アナタは「iFOREXのスプレッドは狭い!」という噂を聞いた事がありませんか? しかし実際は、他社と比較してみないと噂が本当なのか分かりませんよね?
この記事では、iFOREXのスプレッドを国内外のFX業者と比較して、狭いのか広いのか調査しました。
- iFOREXのスプレッドが狭いのか広いのか知りたい
- iFOREXと他社とのスプレッド比較を知りたい
- iFOREXのスプレッドが狭い理由を知りたい
- iFOREXのスプレッドの確認方法を知りたい
iFOREX vs XM vs HotForex vs DMM FX/CFD/Bitcoinでスプレッド比較
ここではiFOREXと他社のスプレッドを比較する為に、以下のFX業者を選びました。選定したFX業者と理由は、以下の通りです。
- XM…海外FX業者の国内シェアNo.1だから
- HotForex…スプレッドが狭いと定評があるから
- ※DMM FX/CFD/Bitcoin…国内FX業者のシェアNo.1だから
※「商品」「指数」は「DMM CFD」、仮想通貨は「DMM Bitcoin」で比較
「XM」は何といっても、海外FX業者として国内ユーザー数が3年連続1位です。また「DMM FX/CFD/Bitcoin」も、国内FX業者としてユーザー数が6年連続1位です。「HotForex」は公式発表のスプレッドが狭く、さらに相場変動しやすい週明け・指標発表時のスプレッドが開きにくく安定している為、選定しました。
比較条件として、スプレッドは各社の公式サイトに記載されている「スタンダード口座系」のスプレッドで比較します。業者によっては、公式サイトで「平均スプレッド」「最小スプレッド」の様に2種類記載されている場合があります。その場合は「最小スプレッド」を優先して記載します。
各社のスプレッドは、以下の銘柄で比較していきます。
- 通貨
- 商品
- 指数
- 株価
- 仮想通貨
※iFOREXは「ETF」も取り扱っていますが、他社に取り扱いがないので比較対象から除外
通貨のスプレッド比較
「iFOREX」「XM」「HotForex」「DMM FX/CFD」の為替スプレッドを比較しました。それぞれ、スタンダード口座の最小スプレッドで比較しています。
通貨 | iFOREX | XM | HotForex | DMM FX/CFD |
USD/JPY | 1.0pips | 1.5pips | 1.7pips | 0.2pips |
EUR/JPY | 1.2pips | 2.1pips | 1.7pips | 0.5pips |
GBP/JPY | 2.3pips | 3.2pips | 3.0pips | 1.0pips |
EUR/USD | 0.7pips | 1.6pips | 1.2pips | 0.4pips |
EUR/GBP | 1.1pips | 1.8pips | 1.8pips | 1.0pips |
GBP/USD | 1.0pips | 2.0pips | 1.8pips | 1.0pips |
通貨の中で一番スプレッドが狭かったのが「DMM FX/CFD」です。狭い理由は後で説明しますが、「DD方式」を採用しているからです。
それに次いで「iFOREX」が他の海外FX業者の中では、一番スプレッドが狭い結果となりました。「iFOREXのスプレッドは狭い」という噂は、「海外FX業者の中では」という限定の様です。
「XM」と「HotForex」のスプレッドは、この比較の中では一番広めで、両社ともそこまで大きな違いは無いと言えます。
商品のスプレッド比較
「iFOREX」「XM」「HotForex」「DMM FX/CFD」の商品スプレッドを比較しました。それぞれ、スタンダード口座の最小スプレッドで比較しています。
商品 | iFOREX | XM | HotForex | DMM FX/CFD |
WTI Oil | 4pips | 0.04pips | 0.06pips | 3.9pips |
金 | 60pips | 0.3pips | 0.19pips | 1.2pips |
銀 | 4pips | 0.03pips | 0.03pips | 5.4pips |
砂糖 | 1.5pips | 0.0009pips | 0.06pips | ― |
コーヒー | 20pips | 0.008pips | 0.98pips | ― |
綿 | 8pips | 0.0047pips | 0.28pips | ― |
商品の中で一番スプレッドが狭かったのは、「XM」です。そのため、商品主体で取引したい方には「XM」はうってつけの様です。
それに次いで「HotForex」が狭く、「XM」と差が少ない結果となりました。
「DMM FX/CFD」は「FX」の方に力を入れているせいか、商品のスプレッドは広めです。
結局「iFOREX」は、商品の中では一番スプレッドが広い結果となりました。そのため、「iFOREX」で商品を取引するメリットは無いと言えます。
指数のスプレッド比較
「iFOREX」「XM」「HotForex」「DMM FX/CFD」の指数スプレッドを比較しました。それぞれ、スタンダード口座の最小スプレッドで比較しています。
指数 | iFOREX | XM | HotForex | DMM FX/CFD |
JPN225 | 13.8pips | 24pips | 9.3pips | 7.0pips |
USA30 | 4.29pips | 6pips | 3.4pips | 3.0pips |
SP500 | 0.7pips | 1.2pips | 0.41pips | 0.5pips |
NDQ100 | 2.4pips | 5pips | 2.1pips | 2.0pips |
指数の中で一番スプレッドが狭かったのは、以外にも「DMM FX/CFD」でした。どうやらここでも、「DD方式」が威力を発揮してスプレッドを狭くしている様です。
次いで「HotForex」が狭く、海外勢では一番スプレッドが狭いです。
それに追随するのが「iFOREX」で、「HotForex」に対して一歩及ばずの結果となりました。そのため、スプレッドは海外勢の中では狭い部類と言えます。
「XM」は一番スプレッドが一番広いので、「XM」で指数を取引するのは止めておきましょう。
株価のスプレッド比較
「iFOREX」「XM」「HotForex」「DMM FX/CFD」の株価スプレッドを比較しました。それぞれ、スタンダード口座の最小スプレッドで比較しています。
株価 | iFOREX | XM | HotForex | DMM FX/CFD |
Amazon | 459pips | ― | 1.3pips | ー |
Apple | 67pips | ― | 0.48pips | ー |
40pips | ― | 0.56pips | ー | |
Coca-Cola | 6.73pips | ― | 0.04pips | ー |
McDonalds | 29pips | ― | 0.2pips | ー |
Netflix | 71pips | ― | 0.38pips | ー |
株価の中で一番スプレッドが狭かったのは、「HotForex」です。
それに比べて「iFOREX」は、大幅にスプレッドが広いというのが分かりました。株取引を「iFOREX」でするのはスプレッド面で不利過ぎるので、別の業者で取引しましょう。
仮想通貨のスプレッド比較
「iFOREX」「XM」「HotForex」「DMM Bitcoin」の仮想通貨スプレッドを比較しました。それぞれ、スタンダード口座の最小スプレッドで比較しています。
仮想通貨 | ※iFOREX | XM | HotForex | DMM Bitcoin |
ビットコイン/円 | 735.1pips | ― | 2756pips | 7078pips |
イーサリアム/円 | 4011pips | ― | 399.2pips | 2410pips |
リップル/円 | 446.8pips | ― | 3.286pips | 2.6pips |
ライトコイン/円 | 587.5pips | ― | 360.4pips | 66.4pips |
※基本単位が他の業者の「1/10」の為、スプレッドは公式サイトの10倍
また「○○/円」にする為、「ドル円=106円」で換算
仮想通貨のスプレッドは仮想通貨ペアによって大分バラツキがあります。ですので、ペア毎にスプレッドを比較してみました。
- 「ビットコイン/円」なら「iFOREX<HotForex<DMM Bitcoin」
- 「イーサリアム/円」なら「HotForex<iFOREX<DMM Bitcoin」
- 「リップル/円」なら「DMM Bitcoin≒HotForex<iFOREX」
- 「ライトコイン/円」なら「DMM Bitcoin<HotForex<iFOREX」
各社得意としている通貨がある様で、「iFOREX」なら「ビットコイン/円」が一番スプレッドが狭いと分かります。ですので、「ビットコイン/円」なら「iFOREX」、それ以外なら「iFOREX」以外で取引した方が良いようです。
iFOREXでのスプレッドが狭い理由
先ほどの見出しから、「iFOREX」は海外業者の中では「通貨」と「指数」のスプレッドが狭い事が分かりました。FXユーザーにとって、「通貨」のスプレッドが狭いというのは重要です。
ではなぜ、同じ海外FX業者の「XM」や「HotForex」より「iFOREX」の方がスプレッドが狭いのでしょうか?
その理由は、下記にあると推測できます。
スプレッドが狭い理由① 変動スプレッド方式
スプレッドが狭い理由② DD方式
スプレッドが狭い理由① 変動スプレッド方式
iFOREXのスプレッドが狭い理由①として「変動スプレッド方式」が挙げられます。そもそもスプレッドには、「変動スプレッド方式」と「固定スプレッド方式」があります。
- 変動スプレッド方式…時間経過でスプレッドが変動する方式
- 固定スプレッド方式…時間経過でスプレッドが変動しない方式
iFOREXは元々「固定スプレッド方式」でしたが、2019年頃から「変動スプレッド方式」に変更しました。「変動スプレッド方式」は、時間帯によってスプレッドが大きく変動するのが特徴です。
例えば、取引が活発になるロンドン市場やニューヨーク市場が同時に開場している時間帯(夏時間:日本時間22時~24時)だと、一番スプレッドが狭くなります。それとは逆に、FX市場が閉め切っっている時間帯(夏時間:日本時間6時~8時)だと、「固定スプレッド方式」よりスプレッドが広くなります。
ですが、FXは「東京」「ロンドン」「ニューヨーク」の3大市場が中心の為、1日の中では開場している時間(東京市場:9時 ~ ニューヨーク市場:6時)の方が長いですよね? そのため、FX相場では「変動スプレッド方式」の方がスプレッドが狭くなります。
これは言い換えると、「ラーメンをどこで食べるか」に似ています。時間帯によってスープの濃さが変わるラーメン屋で食べるか、いつも同じ味のインスタントラーメンを家で食べるかという事です。
ラーメンマニアA「ラーメンは、やっぱラーメン屋でしょ!」
ラーメンマニアB「イヤイヤ開店直後や閉店間際だと味が薄いから、最近はメーカーが必死で開発したインスタントの方が安定してウマいよ!」
アナタはどちらが好みですか? どちらを選ぶかはアナタ次第です!
スプレッドが狭い理由② DD方式
スプレッドが狭い理由②として「DD方式」が挙げられます。FX業者の注文受付方式には2つあり、「DD方式」と「NDD方式」があります。
- DD方式…ユーザーの注文を会社内で溜めて他のユーザーと相殺させるか、溜めた注文を市場の反対注文と相殺させる注文受付方式
- NDD方式…ユーザーの注文をそのまま市場へ流し、市場の反対注文と相殺させる注文受付方式
iFOREXが採用しているのは「DD方式」で、「DD方式」は「Dealing Desk(ディーリング方式)」の略です。「NDD方式」との違いは「ユーザーの注文を会社内に溜める」という点です。実はこれがユーザーにとって、不利に働く問題点となります。
それを理解する為にも、実際に売買した例を取り上げて考えてみましょう。
例えば、ポンド円「105円」の時に「損切り:100円、利確:110円 ロット10万枚」で買い注文をしたユーザーがいたら、iFOREXはその注文を受け付けて会社内に保留します。
6時間後、相場が「100円」になると損切りが発動します。ユーザーには「差額5円×10万枚=50万円」の損失が発生しますが、iFOREXは市場へ注文を出していないので、この損失が丸々会社の「利益」になります。
しかし、もし相場が「110円」になっていたら利確が発動します。ユーザーには「50万円」の利益が発生しますが、iFOREXは市場へ注文を出していないので、この利益を丸々出すハメとなり、会社の「損失」となります。
つまり「DD方式」を採用しているFX業者にとっては、
DD方式のFX業者「ユーザーの負けは自社の利益♪ ユーザーの勝ちは自社の損失!」
という事なりますので、利益で成り立っている企業から見たらユーザーに負けてもらわないと利益が出せません。
ユーザーに負けてもらう為には、ここぞという場面でのみ「レート操作」を行います。つまりレートの操作権限はFX業者にある為、経済イベントなどで注文数が殺到する時は、注文が溜まった時点でFX業者が「レート操作」をし、負けを発生させます。
そのため、毎回「レート操作」をしている訳ではありません。また、平時の際はユーザーへ利益を還元したいという意味で、スプレッドを狭くしています。これが「DD方式」でスプレッドが狭くなる理由です。
逆に「NDD方式」のFX業者なら注文をそのまま市場に出しますので、いちいち「レート操作」をする必要はありません。しかし「DD方式」に比べて、スプレッドが広いという欠点があります。
よって、普段使いなら「DD方式」のiFOREXでも問題はありません。
iFOREXでのスプレッドの確認方法
iFOREXではスプレッドを公式サイトで確認できますので、その確認方法を紹介します。
手順① 公式サイトへアクセスし、「取引条件」画面を表示します。
手順② 「取引条件一般」の「+商品取引」をクリックします。
手順③ 「通貨」「商品」「指数」「株式」「ETF」「仮想通貨」と表示されるので、確認したい銘柄をクリックすると別画面が起動し、スプレッドが表示されます。
まとめ
各社スプレッドを比較すると、iFOREXは国内FX業者ほどではありませんが、海外FX業者の中では「通貨」と「指数」で狭いことが分かりました。
ですので、iFOREXは取扱い銘柄数も豊富ですので、スプレッドと銘柄数に重点を置いて取引したい人向けと言えます。興味がありましたら、口座開設して実際に取引してみましょう!
Iforex自体も100%入金ボーナスキャンペーンを行っているので是非チェックして一番お得にトレードをしましょう!