みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- 英雇用統計で予想を上回る結果
- 米小売売上高が予想以上の結果
- ドイツがノルドストリーム2の認証を一時停止
昨日の英雇用統計は雇用者数・失業率・平均賃金で予想を上回る結果となり、マーケットはポンド買いで反応し、ポンド円は100pipsの上昇に繋がっています。
雇用統計の内容で注目していたのは平均賃金で、前年比5.8%の上昇とかなりのペースで上昇しています。
ここまで上昇していると賃金が上昇していたというポジティブな要因よりは、人件費が高騰しているというネガティブな要因の方が強いと思います。
今日の英CPI(消費者物価指数)に注目が集まる結果となったのではないかと考えています。
予想を下回るのではないかとの期待が高かっただけに、発表後から米金利は上昇し米ドルは買われ、ドル円は2017年以来の高値114.90円まで上昇しています。
ロシアやベラルーシに対する制裁の一部だと思われますが、この発表を受けて欧州の天然ガス価格は急騰しており、ユーロの重しにもなっています。
本日の注目経済指標
11月17日(水曜日)
10:20 EUR ラガルドECB総裁発言
16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
18:00 EUR ECB金融安定報告書
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
22:30 USD 米建築許可件数
23:00 GBP マンBOE外部理事発言
23:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
23:10 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
11月18日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
01:00 USD ボウマンFRB理事発言
01:20 USD メスター・クリーブランド連銀総裁(22年投票権)発言
02:40 USD ウォーラーFRB理事、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
03:00 USD 米20年債入札
06:10 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
07:05 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁(23年投票権)発言
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | レンジ | 上値重い |
ポンド円 | レンジ | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | レンジ | レンジ | 底堅い |
ダウ | 上昇トレンド | 上昇 | 上昇 |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)経済指標
英国の物価上昇率は?
カナダの物価上昇は?
- 英CPI(消費者物価指数)に注目!
- カナダCPI(消費者物価指数)に注目!
✔️16:00 英CPI(消費者物価指数)
ポイント:物価上昇
予想:前年比3.9%
年率で5.8%の上昇と、ハイペースで賃金が上昇しており、人件費の高騰が表面化した結果でした。
✔️22:30 カナダCPI(消費者物価指数)
ポイント:予想通りもしくは予想以上の結果が出てくるか
カナダ中銀は量的緩和を終了し、次は利上げ時期に注目が移っている中、足元では原油高もあり、利上げ期待はどんどん高まってきています。
今回のCPI(消費者物価指数)予想4.7%は、カナダ中銀の目標としている物価上昇率を大きく上回っていることから、予想通りもしくは予想以上の結果が出てくると利上げ期待は高まるのではないでしょうか。
もし、予想よりも弱い結果が出てきた場合は一旦カナダドルは売られると思いますが、カナダドル買いの押し目となるのではないかと考えています。
2)要人発言
金融政策のヒントは?
- FOMCメンバーの発言に注目!
- ラガルドECB総裁に注目!
- マンBOE外部理事の発言に注目!
12月に向けて金融政策のヒントを探そうと、要人発言に注目が集まっています。
本日も発言から政策のヒント出てこないかも確認しておきましょう。
✔️FOMCメンバー
23:10 ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁
01:00 ボウマンFRB理事
01:20 メスター・クリーブランド連銀総裁(22年投票権)
02:40 ウォーラーFRB理事
06:05 エバンズ・シカゴ連銀総裁(23年投票権)
本日もFOMCメンバーの発言が多数予定されています。
FRBの注目は来年の利上げ期待なので、来年の投票権を持つ理事や地区連銀総裁の発言に注目です。
利上げ期待が高まれば、米金利は上昇、ドルが買われるのではないかと注目しています。
先日の金融政策発表で予想外の据え置きが発表されました。
利上げを投票したのはラムズデンBOE副総裁とソーンダースBOE外部理事です。
それ以外のBOE要人が利上げに前向きな発言が出てこないか注目しておきましょう。
利上げに前向きな発言が出てくれば利上げ期待に繋がるのではないかと思います。
3)リスク要因
欧州の地政学リスクは?
次期FRB議長の人事
- 天然ガスを巡る動きに注目!
- 次期FRB議長の人事指名に注目!
リスク要因が多くある中で、以下2つに火がつくのではないかと注目しています。
欧州ではベラルーシ・ロシアとの対立に火が付き始めています。
一昨日、ベラルーシに対して制裁を決定すると言っていた欧州ですが、今度はドイツがノルドストリーム2の認証作業を一時停止すると発表しました。
このことで欧州の天然ガス価格は高騰し、欧州では燃料価格の上昇、電力不足が再度問題視される展開となっています。
これから冬を迎える状況で、燃料価格の上昇や電力不足は経済活動だけでなく、生命維持にも影響しそうです。
ロシアやベラルーシに対する制裁の一環だと思われますが、ベラルーシもパイプラインを止める用意があると言っているので、今後対立が深まった場合は欧州向けの天然ガスがストップする可能性に注意が必要です。
当然、そうなればユーロは大きく下落するのではないかと考えています。
FRBや地区連銀総裁などによる株式投資が問題となっており、パウエルFRB議長もトランプ政権時に株価が下落する前に投資信託を売り抜けていたことが問題視されています。
先週「ブレイナードFRB理事とバイデン大統領が面談していた」との報道がありました!
ブレイナードFRB理事の次期FRB議長就任が濃厚になった・・・?と思ったのですが、
「米当局者はパウエル議
ブレイナードFRB理事が次期FRB議長として指名された場合は、利上げ期待が大きく後退するのではないかと思われます。
バイデン大統領は4日前後で指名すると言っています。
早ければ今日明日にも発表されるのではないかと注意しています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言
基本は買い目線ですが、一気に上昇しすぎていることと、115円にはオプションも溜まっているので、すぐに抜けていくイメージは持てません。
そのため、調整のドル売りが出てくることも考えられ、一旦売られる可能性も考えています。
一旦売られたポイントが、イイ押し目になるのではないかとチャンスを待ちたいと思います!
ただ、本日要人発言が多数予定されており、利上げ期待に繋がる発言が続いた場合、金利が上昇してドル円が115円突破という可能性には注意しておきたいと思います。
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言と地政学リスク
ユーロドルは売り目線です。
ベラルーシはロシアと欧州の間にあり、天然ガスを運ぶパイプラインが通っており、欧州は一昨日、ベラルーシに対して制裁を決定するとそうです。
ベラルーシは欧州が制裁を決定すればパイプラインを止めると言っています。
さらにドイツがノルドストリーム2の承認作業を一時停止したことで、ロシアからの天然ガス供給にも影響が出ています。
ドイツは自分で自分の首を絞めた形となっており、ユーロの上値は重いままだと思います💦
ポンド円
買い目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:CPI(消費者物価指数)
どちらかというと買い目線で見ています💦
ポンドは売り要因と買い要因が混在している状況です!
ただ、昨日の雇用統計で利上げ期待が高まりポンド買いが優勢となっています。
今日のCPI(消費者物価指数)も予想を上回る期待が高まっているので、予想を下回った場合は大きく売られるリスクは注意しておきましょう!
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:米金利とインフレ期待
インフレ期待がゴールドの下支えとなっています!
昨日の米小売売上高の結果を受けて金利が上昇し、ゴールドは低下しています。
本日は指標がなく、要人発言と金利に注目しながら買い下がっていきたいと思います。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い
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