みなさん、おはようございます!
この記事では、為替やゴールドの分析をファンダメンタルズとテクニカルの両方の観点から考察をした記事になります。
みなさんの日々のトレードの手掛かりに少しでもなれば嬉しいです!
今週の分析記事をまだ見てない人はまずは週間分析記事から見ていただければと思います!
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- 米議会でつなぎ予算可決
- 米株式市場で株価大幅下落
- リスクオフで米金利低下、ゴールド上昇
米議会でつなぎ予算が可決、バイデン大統領がサインをしてつなぎ予算は成立しました。
つなぎ予算が成立したことで政府機関の閉鎖は回避することができました。
ただ...つなぎ予算は12月3日までの暫定予算なので、12月3日までに正式な予算案を成立させなくてはいけません。
1兆ドル規模のインフラ投資法案、バイデン大統領目玉の3.5兆ドル大規模予算案の協議は継続されます。
要因1はイエレン財務長官が法人税増税に触れたこと。
要因2は債務上限の問題や予算に関して議会が揉めていること。
要因3は月末・期末で確定売りが出たこと。
株価下落はマーケットのリスクオフに繋がっています。
米金利の低下が追い風となり、安全資産のゴールドは上昇しています。
為替市場では円高が進み、ドル円は一時112円を付けたところから111.30まで下落しています。
本日の注目経済指標
10月1日(金曜日)
中国市場・香港市場休場(国慶節)
16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
21:30 USD 米PCEデフレーター
21:30 CAD カナダGDP
22:45 USD 米製造業PMI(改定値)
23:00 USD ISM製造業景況指数・ミシガン大学消費者信頼感指数
10月2日(土曜日)
00:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
00:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
02:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
本日の相場見通し
まずは、長期、中期、短期の方向性を再確認していきます。
項目 | 長期(1カ月〜3ヶ月) | 中期(1週間〜1ヶ月) | 短期(~1週間) |
相場全体 | リスクオン | リスクオフ | リスクオン |
ドル円 | 上昇 | 上昇 | 底堅い |
ユーロドル | 下落 | 下落 | 下落 |
ポンド円 | 上昇 | 上昇 | 上昇 |
ゴールド | 上昇 | 下落 | 上値重い |
ダウ | 上昇トレンド | 上値重い | 上値重い |
それでは、本日のポイントについてみていきましょう!
本日のファンダメンタルズ注目点
本日のファンダメンタルズの注目ポイントを総まとめしてきます!
(1)経済指標
米国の製造業は大丈夫か?
物価はどこまで上昇?
- ISM製造業景況指数に注目!
- PCEデフレーターに注目!
- ユーロ圏HICP(消費者物価指数)に注目!
(2)米議会
予算協議は成立できるのか?
デフォルト懸念は継続!
- 1兆ドルのインフラ投資法案協議に注目!
- 3.5兆ドルの大規模予算案協議に注目!
- 債務上限の引き上げもしくは適用停止の協議に注目!
それではここからは、上記の注目ポイントを詳しく解説していきます!
米国の製造業は大丈夫か?
物価はどこまで上昇?
- ISM製造業景況指数に注目!
- PCEデフレーターに注目!
- ユーロ圏HICP(消費者物価指数)に注目!
18:00~ ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
21:30~ PCEデフレーター
23:00~ ISM製造業景況指数
✔️ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
予想:(前年比3.3%)
予想を上回る結果が出てきたときに、物価上昇が懸念されれば12月のECB理事会で引き締め期待が高まりユーロの下支えになる可能性がある。
ただ、バイアスはユーロ売りに傾いているので予想を下回り、前回値の3%を下回る結果が出てきたときにユーロ売り反応のほうが大きく反応しそう。
✔️PCEデフレーター
予想:(前年比:4.2%)(コア前年比:3.6%)
PCEデフレーターはFRBがCPI(消費者物価指数)よりも注目している物価指標になります!
パウエルFRB議長は物価の上昇は一時的と言っていますが、物価は高止まりしている状況。
本日発表のPCEデフレーターで予想を上回る結果が出てきて、物価上昇が懸念されれば利上げ期待などに繋がり、米金利上昇に繋がるのではないかと考えています。
✔️ISM製造業景況指数
予想:59.6
ISM製造業景況指数は4月をピークに、ピークアウトしているのではないかと懸念されていましたが、先月は下げ止まっています。
ピークアウトしたといってもISM製造業景況指数で50代後半はかなり良い数字です!
ただ、中国で製造業経済が悪化している状況から、サプライチェーンとして米国にも影響が出てくるのではないかと注目されています。
予想を大きく下回った場合は株価下落、世界的に影響が出てくるかもしれないので注目です。
予算協議は成立できるのか?
デフォルト懸念は継続!
- 1兆ドルのインフラ投資法案協議に注目!
- 3.5兆ドルの大規模予算案協議に注目!
- 債務上限の引き上げもしくは適用停止の協議に注目!
つなぎ予算は成立しましたが、あくまで期間限定です💦
12月3日までに本予算を決めなくてはいけません!
バイデン大統領の予算案
法案 | 見通し |
1兆ドル規模のインフラ投資法案 | 共和党もある程度賛成しているので可決の可能性あり |
3.5兆ドル規模の財政支出法案 | 共和党は反対、一部民主党議員からも反対が出始めていることから可決は難しそう |
予算成立に向けて協議を続けますが、予算額が減額されれば予算を期待して上昇していた株価は下落する可能性があるので、議会の進捗に注目です。
また、昨日イエレン財務長官は「米国の法人税率をネガティブな影響なしに引き上げる余裕はある
3.5兆ドルの財源確保のために法人税増税の話が出てくるようだと株価下落につながる可能性があるので、増税発言にも注目です。
こちらは問題解決しておらず、10月中旬~末にかけて、デフォルトの可能性が残っています。
予算協議よりも時間が残っていません・・・・💦
債務上限の引き上げ、もしくは適用の停止措置に関する法案を成立させなければ、デフォルト懸念からリスクオフに傾く可能性があります。
デフォルト懸念からのリスクオフ時は米金利は上昇する可能性が高く、米金利からはリスクオフが読み取りにくいので株価やゴールドの価格に注目したいと考えています。
本日の通貨毎の分析
本日も各通貨ペア毎に見ていきます!
ドル円
買い目線(2日〜1週間程度の目線)
111.20円まで下落したことで、そろそろ調整の下落は終わりと考えています。
あとはリスクオフがどこまで進むのか?
リスクオフが後退すれば、円安が進みドル円は上昇するのではないかと考えています。
また、本日の指標結果によって米金利が上昇すればドル買い。
原油価格が上昇すればドル買い。
と考えています♪
ユーロドル
売り目線(2日〜1週間程度の目線)
今日のユーロ圏HICP(消費者物価指数)の結果でユーロが上昇したとしても一時的。
ちょうど良い売りポイントになるのではないかと考えています!
ECBとFRBの金融政策の違いから、ユーロドルはまだまだ売られると考えているので、上昇したところを丁寧に売っていきたいと思います。
ポンド円
買い目線。(2日〜1週間程度の目線)
ポンドは底堅く推移し、利上げ期待が高まればポンド買いに動くと予想しています!
ただ、リスクオフで円高が進む可能性からポンド円下落の可能性を考えています。
様子を見ながら、ポンド円が上昇し始めたところを買っていきたいと考えています。
ゴールド
ゴールド買い目線(2日〜1週間程度の目線)
リスクオフが進み、金利は低下したことでゴールドは下落しましたが、リスクオフがどこまで継続するかは不透明。
昨日も大きな要因が出てリスクオフが進んだわけではないので、長続きしないと考えています。
米金利が上昇していけば、ゴールドの上値が重くなっていくのではないかと考えています。
昨日は米金利が低下し、商品市場で非鉄金属が反発上昇。
ゴールドが上昇しやすい状況だったと思われます。
本日もポイントは米金利と商品価格です。
米金利低下はゴールド買い要因ですが、商品市場で非鉄金属が下落している場合は、ゴールドも下落する可能性があるので、現在は金利だけでなく商品市場も併せて確認することが重要です!
今Hotな通貨!!
中国のスタグフレーションが話題になっていますが、石炭と天然ガスに注目しています。
豪州は石炭と天然ガスを輸出する国なので、価格が上昇すると豪州の経済にとっては追い風。
しかも豪州産の石炭は不純物が少なく上質らしい...
中国向けに多く輸出していましたが、中国は米中貿易戦争の報復として豪州からの石炭輸入を大幅に減らしています。
そのせいで中国は石炭不足となり、火力発電にも影響が出て電力不足!
再度、豪州から輸入するようになれば豪ドル買いが大きく進むのではないかと注目しています!
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