みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 英国は人件費高騰
- ロシア軍撤退の報道でリスクオフ後退
- 米PPI(生産者物価指数)は予想を上回る
昨日発表された英国の雇用統計は雇用者数や失業率は大方予想通り。
ただ、注目されていた平均賃金は予想3.8%に対して結果は4.3%と予想を大きく上回る結果となりました。
しかも先月の4.2%を上回る結果が出てきたことで賃金の上昇は続いているという結果となりました。
英国でも物価上昇が問題となっており、賃金の上昇は人件費の高騰に繋がり物価上昇要因になります。
また、プーチン露大統領は「米国、北大西洋条約機構(NATO)
一方で「ロシア下院はウクライナ東部の親ロシア派が支配する2地
PPI(生産者物価指数)が上昇したことで企業の仕入れ価格が上昇しているのではないかと思われ、物価の上昇が続くのではないかとの観測に繋がりドル高・米金利高に繋がっています。
本日の注目経済指標
2月16日(水曜日)
16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
22:30 USD 米小売売上高
22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
2月17日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
01:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
03:00 USD 米20年債入札
04:00 USD FOMC議事要旨(1月26日分)
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)経済指標
英国の物価上昇はどこまで進んだ?
米国の消費状況は?
カナダの物価上昇は?
- 英CPI(消費者物価指数)に注目!
- 米小売売上高に注目!
- カナダCPI(消費者物価指数)に注目!
16:30 英CPI(消費者物価指数)
昨日の英雇用統計で平均賃金が予想を上回り、先月以上の伸びを見せたことで人件費の高騰が懸念され、人件費の高騰は商品価格に転嫁され物価上昇に繋がっているのではないかとCPI(消費者物価指数)に注目が集まっています。
本日のCPI(消費者物価指数)も昨日の平均賃金同様に、予想以上の結果が出てくるのではないかと注目されています。
物価が予想以上の結果となれば、英中銀の引き締め観測が加速しポンド買いが出てくる可能性があるので注目です。
22:30 米小売売上高
先日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数では、予想を下回る数字となっており、消費意欲の低下が見える結果となりました。
本日発表の小売売上高が予想を下回る結果だった場合、物価上昇により消費が低下していることとなり、景気後退の懸念が出てくるので注目。
物価上昇と景気後退が同時に起こるスタグフレーションに繋がるのではないかと注目されています。
22:30 カナダCPI(消費者物価指数)
カナダでも利上げが注目されています。
カナダはいち早くテーパリングをはじめ、テーパリングは完了しています。
米国が利上げに向かう中でカナダも利上げに向かうのではないかと注目されています。
本日のCPI(消費者物価指数)がどこまで上昇するのか、予想を上回るのかでカナダ中銀の引き締め期待が進み、カナダドルが買われるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
ウクライナ進攻リスクは?
その他のリスク要因は?
- ウクライナ情勢に注目!
- 株価に注目!
- 原油価格に注目!
昨日はロシア軍の後退報道でリスクオフは後退。
ただ、まだまだリスクは残っています。
本日は米国が懸念するロシアのウクライナ侵攻Xデーです。
本当にロシア軍は後退するのか?
それとも米国が言うようにウクライナ侵攻に動くのか注目です。
また、ロシアではウクライナ東部の親ロシア派地域を独立国家とする決議を議会で採決するという報道も出ています。
ウクライナに関するヘッドラインで今日も動くのではないかと、発言やヘッドラインに注目です。
その他リスク要因の詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオフ・小売売上高
基本は買い目線。
日本は指値オペを通告し金利を低下させています。
対して米国の金利は上昇しており、日米金利差が拡大しています。
この金融政策の違いが金利差拡大に繋がり、ドル円は上昇するのではないかと考えています。
リスクオフも後退してきており、少しづつ下げたところはドル円を買っていきたいと考えています。
注意しておきたいポイントはロシアのウクライナ侵攻です。
現在はウクライナ情勢による地政学リスクが意識され、リスクオフが進みやすい状況。
ロシアのウクライナ侵攻が始まると、リスクオフが進みドル円大きく下落するのではないかと思います。
また、本格的に武力衝突になると、いつリスクオフが後退するか見通せないので、一旦ドル円買いから撤退したいと思います。
ユーロドル
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・小売売上高
ユーロドルは買い目線。
ユーロは金融正常化から上昇圧力が強いと考えていましたが、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクで上値が重くなっています。
ただ、リスクオフが後退することでユーロ買いが出てくると考えています。
ウクライナを巡るリスクオフが後退するようなのでユーロ買いを始めたいと思います。
ユーロを買う場合、ユーロドルだとFRBの引き締め期待による米ドル買いと、ECBの引き締め期待によるユーロ買いどちらも勢いを相殺してユーロドルはレンジになる可能性があります。
日銀は指値オペを通告するなど、緩和姿勢から円安が進む可能性が高いことから、ユーロを買う場合はユーロ円のほうが上昇しやすいのではないかと考えています。
ただ、ドル円同様にウクライナ侵攻が始まった場合は、いつリスクオフが後退するか見通せない為、ユーロ買いから撤退したいと思います。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・CPI(消費者物価指数)
ポンドは追加利上げやQT(資産縮小)の可能性があることでポンドは底堅く推移すると思われます。
本日のCPI(消費者物価指数)は上振れする可能性があり、CPI(消費者物価指数)が予想を上回れば英中銀の追加利上げやQT(資産縮小)の可能性が加速しポンドは買われるのではないかと考えています。
また、日銀の指値オペをはじめ緩和政策から円安が進むと考えています。
あとはリスクオフが進んでいる間は円が買われる可能性があるのでリスク要因に注目。
ウクライナを巡る地政学リスクは後退しそうなので、再度ポンド円は上昇すると考えて買っていきたいと思いますが、ドル円同様にウクライナ侵攻が起きた場合は撤退したいと思います。
ゴールド
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利・リスク要因
リスクオフによるゴールド買いは調整されたのではないかと考えています。
ただ、リスクオフ後退によるゴールド売りは残っている可能性がありますが、リスクオフ後退によるゴールド下落は押し目買いのチャンスだと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い