みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- RBNZが期待インフレ発表でNZドル上昇
- トルコ中銀が予想通り利下げ
- 原油価格が1ヵ月半ぶりの安値
昨日RBNZ(NZ準備銀行)が10~12月期2年先期待インフレを公表し、結果が10年ぶりの高水準だったことから利上げ期待に繋がり、NZドルは1日を通して買われやすい状況となりました。
利下げ発表後トルコリラは売られ、対円でトルコリラは10.07円まで下落し最安値を更新しています。
WTI原油価格は10月7日以来、1ヵ月半ぶりに76.5ドルまで下落しました。
原油価格の下落は豪ドルやカナダドルの上値を抑え、資源価格の上昇で進んでいた円安は巻き戻し円高が進みました。
今回のような石油価格が上昇している状況で経済に影響を与えそうな場合、石油備蓄を放出することで石油価格を安定させる。
11月19日(金曜日)
16:00 GBP 英小売売上高
17:00 EUR ラガルドECB総裁発言
21:00 GBP ピルBOE外部理事発言
22:00 EUR バイトマン・ドイツ連銀総裁発言
22:30 CAD カナダ小売売上高
11月20日(土曜日)
00:45 USD ウォーラーFRB理事発言
02:15 USD クラリダFRB副議長発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオフ |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | レンジ | 下落 |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | レンジ | レンジ | 上昇 |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)リスク要因
次期FRB議長の人事
地政学リスクは?
- 次期FRB議長の指名に注目!
- 為替報告書に注目!
- 欧州地政学に注目!
リスク要因が多くある中で、以下2つに火がつくのではないかと注目しています。
次期FRB議長について、17日にバイデン大統領は4日以内に決定すると発言しており、週末21日に発表することになります。
本日マーケット内で発表されればいいですが、マーケットクローズ後に発表された場合、週明けに窓を開ける可能性があるので要注意です。
先週「ブレイナードFRB理事とバイデン大統領が面談していた」との報道がありました!
ブレイナードFRB理事の次期FRB議長就任が濃厚になった・・・?と思ったのですが、
「米当局者はパウエル議
指名後の反応予想
パウエルFRB議長が再任 → 株価は上昇・ドル高
ブレイナードFRB理事が指名 → 株価は下落・ドル安
為替報告書
例年10月中旬に発表される為替報告書ですが、未だに発表されていません。
米国では過去最大の貿易赤字となっており、中国や日本に対して貿易不均衡を問題視されるのではないかと思います。
特に中国はトランプ政権時に結んだ第1弾通商合意も順守しておらず、為替操作国として再度認定されるのではないか言われており、為替操作国に認定した場合、物価高を懸念して関税に替わる制裁を課す可能性もあるので注目しておきたいですね!
ただ、米国はトランプ政権時に課した関税のせいで物価上昇に繋がっていることから、関税を引き下げるのではないかとの噂もあります。
欧州は対英国、対ベラルーシ・ロシア、対トルコと多くのリスクを抱えています。
欧州内でもコロナの感染拡大や電力不足などの問題を抱えています。
ドイツ・欧州はベラルーシに対して制裁を決定すると言っていた欧州ですが、今度はドイツがノルドストリーム2の認証作業を一時停止すると発表しました。
このことで欧州の天然ガス価格は高騰し、欧州では燃料価格の上昇、電力不足が再度問題視される展開となっています。
これから冬を迎える状況で、燃料価格の上昇や電力不足は経済活動だけでなく、生命維持にも影響しそうです。
ロシアやベラルーシに対する制裁の一環だと思われますが、ベラルーシもパイプラインを止める用意があると言っているので、今後対立が深まった場合は欧州向けの天然ガスがストップする可能性に注意が必要です。
当然、そうなればユーロは大きく下落するのではないかと考えています。
英国と欧州の対立については、北アイルランド議定書の改定問題と英仏漁業権問題を抱えており、制裁だけでなく、離脱協定の破棄(合意なき離脱)の可能性もあるので注意しておきたいと思います。
離脱協定の破棄(合意なき離脱)となると、ポンドは最安値更新の可能性を考えるくらい下落するのではないかと考えています。
昨日のトルコ中銀の利下げでトルコリラが大きく下落してることから、トルコ債務の償還・利払い額の増加に繋がり、リラ安はトルコデフォルトの可能性が出てきます。
トルコがデフォルトになると、トルコ国債を多く抱えている欧州の銀行に影響が出てしまいます。
トルコリラの下落はユーロ下落に繋がる可能性があるので注意が必要です。
2)要人発言
金融政策のヒントは?
- FOMCメンバーの発言に注目!
- ECB理事会メンバーの発言に注目!
- 英中銀(BOE)MPCメンバーの発言に注目!
12月に向けて金融政策のヒントを探そうと、要人発言に注目が集まっています。
本日も発言から政策のヒント出てこないかも確認しておきましょう。
✔️FOMCメンバー
00:45 ウォーラーFRB理事発言
02:15 クラリダFRB副議長発言
本日もFOMCメンバーの発言が多数予定されています。
FRBの注目は来年の利上げ期待なので、来年・再来年の投票権を持つ理事や地区連銀総裁の発言に注目です。
利上げ期待が高まれば、米金利は上昇、ドルが買われるのではないかと注目しています。
17:00 ラガルドECB総裁発言
来月12月にPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の見直しが予定されており、来月の見直しのヒントに繋がるような発言が出てこないか注目です。
また、ユーロが売られている状況で、ハト派な内容が出てくるとさらにユーロが売られる可能性があるので注目です。
ECBで重要なのはラガルドECB総裁は当然ですが、影の総裁と言われているレーンECB専務理事兼主席エコノミストの発言にも注目しておきましょう!
21:00 ピルBOE外部理事発言
先日の金融政策発表で予想外の据え置きが発表されました。
利上げを投票したのはラムズデンBOE副総裁とソーンダースBOE外部理事です。
それ以外のBOE要人が利上げに前向きな発言が出てこないか注目です。
利上げに前向きな発言が出てくれば利上げ期待に繋がるのではないかと思います。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:次期FRB議長の指名
基本は買い目線です。
利上げ期待と次期FRB議長観測で動くと考えており、要人発言から
利上げ期待→ドル買い
期待が後退→ドル売り
に動くと思います。
また、パウエルFRB議長が再任の観測が高まればドル買い、ブレイナードFRB理事の指名観測が高まればドル売りに動くと思います。
この組み合わせでドル円の方向性が決まってくると注目しています。
113円に向けて買い下がり、114.50円より上では利確のイメージでいます。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言と地政学リスク
ユーロドルは売り目線です。
欧州は地政学リスクを多く抱えており、現在リスク要因が前面に出てきている状況です。
多くの中銀が引き締めに動き始めている状況で、緩和政策を継続するECBのスタンスもユーロ売りが進む要因となっています。
要人発言からハト派スタンスが強調されたり、地政学に関するヘッドラインが出てきた場合はユーロ売りが進むのではないかと注目です。
※欧州地政学リスクは上記を参照
ポンド円
買い目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポンドは買い目線で見ています💦
ポンドは売り要因と買い要因が混在している状況です!
今週の雇用統計とCPI(消費者物価指数)が予想を上回る結果が出てきたことで利上げ期待が高まりポンド買いが優勢となっています。
本日の要人発言で利上げに前向きな発言が出てくると利上げ期待が一気に高まり、ポンド買いが大きく進む可能性があります
ただ、英国も欧州との対立が続いていることから、英仏漁業権問題に北アイルランド議定書に関するヘッドラインが出てきた場合はポンド下落に注意しておきたいと思います。
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:株価下落と次期FRB議長の指名
リスク資産である株式から安全資産であるゴールドに資金が移る可能性があります。
超ハト派であるブレイナードFRB理事はりあげも先送りになる可能性が高く、金利の低下によりゴールド上昇に繋がるかもしれません。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い
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