスクオン リスクオフ リスクオン
ドル円 上昇 レンジ レンジ
ユーロドル 下落 下落 上値重い
ポンド円 上昇 上昇 上昇
ゴールド レンジ 下落 上値重い
ダウ 上昇トレンド レンジ 上昇

それでは、本日のポイントについてみていきましょう!

本日のファンダメンタルズ注目点

本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!

(1)トルコ金融政策発表

ポイント!

トルコリラはクラッシュするのか?

  • 利下げ幅に注目!
  • リラ円12円に注目!

詳しい解説はこちら!

(2)EU首脳会議

ポイント!

燃料資源価格の上昇に対策は出てくる?
北アイルランド議定書は解決に向かう?

  • カーボンニュートラル政策に注目!
  • その他燃料資源価格の上昇対策に注目!
  • 北アイルランド議定書に注目!

詳しい解説はこちら!

 

(3)要人発言

ポイント!

FRBの利上げ観測は?
RBAの方向性は?

  • ウォーラーFRB理事の発言に注目!
  • ロウRBA総裁の発言に注目!

詳しい解説はこちら!

 

それではここからは、上記の注目ポイントを詳しく解説していきます!

1)トルコ金融政策発表

ポイント!

トルコリラはクラッシュするのか?

  • 利下げ幅に注目!
  • リラ円12円に注目!

20:00 トルコ政策金利発表
政策金利予想:0.5%利下げ(確率20%)
       1.0%利下げ(確率80%)

金利
現状 18%
予想①:確率20% 17.5%(0.5%利下げ)
予想②確率80% 17%(1.0%利下げ)

ポンドマン
トルコリラは安値更新してる中で利下げって...トルコリラ大丈夫?
✔️ポイント:利下げ幅と利下げ後のリラ下落
値動き予想
結果 値動き
0.5%利下げの場合 一旦トルコリラは買われ、その後は上値が重い展開が続く
1.0%利下げの場合 トルコリラは売られ、12円を割り込むことが出来るかの攻防に繋がる
トルコリラ/円の12円下には、一定数のストップがあると思われ、ストップに引っ掛かるとリラの下落連鎖(リラクラッシュ)に繋がるのではないかと注目しています💦

ポンドマン
リラクラッシュした場合は、リスクオフや欧州通貨に影響が出てくる可能性があるので、発表後の値動きにも注目しましょう!
トルコの背景

トルコではエルドアン大統領によって中銀メンバーが3名更迭され、トルコリラが下落し安値を更新しています。
エルドアン大統領が更迭した3名は利下げ反対派と見られ、利下げを強行するために更迭したと見られています!

トルコ中銀の金利目標は「コアインフレ率を上回る水準」になっています。
9月23日の政策発表では、1%利下げを発表し、19%から18%に引き下げています。

先日発表されコアCPI(消費者物価指数)は16.98%となっています。
インフレ率は前月と比べて上昇していますが、トルコ中銀が目標としているコアCPI(消費者物価指数)の水準よりは政策金利のほうが1%高くなっているため、今回の金融政策発表では1%の追加利下げを発表するのではないかと予想されています。

コアCPI(消費者物価指数)16.98%<政策金利18% → 1%の利下げ余地と考えている

ポンドマン
トルコリラがクラッシュ、トルコがデフォルトになると欧州に大きな影響が出てくるよね!
欧州では地理的にトルコと近いことなどから、欧州にある銀行がトルコ国債を多く抱えています!
トルコがデフォルトになると、欧州の銀行に影響が出てくるため、欧州通貨や株価に影響が出てきます💦
株価下落に繋がれば、リスクオフにも繋がるので、トルコリラを取引してない人にも影響が出てくる可能性はあります。
また、トルコはG20にも入る国です。
経済規模の大きさからも、デフォルトしたときの影響は大きなものとなりそうです。

ポンドマン
エルドアン大統領によって中銀メンバーが3名更迭され、トルコリラは史上最安値を更新しています💦
この3名は利下げ反対派と見られ、利下げを強行するために更迭したと見られています!

2)EU首脳会議

ポイント!

 

燃料資源価格の上昇に対策は出てくる?
北アイルランド議定書は解決に向かう?

  • カーボンニュートラル政策に注目!
  • その他燃料資源価格の上昇対策に注目!
  • 北アイルランド議定書に注目!

ポンドマン
EU首脳会議のポイントは燃料資源価格の上昇問題と英国離脱に関する問題の2点がポイント!
欧州では急速なカーボンニュートラル政策により、燃料資源価格の上昇が問題になっていて、対応策についてEU首脳会議で話し合われるようです。
問題点と背景と影響についてまとめてみたいと思います。
✔️燃料資源価格の上昇の問題点
・燃料不足による電力不足
・資源価格の上昇によるコスト増
・コスト増による物価上昇
✔️燃料資源価格の上昇の背景
欧州ではカーボンニュートラル政策を進めており、二酸化炭素排出量に目標を置くなど環境意識が高く、原油や石炭からの脱却を進めています。
原油や石炭を二酸化炭素排出の少ない天然ガスに変えることで、天然ガス価格が上昇しています。
発電も太陽光や風力発電など、再生可能エネルギーに大きくシフトしています。
ただ、今年は風が吹かなくて電力が不足し、火力発電ように大量に天然ガスを使用したため、天然ガス価格の急騰要因となっています。
✔️燃料資源価格の上昇の影響
このまま燃料資源価格の上昇に対して、何も対策をとらなければスタグフレーションの懸念に繋がり、欧州通貨は売られやすくなってくるかもしれません。
株価も下落要因となる可能性があり、リスク要因に繋がる可能性があります。
欧州の電力不足は、原油を使用したり、原子力を使用すれば解消する可能性が高く、カーボンニュートラル政策を一時棚上げすれば問題解決する可能性があります。

その他にも基金を作るなど、EUからの支援策の可能性も考えられます。
今日・明日のEU首脳会議で対応策が出てくるのかに注目です。

ポンドマン
まだ、英国とEUは、まだ離脱問題で揉めてるんだね!?
英国は今年の1月1日からEUを離脱していますが、未だに離脱に関する取り決めでEUと揉めています。
現在は陸続きになっている北アイルランド(英国領)とアイルランド(EU加盟国)の国境問題などで協議を続けています。
先日は北アイルランド議定書についてEU側が譲歩案を示して、解決に向けて1歩進んだのではないかと思われています。
今回のEU首脳会議で、北アイルランド議定書に関する協議進展に向けて動くのか注目です。
英国に対して強気な姿勢に変更することも考えられ、そうなるとポンドに影響が出る(ポンド売り)可能性もあるので、EU首脳会議の内容に注目しましょう!

3)要人発言

ポイント!

FRBの利上げ観測は?
RBAの方向性は?

  • ウォーラーFRB理事の発言に注目!
  • ロウRBA総裁の発言に注目!

ポンドマン
ウォーラーFRB理事は先日の利上げ発言で米金利上昇してるから注目だね!
22:00 ウォーラーFRB理事発言
19日にウォラーFRB理事が「高水準のインフレが続くなら、早期利上げを支持すると発言したことで、米10年債利回りが一時1.6443%前後と5月20日以来約5カ月ぶりの高水準まで上昇しています💦
本日もタカ派の発言が出てくる可能性があり、米金利が上昇する可能性があるので発言内容に注目です!
04:00 ロウRBA総裁発言
RBAは今の緩和政策を来年2月まで継続すると発表しています。
その後のテーパリングのスピード、利上げの可能性などについてヒントが出てこないか注目!
現在の豪ドルは上昇(買い)トレンドなので、利上げのヒントなどが出てくると豪ドル買いの追い風となるのではないかと考えています。

本日の通貨毎の分析

本日も各通貨ペア毎に見ていきます!

ドル円

買い目線2日〜1週間程度の目線

ポンドマン
114円をキープ出来るのか!

ドル円は買い目線。
ポイントは燃料資源価格の上昇とリスクオフ

原油価格は上昇しており、貿易赤字の観測から円安がトレンドになっています。
ドル円も買い目線で考えています。
115円の壁は厚そうなので、抜けるのに何回かチャレンジしないといけないのではないかと考えていますが、114円も固まってきているのではないかと思うので、114円近くで買っていきたいと考えています。

ユーロドル

売り目線(様子見)2日〜1週間程度の目線

ポンドマン
スイス国立銀行が怪しい動きをしているとの噂が・・・

ユーロドルは中長期で下落を予想。
ドル買いの調整、スイス国立銀行のユーロ買い介入の噂などから、ユーロドルは上昇しています。
調整が終わり、介入の噂が後退すると、再度ユーロドルが下落すると思うのでタイミングを様子見しています。

本日のトルコリラがクラッシュするなど、トルコのデフォルトが懸念される展開となればユーロ売りに繋がり、ユーロドルの売りに繋がると考えています。
トルコ政策金利発表を確認して、リラが急落するようであればユーロドルの売りを進めたいと考えています。

ポンド円

買い目線。(2日〜1週間程度の目線)

ポイント:EU首脳会議

昨日のCPI(消費者物価指数)は予想通りポンドは往って来いの結果となりました。
まだまだ、利上げ期待が強く、ポンドを下支えしている状況です。
クロス円の上昇、円安トレンドもありポンド円は買い目線継続です。

ただ、上記EU首脳会議でも書いたように、北アイルランド議定書に関する問題でEUが強硬姿勢に出てきた場合はポンド売りに繋がる可能性があるので、注意だけはしておきたいと考えています。

ゴールド

ゴールド売り目線(2日〜1週間程度の目線)

大きなリスク要因はなく、リスクオンが継続。
リスクオン相場でゴールドの上値が重い展開を予想しています。

注目のポイント
米要人発言で利上げ期待が進むのか、後退するのかに注目!
米金利が上昇しなければ、ゴールド買いに繋がる可能性があります。

1800ドルの壁にも注目。
1800ドルの壁は厚く、抑えられ下落する可能性も考えています。

1800ドルを超えるまでは戻り売り戦略で行きたいと思います。
1800ドルを超えた場合は戦略見直ししたいと思います。

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