みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
- ロシアのウクライナ侵攻に対して欧米諸国は制裁を発表
- ロシアはウクライナ東部へロシア軍を派遣
- リスクオフは後退し原油やゴールドが下落
ロシアがウクライナ東部の親ロシア派地域「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の2つの地域を独立国と承認したことで、欧米諸国はロシアに対して制裁を発表。
・カナダのトルドー首相は「カナダはロシアに対して経済制裁を行う」と発表。
・ドイツのショルツ首相は「ノルドストリーム2の承認は現時点で不可能」と天然ガス供給の一部を一旦停止する措置を発表。
・英国のジョンソン首相は「ロシアの銀行5行に制裁を科す」と発表。
・ホワイトハウスも「ロシアが独立を承認したウクライナ2地域の経済活動を停止する
また、制裁によるマーケットへの影響もほとんど出ないとの観測から、マーケットのリスクオフは後退しています。
リスクオフは後退から原油価格は下落し、ゴールドも大きく下落する場面がありました。
本日の注目経済指標
2月23日(水曜日)
東京市場休場(天皇誕生日)
ロシア休場(祖国防衛の日)
16:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
18:30 GBP ベイリーBOE総裁、ブロードベントBOE副総裁、ハスケルBOE外部理事、テンレイロBOE外部理事発言(議会証言)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
20:30 EUR デギントスECB副総裁発言
2月24日(木曜日)
ECB非公式会合
01:00 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
02:00 GBP テンレイロBOE外部理事発言
03:00 USD 米5年債入札
05:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオフ | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | レンジ | 底堅い |
ユーロドル | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ゴールド | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ダウ | レンジ | 下落 | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
1)ウクライナ情勢
欧米諸国の制裁は?
軍事衝突の可能性は?
- 欧米の制裁内容に注目!
- ロシア軍の動きに注目!
- NATO軍の動きに注目!
ロシアがウクライナ東部の親ロシア派地域「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を独立国として承認したことでウクライナ情勢を巡る緊張感がかなり高まっています。
昨日は欧米からロシアに対して制裁が発表されましたが、実効性のある制裁は出てきていません。
本日も追加制裁が出てくるのではないか?
出てきた場合はどのような内容なのかに注目しておきたいと思います。
・親ロシア派地域やロシア産の輸入制限
・親ロシア派地域やロシアへの輸出制限
・ロシアをSWIFTから外す
企業との取引制限であれば制裁としては弱いですが、マーケットへの影響は限定的ではないかと思います。
ロシア産の輸入制限となると天然ガスや原油価格などエネルギー資源の供給に影響が出てくる可能性もあります。
また、SWIFTから外すとなるとロシアが国際送金や国際決済ができなず、ロシアとの取引ができなくなりマーケットに大きな影響が出てくると思われます。
このままの制裁しか出てこないようであればリスクオフは後退するのではないかと注目しています。
また、プーチン大統領はウクライナ東部の親ロシア派地域の平和維持活動のためロシア軍の派遣を承認しています。
ロシア軍が「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」に派遣され、実効支配が進むと思われます。
本日はロシア軍に対して、NATO軍がどこまでロシア軍の侵攻を許容するのか、NATO軍がどこまで進攻するのか、軍事衝突の可能性があるのかにも注目です。
ウクライナ情勢について詳しい内容は週間分析にまとめてますので参照ください。
2)要人発言
英国の金融政策は?
欧州の金融政策は?
- 英中銀MPCメンバー発言に注目!
- ECB理事会メンバー発言に注目!
英中銀MPCメンバー発言
18:30 ベイリーBOE総裁、ブロードベントBOE副総裁、ハスケルBOE外部理事、テンレイロBOE外部理事発言(議会証言)
02:00 テンレイロBOE外部理事発言
先日の英中銀は2会合連続の利上げを発表。
9人中4人が0.5%利上げに票を投じるなど、タカ派姿勢を強調しています。
0.5%利上げに票を投じたのはラムズデンBOE副総裁・ソーンダースBOE外部理事・ハスケルBOE外部理事・マンBOE外部理事の4名です。
本日はハスケルBOE外部理事以外の3名は前回0.25%の利上げを指示したメンバーなので、タカ派発言が出てくるのかに注目。
次回会合の利上げ確率と、ポンド買いに影響があるのではないかと思っています。
ECB理事会メンバー
16:30 ビルロワ・フランス中銀総裁発言
20:30 デギントスECB副総裁発言
01:00 デコス・スペイン中銀総裁発言
明日にはECB非公開会合が予定されていて、ラガルドECB総裁は非公開会合についてツイートするなど政策変更が出てくるのではないかと注目を集めています。
明日の非公開会合に向けてヒントになるような発言が出てこないか注目です。
特にAPP(資産購入プログラム)の早期停止に繋がるような発言が出てくると、年内利上げの可能性が高まりユーロ買いに繋がるのではないかと注目しています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスクオフ
基本は買い目線。
地政学リスクが後退していくにつれて、日米の金融政策の違いからドル円は上昇すると考えています。
昨日の各国制裁を見ている限りでは、実効性のある制裁は出てきそうにないようなので、このままフェードアウトしながらリスクオフは後退すると考えています。
このことからドル円は買い下がっていきたいと考えています。
ただ、実効性のある制裁などが出てきた場合や、軍事衝突に発展しそうになった場合は買い下がるのを一旦様子見したいと思います。
ユーロドル
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:リスク要因・要人発言
ユーロドルは買い目線。
ECBは引き締め方向に転換するとの見方からユーロ買いが進むのではないかと考えています。
特に明日予定されているECB非公式会合は、わざわざラガルドECB総裁がツイートするほどなので、政策変更があるのではないかと期待が高まっています。
物価上昇が予想を上回り、エネルギー価格が上昇している状況で、政策変更が発表された場合は緩和政策に舵をきるとは思えず引き締め政策に変更される可能性が高いと考えています。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが後退すれば上記の通りユーロが買われると思っていますが、地政学リスクが進んだ場合はユーロ売りが進む可能性があるのでヘッドラインには注意しておきたいと思います。
ポンド円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
ポイント:要人発言
英中銀は引き締め方向に進んでいることからポンドは底堅く上昇すると考えています。
本日、英中銀MPCメンバーの発言からタカ派な内容が出てくるとポンドは買われると考えています。
また、地政学リスクが後退すればクロス円が上昇、円安が進むのではないかと考えています。
ただ、地政学リスクが進むようであればクロス円が下落、円高が進みポンド円の上値を抑えると思われます。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクに関するヘッドラインに注目です
ゴールド
買い目線(長期)
売り目線(短期)
ポイント:リスク要因
インフレヘッジとしてのゴールド買いも押し上げ要因となっていると考えています。
ただ、高値掴みになる可能性もあるので下げたところを買っていきたいと考えています。
地政学リスクは後退してきているので、ゴールドは一旦調整下落するのではないかと考えているので、短期では売り、長期目線では下げたところを買っていきたいと考えています。
ゴールドの相関性
米金利
金利上昇→ゴールド売り
金利低下→ゴールド買い
リスクオン・オフ相場
リスクオン相場→ゴールド売り
リスクオフ相場→ゴールド買い